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Channel: 天晴れ! HK伝説 ~氷川きよしさんに出会えた奇跡に感謝!~
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”西さん、投げキッスはもっとやさしく”ときよしさん。そんなきよしさんの”投げキッス”はとてもとてやさしかったのです。

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「皆さんがお越しくださるおかげで、明治座のこの舞台にたたせていただいています。皆さん、おひとりおひとりがいらしてくださるからなんです。
もし、いらしてくださらなかったら、さみしい...」
きよしさんは、こころにしまっていた思いがポロンとこぼれたかのように、そうおっしゃると、すぐに笑顔になり、
「皆さん、また明日来てくださいますか?」
と。
たくさんの方の手があがり、そんなこといわれても急に明日なんてわたしは無理と思った瞬間、
「はいっ、明日は休演日です」
ときよしさん(笑)。
そうでした~。

きよしさんは、そんなふうに皆を笑わせてくださってから、
「(17日から)後半に入りますが、どんなふうになっているかなって、のぞきにきてくださいね。これからどんなふにかわっていくか」
と抱負を言葉にされたのです。
そして、いよいよ最後の曲になることをきよしさんがおっしゃると、”えーっ!”の大合唱が起こったのですが、きよしさんは、
「本当ですか?」
「本当ですか?」
と二度おっしゃると、
「打ち上げ花火って本当ですか?」
と思わず、”次郎吉”が飛びだしたきよしさんだったのです。

イメージ 2


明治座さんでの「氷川きよし 特別公演」の15日昼の部にいってまいりました。
この日は1回公演だったので、お友達のHさんと終演後に出待ちをすることにしたのですが、スタッフの方から、中日の打ち上げがあるので、きよしさんがお帰りになるのは4時すぐになる旨、おしらせがあったのです。
そう、今日は6月2日に公演がはじまって14日、この回で21公演め(全43公演)となり、明日は公演中、唯一の公演日ということで、まさに折り返し。
無事にこの日を迎えられたという、”座長・氷川きよし”の喜びを、この日のお芝居とコンサートで感じたのです。

先におしらせですが、渋谷のハチ公前に、「新・演歌名曲コレクション5-男の絶唱-」の大看板が明日16日から29日までお目見えするそうです。
わたしも掲示期間中にみにいかれたら、画像、皆さまにおとどけしますね。

と、話題は出待ちに戻ります。
わたしは、明治座さんの前の段になっているところに腰かけて、お友達とお話ししながらきよしさんのお帰りを待ちました。
どなたも、公演の前半を無事終えたきよしさんをお見送りさせていただきたいという思いだったのでしょう。ずいぶん多くの方が並んでいたのです。
わたしも、昨日から痛みを感じることが少なくなってきて、ケガをしてから前回までは入場時はエレベーターを使わせていただいていたのですが、今日はエスカレーターで、杖にもほとんど頼らずに入場できるようになり、休憩ではほとんど杖を使わなくても痛みを感じることなく歩けるようになってきて、自分でも驚いていたのでした。
そのこともふくめてHさんにこの1週間のいきさつを話していて、きよしさんの歌声にどれほどこころもからだも癒されたかわからないと感じたことをおつたえすると、
、”まだ1週間でしょ。回復が早いんじゃない。 やっぱり、きよし君の力ってすごいわね~。さわってもらったらもっとよくなるんじゃない?”とHさん(キャッ!)。
もちろんHさんはかなり真剣な思いでいってくださったのですが、わたしは想像して顔から火がでそうになり(汗)、”Hさん、ありがとうございます。想像しただけで、今、すっごい効果があったみたい”と申しあげたのです(笑)。
ほんとうに効果絶大! 行きは人形町からワンメーターなのでタクシーに乗ったのですが、帰りは歩けたのですもの(喜)。

