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Channel: 天晴れ! HK伝説 ~氷川きよしさんに出会えた奇跡に感謝!~
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西寄さんのトークライブは大盛況! 深紅のバラとブルーのやかんから、愛があふれてくるのを感じていました。

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浅草木馬亭でおこなわれた、西寄ひがしさんのトークライブにいってまいりました。
司会者生活20周年を記念して4月30日に同ホールで開催された、”西寄ひがしトークライブ~初~”から3か月を経ての”Vol.2”。
昼の部の開演前に立ち寄ったところ、10数名の方がホール前に並んでおられました。
”当日券?”とうかがうと、まだ当日券がでるかわからないけれど、可能性に賭けて並んでいるとのこと。
結局、昼夜ともパイプ椅子をだしてくださり、当日券が販売されることになり、満員御礼状態となったのです。


こちらの画像は配布されたプログラムで、ネタ帳になっています。
オープニングでは「きよしのドドンパ」がながれて、マイクをもった西寄さんが登場。
「歌いません、マイクをもっていますが歌いませんよ」
とおっしゃって(笑)、スタートしたのです。
休憩なしのノンストップトークですが、内容的には2部構成になっていて、1部はこのネタ帳をもとに、観客がトークのお題をリクエストして進行していきました。

イメージ 1


西寄さんは10日に、所属事務所の故長良じゅん会長のお墓参りにいらしたそうです。
そして、この日は朝9時に、きよしさんからラインメールが送られたそうで、
”自分らしく輝いて、2時間半、しゃべり尽くしてくださいね。応援しています”
とのメッセージをいただいたことや、その後の、”いえいえ”というようなたがいを気遣うやりとりを再現してくださいました(笑)。
西寄さんもきよしさんもこまやかな気配りをされる方なのでしょうね。
そういえば、Tシャツなど、身に着けるものをご自身のものを購入される際、西寄さんの分もお求めになられたり、なにくれとなく贈り物をくださるそうですが、贈り物の包みのなかには、必ず感謝の思いなどのメッセージが書かれたメモやカードがはいっていることを、お話しくださっていました。

お題のなかの14番は”氷川きよしさん”。昼夜ともリクエストされましたが、
「いやあ、みなさん、そこだけ光ってうきあがってみえるんじゃないですか?」
と前置きされてから(笑)、
「ファンの皆さんの前でこんなことをいったら申し訳ないですが、きよしさんはほんとうに飽きないです。
知れば知るほど、もっと知りたくなるんですね」
と。
そして、「きよしのへっちゃらマンボ」で、西寄さんがマドンナ役を演じるにあたって、きよしさんがものすごく真剣に準備をされたことをおしえてくださったのです。
「ドレスは、きよしさんがネットで購入されたんです。赤に水玉と、黒に水玉の2種類あって、網タイツにヒールをはくことになりました。
ウィッグをかぶることにしたのですが、みつからなくて。
秋田公演からと決めていたので、前日、秋田で探すことになったんです。
それで私が若い女性のためにお店でウィッグをみつけたので、店員さんに、”会社の余興で、女性のかっこうをすることになってと、ほんの冗談なんですけどね”と、ウィッグを探している理由をそれらしく話していたんです。
するとそこにちょうどきよしさんがやってきて、最後の”ほんの冗談”というところだけが聞こえたものですから、
”冗談じゃありません、本気です”と、きよしさんはおっしゃって(笑)」
と、みなさま、西寄さんの軽妙トークがさえていきますが、再現することはわたしには難しいので、ここからはスタイルを変えますね。

イメージ 2

店員さんは、すぐに、”あ、氷川きよしさん”と気づかれたので、事情をお話ししたところ、
”私の店の商品を使っていただけるなんて光栄です”
とおっしゃって、ウィッグ選びが過熱したのだそうです。
次jから次へとウィッグを試着して、今一つしっくりしなくて...。
店員さんが、”まだ倉庫にあります”とおっしゃって、20個ほどのウィッグをだしてきてくださり、西寄さんは着せ替え人形状態で20個を試着し、きよしさんは考案したマドンナのイメージにぴったりの”本気のウィッグ”をみつけられたということでした。

なんだかそのときの様子が目にうかんで...。
きよしさんて、とことん芸術家なんですね。


今回のステージはこのような構成になっていました(下記画像)。
上手側の襖にプロジェクターが画像が映し出していきます。
下手側にはテーブルが置かれ、そのうえには2輪の赤いバラ、マイク、時計、ペットボトルのお水、ブルーのやかんが。
赤いバラは事務所の長良じゅん会長に捧げるもの。
そして、神林社長への感謝をこめて2輪ということのようでした。

