「ふふ、この下は、こんなんなってます」
きよしさんは、「博多祇園山笠」を歌いおえると、山笠の装束をアレンジした衣装の締め込み(ふんどし)の前垂れをパッとめくりあげられたのです。
もうううっ!
もちろん、その下は白いパッチをはいておられるのですけど、どよめく客席にきよしさんは、すっかり気をよくされた様子で、笑いをかみころしながら、前垂れをペラペラッととなんどかめくりあげ、そのたびに、「えー、いらっしゃいませ!」と(笑)。
きよしさんっ!
なにがなにして、なぜ”いらっしゃいませ”なのでしょうか?
もう、赤面、そして大爆笑となったのです。
きよしさんは、すっかり”いらっしゃいませ”がお気に召したようで、
「つづきまして、『星空の秋子』、「玄海船歌」の2曲を唄います。いらっしゃいませ~」
と(笑)。
8日・昼の部にいってまいりました。
※3階(1階席)のロビーに飾られていました。
先に19日に、きよしさんが久松警察署の一日警察署長を務めるそうですね。
今回はなにかイベントを開催されるのかしら? それはいつ? と期待して、お休み前の15日を予想していたのですが(汗)。
前回は消防署長さんに挑戦されて、凛々しくてとても素敵だったきよしさんなので、期待してしまいますね。
スケジュールのお繰り合わせができたら、うかがいたいと思います。
お芝居はますます息があってきた様子で、笑い、涙、スリル、サスペンスと見どころ満載。
きよしさんの、”ねずみ小僧”の折り目正しさや正義感の強さに、やっぱり、”氷川きよし”ならではのねずみ小僧になっているなあと、思わされます。
そして、今日も客席を所狭しと走り回る”きよし・ねずみ小僧”にドキドキさせていただきました。
その日その日でルートを変えておられるそうですが、きよしさんの軽やかな動きと、ねずみさんを模したコミカルな動きが最高です。
※ところで、喧嘩札、オーダーしてつくっていただきました。
”男の絶唱”をさし文字にした表はこんな感じです。
かっこいいでしょ!
40分の休憩をはさんで迎えたコンサート。
実は「博多祇園山笠」を歌唱された際に、音響トラブルがあって、司会の西寄ひがしさんが舞台下手袖に出ていらして、おわびと状況を説明され、演奏は一時中断したのです。
きよしさんも、その説明で状況を把握されると、即座に、もう一度、幕を下ろして、最初からやらせてください」
と、おっしゃいました。
「今のは記憶から消してくださいね」
と、そんなふうにきよしさんはおっしゃったでしょうか。
音声チェックがOKとなると、幕が一度降り、西寄さんのオープニングコール、そして、きよしさんは「祝いめでた」をアカペラで唄われ、つづいて「博多祇園山笠」を歌唱されたのです。
そして歌い終えると、「すみません。お待たせしてしまいました」
と、”記憶を消して”とおっしゃてはいたきよしさんですが、さり気なくおわびをそんなふうな言葉であらためてされたのでした。
ライブならではのアクシデントですが、こういう時に、即座に”一度幕を降ろして最初からやりたい”とおっしゃったきよしさんに、感動してしまったのです。
この日は2回公演なのに...。
ほんとうにその一瞬、一瞬、そして練りに練ったコンサートですから、その流れを大切にされているのですね。
きよしさんは、あらためて来場のお礼をおっしゃると、これまでの座長公演をトークの中でふり返られ、初の座長公演の「草笛の音次郎」のときから観ているお客様が多数おられることがわかると、
「ずっと見守っていてくださったんですね。ありがとうございます。
僕、演技は上達しましたでしょうか?」
そう客席に問いかけると、大きな拍手がおこりました。
すると、きよしさんは、
「ありがとうございます。皆さんに育てていただきました」
とおっしゃったのです。
西寄さんが、「5月30日にリリースされたニューアルバム「新・演歌名曲コレクション5-男の絶唱-」が0オリコンCDアルバムランキング総合(6月12日付)で初登場第4位を獲得された快挙をインフォメーションしてくださると、きよしさんはとても嬉しそうに、アルバムに込めている熱い思いをお話しされました。
そんなきよしさんをみていると、もっと、もっと、もっと、たくさんの人にこの素晴らしいアルバムがとどくことを願わずにはいられませんね。
きよしさんは、ニューアルバムから、カバー曲は「なみだ船」、オリジナル曲は「恋の瀬戸内」を唄ってくださいましたが、この日も、「恋の~」では、手をかざして、表裏と動かす振りのレクチャーがあって、練習してから本番に臨んだのですが、下手側の皆さんの一生懸命な振りに、きよしさんがこらえきれずに笑いだされたのです(笑)。