4時すぎていたでしょうか。スタッフの方が、”楽屋口をでられたそうです”とおしらせがあったので、列のうしろに並ばせていただくとまもなく、きよしさんを乗せた車がみえたのです。
車はファンの思いをうけとめて応えてくださっているかのように、ゆっくりゆっくり走ってくださっていたので、きよしさんの笑顔やうなずくお顔が間近にみえて、数名の方が、手ぬぐいを上手に使ってほっかぶりをされていたのですが、そのチャーミングなサプライズはきよしさんに大ウケ! 大きく大きくふり返ってご覧になっていたのです。
そのままでもみえるのに、きよしさんの車がいよいよ目の前をとおるそのとき、前の列の方が気づかって、中腰になってくださったので、何にさえぎられることなくきよしさんを見送らさせていただけて、ありがたさでいっぱいになったのでした。


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折り返しになりましたので、少しお芝居の内容にふれさせていただきますが、きよしさんの”ねずみ小僧”の、上品な言葉づかいにも意外性を感じて、惹かれています。
「おいらのことをよくご存じですね。
悪事を重ねて稼いだ(だったかしら?)あぶく銭。
ちょいと一千両ばかりいただいていきますよ」
と、このときのきよしさんの台詞まわしには、内に熱い思い、清らかさを秘めながら、死と背中合わせで盗みをはたらくことを選んだ次郎吉のにニヒリズムを感じて、ゾクッとするのです。

そして、この日もアドリブさく裂!
曾我廼家寛太郎さんが演じる彦蔵親分とのバトルも冴えに冴え(喜)、左腕をみせろと迫るシーンで、手の平をみせてのがれようとする次郎吉にのせられて、”手相観”に豹変した際、
「金運? いいんじゃないの。今年は歌で稼ぎます。『男の絶唱』で」とおっしゃっていたでしょうか? もう、曾我廼家さんの大サービスのアドリブに、目を丸くして喜んでおられたきよしさん、いえ次郎吉だったのです。

ちなみに13日では、大工の松五郎約で大活躍の西寄ひがしさんは、お蕎麦屋さんでの寄合に次郎吉と駆けつけてきた際、おなかがすいたという次郎吉に、
「昼間から唄ってるからだよ。『男の絶唱』!」とおっしゃって、このアドリブは登場する数秒前に西寄さんが思いつかれたそうですが、毎回、思いつくことがあると、出番直前であっても、”これでいきましょう”ときよしさんが提案されること、多々あるのだそうです。
そんなことができてしまうのは、深い信頼関係に結ばれたきよしさんと西寄さんだからこそだなあと感じておりました。

そして江戸の町(客席)を駆け巡るシーンでは、向きをかえる際、その場でぴょぴょーんと軽やかにジャンプするきよしさんに、客席は、”おおっ!”というどよめきがおき、大興奮したのです。
ちなみに千両箱ってどのくらいの重さだと思います?
わたし、以前、江戸博の体験コーナーでもちあげてみたことがあるんですが、たしか14キロほどだったかと。
あのときは、なんとなく体験していた”江戸”の生活が、きよしさんが体現してくださると、一気に身近に感じてきます。

13日の第2部のコンサートのトークで、
「公演がはじまってから、寝れないですね~、緊張して」
と、おっしゃったきよしさんに、西寄さんが、前日は何時間くらいの睡眠時間だったのかをうかがうと、
「18時間!」
と大きな声でお答えになったきよしさんでしたが、
今日の第2部のトークのなかで、次郎吉について、
「すごく好きですね。いい人ですね、根本が。優しさがあって」
とおっしゃったところで、お蕎麦屋さんで酔いつぶれて、足をクの字にしてパタパタさせるシーンを、バイオレットローズの衣装をお召しになった状態で再現して笑わせてくださったのです(笑)。
そして、
「日に日に発見がありますね。
(記録用に)撮った映像を毎日みて、研究して熟考して...。今のようになってきたんです」
と。
日々、帰宅されてから、その日の舞台をチェックして、よりよいものへとブラッシュアップされているのですね。

