こんばんは。
NHK放送センターの505スタジオでおこなわれた「きらめき歌謡ライブ」の公開放送に参加させていただきました。
今回は第522回。
この3月で番組が終了することになったそうです。
そのため、今日と、来週、再来週は”さよならライブ”と題して、番組ゆかりの歌手の皆さんが出演されることになりました。
きよしさんは、来週も再来週もコンサートの開催日なので、昨日は岡山市民会館でコンサートをおこなわれていましたが、今夜、出演されることになったのでしょう。
観覧の当選者数もこの3回については大盤振る舞いをされたそうで、この日も通常の1.5倍の数を当選にされたそうです。
そのため、スタジオにパイプ椅子がびっしり並んでいて、通路が狭くなっているので、休憩の際は、通路側の方はできればイスをたたんだいただきたい旨のお話がスタッフの方からありました。
そしてお化粧室(女性用です)も長蛇の列になったので、スタッフの誘導で、ふだんは観覧者がはいれないエリアのお化粧室に5人、または10人とまとまって移動することになって。
なんだか放送センターのなかを見学するような一幕もあったのです。
いずれもスタッフの皆さんのまごころによる異例づくめだったのでしょう。
※スタジオ入口脇のホワイトボードです。
各スタジオ、使用番組名などが書き込まれているのです。
前身の「はつらつスタジオ505」が、2005年3月30日から「きらめき歌謡ライブ」としてスタート。初代の司会者は葛西聖司アナウンサーでしたね。
「きらめき歌謡ライブ」は14年。前身の「はつらつスタジオ505」からは33年つづいた長寿番組というお話がありました。
放送をお聴きになられた方にはご存じのことですが、番組の前半、きよしさんはネイビーに白のドットの三つ揃いのスーツで登場されました。襟は白のヘチマカラーで、シャツはピンタックフリルが施されたブラウスシャツでした。
歌ってくださったのは、「きよしのズンドコ節」でしたね。
新曲をこの番組で生歌披露する機会が多々あり、発売日当日に歌唱されたこともあったかと思うのですが、番組について徳田章アナウンサーがおたずねになると、
「お客さまとの距離が近いので反応がダイレクトにかえってきて。”この曲大丈夫かも”って思わせていただきました」
というようなおっしゃっていたかと思います。
後半は、ラストから2番目に登場されましたが、光沢のある白地にラインストーンをドット柄のように散りばめたスーツにお召し替えされていました。
2月のチャンネル銀河さんのきよしさんのデビュー20周年記念番組でのインタビューでお召しになっていたあの素敵なスーツです。
歌ってくださったのは、思い出の曲、デビュー曲の「箱根八里の半次郎」でしたね。
それもフルコーラス!
デビュー当時の初々しさそのままに、20年をかけて磨きあげ、培った歌唱と表現力にただただ聴き入っておりました。
歌唱される前に「はつらつスタジオ505」から昨年12月に他界されるまで番組の構成をされていた杉紀彦先生の思い出を話され、徳田アナウンサーが”今日もみてくれていますよ”とおっしゃると、”そうですね”とうなずかれたあと、きっと上のほうでみてくださっているはずとスタジオの天井をみあげたきよしさんに、みな、じんときたのです。
それにしても歌唱されていたときのきよしさんは、なんて幸せそうな笑顔だったことでしょう。
「はつらつスタジオ505」に、初めて出演されて、杉さんにお会いしたときの思い出もお話しされていましたね。
きよしさんは、次第に”杉先生”と、とても杉さんのことを慕うようになったそうですが、リハーサルで、客席のパイプ椅子におすわりになって、台本はできあがっていますが、実際に歌唱を聴いて、ナレーションで話す言葉を書き加えたりされていたこと、きよしさんのお話で初めてしりました。
お元気だったときは、放送中は、後方のブースで番組をご覧になられていたそうで、そのことをお友達にうかがって、ああそういえばと、番組が終了してスタジオを退出するわたしたちをブースの中から笑顔で見送ってくださっていた方のおひとりがそうだったことに気づいたのです。
他のベテラン歌手の皆さんも杉さんとの思い出がたくさんおありで、また人気歌手になっても、あのスペースでお客様の反応をダイレクトに感じて歌唱する空間を、どなたもとても大切に思われていることをあらためてしりました。
わたしがはじめて参加させていただいのは「はつらつスタジオ505」のときでした。
スタッフの方に誘導されて、放送センターのなかにはいっていって...。
足を踏み入れたその場所、スタジオ505は、高校の音楽室を巨大化させて印象で、ステージの高さが1メートルもなく、客席といえばパイプ椅子が並べられていたのです。
客席とステージの隔たりがほとんどないようなこんな空間できよしさんの歌を聴くことができることを想像して、夢み心地になったことが思い出されます。
そして、あるときは、きよしさんが歌い終えたところで休憩となったのですが、現在のようにササッと袖にもどることもなく、楽団の皆さんや、そのときの司会者の金子辰雄アナウンサーがスタスタとそのままステージから客席をとおって移動され、きよしさんは、なんとはなしに、”どなたが来てくださっているのかなあ?”という様子で客席を見わたされて...。
そうして、このことは以前もこのブログに書いたことがあったかと思いますが、あれ、きよしさん、客席をみてくださっているの? と思った瞬間、おめめがパチッ!とあったのですが、そこで目を伏せたのはきよしさんのほうでした(笑)。
まだKさんと知り合う前、お友達がひとりもいなかった頃のことでした。
きよしさんが、ときどき、本来は人前にでるのが苦手だとおっしゃっているのは、謙遜でも脚色でもなくてほんとうにそんなふうにシャイな方なのです。
わたしは、きよしさんがそうおっしゃるたびに、あのときの、あわてて恥ずかしそうに目を伏せたきよしさんを思い出すのです。
※駆け足での更新で失礼します。
あらためて番組の思い出をふりかえる機会をもちたいと思っています。
では、仕事にもどります~。