イメージ 3


1部は約1時間20分。
ノンストップでのトークでももりあがりました。
夜の部で、中村玉緒さんの話題になったとき、玉緒さんがタクシーに乗ったら、”お代いりません”という運転手さんに何度か遭遇したことがあったそうです。
それには理由があって、ご主人の勝新太郎さんが生前タクシーに乗られた折、料金600円ほどのところを、”おいしいものでも食べてよ”と1万円支払われたので、十分すぎるお代を頂戴しているからということでした。
西寄さんは、”昭和の大スターというものはすごいものですね~”と感心されていましたが、やっぱり”心”ですよね。
金額の大きさももちろんですが、”おいしいものでも食べてよ”という勝さんの優しいお気持ちをずっとずっと嬉しく思われていたということなのでしょう。
なんだかじんときてしまいました。

140ほどのネタをスタッフの皆さんと一緒に厳選して34にしぼりこまれたそうですが、アンテナを意識してはるようになったら、どんどんネタが集まってくるようになったのだそうです。

こまかくこまかく描写しながら表現するネタもあれば、一発芸に近いネタもあり、バラエティー豊富でしたが、”名古屋のプレゼント”には大爆笑。
ファンの方が、西寄さんに、”少しだけど、鳥のハクセイ(剥製)、あとで食べてくださいね”とおっしゃって、西寄さんはその方が”鳥のハクセイ”を担いでお持ちになった図を思わず想像してドキドキしてしまったそうなのですが、
それは”鳥のクンセイ(”燻製)の言い間違い(笑)。
わたし、こういうシンプルでパンチのあるネタがツボにはまってしまうのです。


そして、後半は、西寄さんがライフワークにされるという、”西寄語り”の第2弾。
タイトルは「上京物語 ~遠く離れたふるさとへ~」。
上京当時、励まされたという槇原敬之さんの「遠く遠く」がテーマ曲のようにながれました。

前回はいずれどこかで発表されることもあるでしょうし、西寄さんの語りの魅力とセットでなければという思いから、内容にはふれませんでしたが、今回は、西寄さんがどんな道を歩まれてきたのか、お伝えしたいという感動が生まれましたので、お聞かせいただいたときの印象とともに書いてみようと思います。

大分県中津市のとある町で、生まれ育った西寄さんは、子供の頃から歌が上手で、ちびっこのど自慢で大活躍。優勝して賞品の自転車をいただいたこともあり、子供の頃から町の人気者だったそうです。
第1弾は中学3年生の合唱コンクールの思い出をモチーフに構成されていましたが、そのときも人気者の様子でしたものね。

5つ上のお兄さんもいるのに、おじいちゃんはなぜか西寄さんに、畑の収穫のお手伝いをさせたそうなのですが、西寄さんも、なんで自分だけ? と思いながらも、高校生の時まで大好きなおじいちゃんを手伝っていたということでした。
”すいかの収穫手伝え”
”えっ、なんでおれだけ? じゃあお小遣いちょうだいよ”
”なんでそんなことで小遣いあげなきゃならないんだ。スイカ、好きなだけ食え”
というようなやりとりをされていたのだそうです(笑)。

歌番組が大好きで、演歌・歌謡曲が大好きで、歌も上手だった西寄さんですが、大人に近づくにつれ、歌のプロになる厳しさをしり、それでも音楽にたずさわる仕事がしたいという思いがあり、音響の仕事に進まれたそうです。
ご両親はいっさい反対されなかったそうですが、高校を卒業して西寄さんが上京するその日、朝6時に町に防災放送がながれました。
西寄さんは、”ピンポンパンポーン!”という音で目覚めたそうですが、町会長さんが、西寄さんの門出を祝して、メッセージを放送に乗せて伝えてくださったそうで、ほぼそのままに再現されたのです。

ところで上京前に、西寄さんの人生を大きく左右する出来事がありました。
上京したら住むアパートを決めるため、事前に東京に来たときのこと。
会社が品川なので、タウンページのような雑誌をみて、蒲田駅近くの不動産屋さんにはいって、家賃7万5千円の物件を仮契約し、1か月分の家賃を契約金として支払ったのだそうです。
仮契約といっても、解約したとしても支払った7万5千円はもどらないものと説明をうけて納得して結んだものですが、その足で会社に寄り人事部の方に報告すると、
”初任給から計算したら、家賃7万5千円ではやっていけないから断りなさい”
と諭されるのです。

西寄さんは、不動産屋さんに寄り、誠心誠意謝罪したそうです。
そして、契約金は戻らない旨、説明をうけ、納得して仮契約を結んだことを承知で、そのお金を自分の母親が働いて苦労して工面してくれたので、持って帰らないわけにはいかないのだということを、ご自身の言葉で伝え、頭をさげると、
その不動産屋さんは、
”西さん(西寄さんの本名です)、頭をあげてください”
とおっしゃり、仮契約書を目の前で破って、契約金を返してくださったそうです。
”このようなことは異例なことですが、あなたの誠実なおわびの言葉に免じて。東京で生活していくというのはとても厳しいことです。
家賃のために働いているような人がたくさんいる町です”
というようなことをお話しくださったということでした。