体験した方にはお分かりだと思いますが、簡単そうにみえて、なかなか合いませんものね。
きよしさんは、下手から上手へと移動されながらもまだ笑いがこみあげてきたのでした(笑)。
わたしはといえば、”さあ、いいですか~”というように手の甲を客席に向けながら手をあげるきよしさんのあの振りが楽しくて素敵だなって感じているのです。
※なんて美しい指先でしょう。
見惚れるばかりです。
西寄さんとのトークのなかで、公演中のお休みが16日の1日のみという話題になると、
「大丈夫です。へっちゃら! へっちゃら へっちゃら」
と、きよしさんがおっしゃると、西寄さんが、一瞬、”ひが美ちゃんモード”になられたのでした(笑)。
そして、前日7日は昼一回公演だったので、ご用事があって街中に出向かれて歩いていたときに、目の前を”ねずみちゃん”が通ったのだそうです。
「チョロチョロチョロって! (街中で)ねずみ見たの初めてですよ。それで、なんか穴のあいているコンクリートの蓋みたいのがあるでしょ、その穴に、パッと入っていったんですよ」
と、興奮冷めやらぬきよしさん(笑)。
きよしさんが毎日素敵なねずみ小僧を演じ、さらに”ねずみ”を模した動きを披露されていることへの、ねずみちゃんからの恩返しかもしれませんね。
きよしさんは偶然ならぬものを感じられたようで、さらに、”ねずみ小僧”の左手の火傷痕の話題をされました。
「実は左の手に火傷の痕があるんですよ。
それも、偶然、位置も同じなんです。
だから火傷の痕の上に”ねずみ小僧”の火傷(のつくりもの)を貼ってるんです」
と、そこまで興奮気味にお話しされると、
「皆さん、僕がなんで火傷したのか知ってますか?
そう。黒豆を圧力鍋で炊いて。僕、あけちゃいけないってしらなくて、あけちゃったんですよ。
それで、黒豆の汁が手にもかかって火傷したんですよね」
きよしさんのトークは火傷の話題に展開。
すると、西寄さんが、
「今でも痕が残っているんですか。
私、実はその現場で行ったんです。
真っ白な壁が、黒の水玉模様になっておりました」
と、そのときの様子をおしえてくださいました。
「あれはコマ劇場の公演のとき? ストレス解消にご飯をつつくることにして、豆を炊いたんですよね」
※先ほどの喧嘩札のもう一面です。
オーダーするときにうかばなかったのですが、
”なずみ小僧”バージョンもお願いしてみたいですね。
トークの後半では、
「もう~、何度でもウェルカム!
いつでもお越しください」
と、きよしさんはおっしゃったのです。
そして、20周年への思いを言葉にされました。
「20周年に、きよし君、20周年おめでとう!って皆さんに言っていただけるのが夢なんです」
と。
わたしは、この言葉がじんと胸に響いたのでした。
以下は個人的なことですが、昨日の午後、駅で転倒して身体中を打撲したのです。
とりわけ腰を強打したようで、銀座で1件用事をすませたのですが、次の仕事先に移動する途中で痛みがまして歩けなくなり、救急車を呼んでいただいて、病院に運ばれました。
先に皆さまに心配していただくと申し訳ないので申しあげると、細かな検査の結果、骨や神経系にはダメージがなかったですし、今日は、タクシーでなんとか明治座さんに行くことができたのです。
あとは安静にして腫れと痛みがひくの待つのみです。
倒れたときは、かなりのダメージがあったものの、少ししたら立ち上がり支障なく歩くことができたのですが、救急隊員の方や病院の先生にそのときの状況をきかれて、自分でもあらためて思いだして説明していたら、かなり危険な状況でなにかがもうちょっと違っていたら、自分が今、この世にはいなかったのかもしれないという思いがわいてきたのです。
以後の予定をキャンセルして病院におりましたので、昨夜の”偲ぶ会”には参加できなくなってしまいましたが、その方へのわたしの思いはとどいたと思いたいのです。
そして、あらためて、なにかに生かされていることを感じて、感謝して...。
今日のきよしさんのコンサートで、きよしさんの歌唱を聴かせていただきながら、昨日、もしなにかが少し違っていたら、自分がもう二度とみられなかったかもしれなかったのだという思いがこみ上げてきたのです。
今日の夕方の仕事は後日にさせてもらいましたが、明日、あさっては仕事がはいっているので、マイペースでやらせていただこうと思っています。
次回、明治座さんには11日の夜の部に参加します。
11日にはもう少しよくなって、出待ちできるでしょうか?
出待ちも健康でないとできないんだなあとしみじみ。