だからこそ、この記事の冒頭に書かせていただきましたが、
「どんなふうに変化していくのか、またのぞきにきてくださいね」
という、気負わない抱負の言葉がでてきたのでしょう。


イメージ 4


西寄さんをまじえてのトークで、この日のお客様はノセ上手という話題になりました。
「きよしさんが、ふんどしをめくったら、お客様が、”もう1回やって!”っておっしゃるので、何度もめくっておりましたが、えっ? 投げキッスして? ええと~、じゃあわたくしが」
と西寄さんが投げキッスをしてくださったのですが、
「お客様によけられてしまいました(笑)」
と苦笑されたのです。
すると、横でご覧になっていたきよしさんが、
「西さん、もっとやさしく」
とアドバイス(笑)。
今度はソフトに投げキッスをされた西寄さん、たしかに雰囲気がちがうなあと思っていたら、”じゃあ、僕も”という感じで、きよしさんが、さらにさらにさらに(と何度もリピートしたくなるくらい)甘くやさしい投げキッスをセンター付近でしてくださったのです。
その甘さに、ためいきがもれると、きよしさんはもう一度、”しょうがないなあ”っていう感じで、投げキッスをくりかえしてくださったのでした(喜)。


イメージ 3

以下は13日の第2部のコンサートのことを中心に書きますね。
きよしさんは、西寄さんをまじえてのトークの折、
「今日は、ほんとうに皆さんのこころを感じています。今までで最高です。
今日はすごいっ!
僕、計算はできないけど、感じることで今日まで生きてきたから、わかるんです...。
応援してくださる気持ちが。
そのう...、自分でいうのもおこがましいんですが、僕のことを愛してくださっているんだなっていう思いを感じて...」
と、とつとつと思いを言葉にされたきよしさんでした。
皆の思いをそんなふうに真正面から、きよしさんがうけとめてくださっていることに、じんときて涙がでそうになったのです。

日々熱唱&熱演をくりひろげておられるきよしさんに、
「少し、おやせになりましたか? 今日は何キロですか」
と西寄さんがおたずねになると、
「105キロ!」
と即答(笑)。
どよめく客席とたじろぐ西寄さんに、
「昨日、はかったら66.6キロでした。もう少し落としたいくらいです」
と補足されたのです。
ちなみに西寄さんは91キロとのことでした。

ねずみ小僧が江戸の町(客席)を駆け巡るという演出は、きよしさんが、平面の舞台を3Dにしたいと考えて発案されたことをお話しされ、
「臨場感がありますでしょ。
3Dにしたいと思って。カーッといってシュー。くくーっといってダッといって、シュー!」と音でその動きを表現してくださったのです。

西寄さんが、先日15歳の女の子がひとりで来場してくださっていたことを、きよしさんにお話しされると、
「励みになりますが、お金を使わせて申し訳ないですね~。
皆さんにもチケットを買っていただいて...。
僕はそれ以上のものをお返しできるようにがんばろうと思ってやらせていただいています」
と、すべてのお客様への思いもこめておっしゃったのでした。

また、客席に「どちらからお越しですか?」とおたずねになっていて、昨年、石川県野々市での「NHKのど自慢」で優勝され、グランドチャンピオン大会への出場も果たされた斉藤さんがいらしていることに、気づかれ、お声をかけられたのです。
きよしさんは、遠方から来場されたお客様を思いやって、
「千秋楽までがんばってまいりますので、見守っていてください。
お家に帰られても、こころの片隅で、どうしてるかなってときどき思いだしていただけたら」
といいかけると、
”毎日思ってる!!”
と多数の声が(喜)。
きよしさんは、
「そういっていただけると、涙がでます」
と感激されていたのです。