そして、町田の築40年ほどの2階建てのアパートをみつけ、上京した日、大家さんから渡された鍵で、202号室の扉をあけたそうです。
”ああ、ここがおれの城なんだ”と思ったものの、部屋にはなにひとつ家財道具がありませんでした。
それは、好きなことをして生きていくのだから、家財道具はもたず、これからひとつひとつそろえていくのだという
決意ゆえのものでしたが、夕日に染まる畳をながめていたら、突然、これから東京でやっていけるんだろうかと不安に襲われたのだそうです。
と、そこにお母さんが送ってくれた大きな荷物がとどきます。
なかにはたくさんのカップ麺とカップスープ。
なかをさぐると、小さな青いやかんがあり、そのふたを開けると茶封筒にいれられた手紙がはいっていたそうです。

お兄さんのおさがりばかりで申し訳ないと思っていたこと、絶対にいうなと口止めされているけれど、西寄さんが上京するためのお金はすべておじいちゃんがだしてくれていて、”畑仕事を手伝ってくれていた退職金じゃ”といっていたこと、町の人に愛されて、町の人に育ててもらったようなもの。東京にいっても人に愛されるようであってほしいと思っていることなどが書かれていました。
西寄さんは、その手紙を読んで、人生でそれほどまでに泣いたことがあるだろうかというほどに声をあげて泣いてしまったそうです。
そこに小田急線がとおって、その電車の音が泣き声をかき消してくれるようで、その電車の音も今でも覚えておられるということでした。

この画像のブルーのやかんがお母さまが送ってくださったものだそうです。
それから何度か引っ越しをされても、24年間、捨てられずにもっているのだとおっしゃっていました。

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しばらくはタウンページ(電話帳)がテーブルがわりで、電気をつけようとしてスイッチをいれたら、電球も笠もないことにきづいて、土地勘がないので、すぐ近くの小田急百貨店で、電気の笠とドナルドダックの目覚まし時計を購入。
その目覚まし時計とこのブルーのやかんは上京して今までずっと一緒なのだそうです。

そういえば、フリートークのときに、前回の”西寄語り”に登場したイセ先生ですが、なんとイセ先生が大学を卒業してすぐ受け持ったのが西寄さんのお母さまのクラスだったことがわかったことをお話ししてくださいました。
前回のトークライブのために上京してくださったご両親と、現在お住まいのマンションで一緒にすごされますが、ライブが終わって、眠りかけたときに、お母さまがその話題をされたため、3時間ほど話がもりあがったのだそうです。
またそのお話も聞かせていただきたいものですね。

次回のトークライブは番外編ということで、9月20日に築地本願寺内の築地ブディストホールで開催。
”NAGARA FESTIVAL 2016 ~秋~”のトップバッターになるそうです。

西寄さんは、1週間ほど前に町田のアパートにいってみたそうで、その時の様子を自撮りした画像も披露してくださいました。

花の東京での第一歩。
あの日の思いを忘れることなく、今日まで歩まれてきたのですね。

ライブの最後には、
「これからもこのようなライブをつづけていきたいですが、これをまた、司会に反映させていきたいと思っています。
そして、お声をかけていただける限り、司会という仕事を生涯かけてつづけていきたいです」
とおっしゃっていました。

終演後、きよしさんのマネージャーさんやバンドのHKピュアリバーの方の姿もおみかけして、あらためて皆さんの心のつながりを感じておりました。


終演後、さらにご縁だなあと思ったのは、このお知らせ。

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きよしさんが大切にされている「回転木馬」を作曲してくださった永井龍雲さんが月末にこの木馬亭で”ギター弾き語り”コンサートを開催されるのだそうです。


そして、浅草で”ねずみ小僧”に遭遇!


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昼の部の前にご一緒したお友達と天晴地蔵さまにおまいりさせていただきました。
その足で、長良会長ゆかりの徳太樓に寄り、きんつばをお土産に購入したのです。

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”長良会長、今日は西寄ひがしさんのライブのために浅草に来ました。
そして、先日、Zeppでのきよしさんの「白雲の城」、とてもとても素晴らしかったんです。
思い出しても感動で涙が出そうになって...。
氷川きよしさんのファンになることができて、年を重ねるほどに幸せを感じています。
きよしさんを通しての出会いやご縁には、ただただ感謝しかありません。
会長、氷川きよしさんに出会わせてくださって、ありがとうございます。”



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