そして、5月30日にリリースされたニューアルバム「新・演歌名曲コレクション5-男の絶唱-」がオリコンアルバム総合チャートで初登場第4位を獲得した快挙を西寄さんがインフォメーションされると、
「18年、こうしてランクインさせていただけて、奇跡です。
もう、思い残すことないです。
(えっという客席のリアクションに)そう思えるくらい嬉しいんです」
ときよしさんはそこまでしみじみとした面持ちでおっしゃったかと思うと、
「お中元にぜひアルバムとあわせてかねふくの明太子をどうぞ!」
と。
”アルバムのなかの曲の歌詩をぬきだして送り状に書き添えて”
とお話のなかで、きよしさんがおっしゃたのですが、それはとても素敵なアイディアだなあと感じたのです。

きよしさんは、ラストトークで、
「誠実に、謙虚に、律儀に唄っていきたい」
とおっしゃっていました。
今だって、誠実で、謙虚で、律儀すぎるきよしさんだとファンとして感じているのですが、常にそうありたいと思いつづけることで、いっそう深まっていくものなのかもしれないと思わせていただいたのです。

今日15日は、西寄さんが、”演歌を唄えば見事な氷川節、他のジャンルの曲を唄えばまったくちがう歌いかたができる歌手”ときよしさんのことをたたえてくださると、
きよしさんは、
「これからも、さまざまな世界を歌で表現していきたいですが、やはり日本人としてのプライドで、演歌を唄っているという気持ちです」
とおっしゃって、頼もしさを感じtわたしでした。


さあ、明日は休演日、そして17日から後半戦がスタートですね。
全国から、明治座のきよしさんにエールを贈りましょう!
わたしは次回は20日の参加になりそうです。
19日のイベントには仕事の繰り合わせが難しそうですが、お友達が多数参加されるので、おしらせいただけそうで、嬉しいです。


※以下は13日の終演後のこと。
椅子に座って皆さんがひけるのを待って最後のほうにゆっくりエスカレーターに乗ろうとして歩いていたら、「NHKのど自慢」で優勝された斉藤さんとバッタリ!
きよしさんをずっと応援されている方のお供でいらして、その方が杖をつかれていたので、やはりあとからということでそのタイミングになったそうです。
それで、わたし、思いきって、福井でのコンサートにいっていて、きよしさんの口三味線のイントロをうけての斉藤さんの歌唱にもとても感激したことなどおつたえしたのでした。
斉藤さんは、まるできよしさん? と思うくらいまとっている空気が似ているように思えたのです。
あの日のブログに、”テレビでみるより100倍男前”と書かせていただいていたかと思いますが、間近でみる斉藤さんはさらに100倍男前でございました(嬉)。

斉藤さんはスラリとした長身で、お話しする声はハイトーンでとても控えめ。
でもなにより素敵だったのは、きよしさんのことを尊敬している誠実な思いと、きよしさんに相通じるやさしく控えめな物腰でした。
斉藤さんを伴っておられた方が、
”斉藤さんもすっかり有名人ね~”
とおっしゃると、少しほほを赤らめて、
”とんでもないです。それは氷川さんが素晴らしいから”
と、きよしさんが斉藤さんの歌唱をほめてくださったり、客席にみつけてお声をかけてくださったからにすぎないのだとおっしゃりたい様子でした。
エスカレーターを2階分おりるので、その間、あれこれお話ししているなかで、わたしが杖をついていたことを気にかけてくださったので、事情を簡単におつたえしていたこともあってか、
別れ際に、”お気をつけて、早くよくなってくださいね。また北陸にもいらしてください”と、またやさしいことばをお連れの方ともどもかけてくださったのです。

皆さま、駆け足での更新で失礼します。

この記事、実際にアップまでに少し時間がかかってしまいました。
そうしたら野際陽子さんの訃報がとどきました。

「旅の香り」で、きよしさんがご一緒させていただいて、ほんとうにお世話になりましたね。
きよしさんは、野際さんにお会いになるたびに、”美貌がすごい”とおっしゃっていたことも思いだされます。
番組も”スペシャル版”として、これからも不定期にまだまだつづくことを期待していたのですが。

感謝とともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。

野際さん、生涯、素敵な女性として輝きつづけてくださり、ありがとうございました。



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