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Channel: 天晴れ! HK伝説 ~氷川きよしさんに出会えた奇跡に感謝!~
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戦後70年の歌謡史をひも解き、体感させていただいた「夏祭りにっぽんの歌 パート2」  平成の世に”氷川きよし”が誕生した意味をわたしなりに了解したのです。

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こんばんは。
深夜の更新です。

昨夜、中野サンプラザホールで開催された、「木曜8時のコンサート ~夏祭りにっぽんの歌~」のパート2の公開収録に参加させていただきました。
応募したものの落選していたのであきらめていたのですが、お友だちのOさんから思いがけないお誘いをいただいたのです(ほんとうにありがたいです・感謝!)。

前日の収録の様子は先の記事に書かせていただきましたが、パート1が8月13日、パート2は8月20日放送ということで、2時間のスペシャル放送が2週にわたって続きます。
皆さま、この番組は必見!
勝手に大いに宣伝したくなってしまう、素晴らしい内容でした。
放送時のサプライズを楽しまれたい方もいらっしゃるかと思いますので、
このあと、星マーク(★☆☆☆☆★)がでてきましたら、そのあとからが放送内容にふれるものになります。
また、その内容だけお知りになりたいという方も星マークからお読みいただければと思いますので、どうかよろしくお願いたします。

パート1、パート2とも共通のテーマは”戦後70年”。
パート1は”和”、パート2は”洋”と趣向を変えての構成になっています。
2日めのパート2の公開収録に参加させていただけるとはまったく思っていなかったので、先の記事にも書きましたが、”和”をテーマにしたパート1がとても素晴らしかったので、大満足しつつ、それなら”洋”はどんな構成になるのかしら?
そして、両日出演されるきよしさんは、どんな曲を歌ってくださるのかしら? と気になり、2日めにも参加されるお友だちのOさんに別件でお返事することがありましたので、お昼すぎに仕事で新宿に向かう電車のなかで、お返事とともに、
”今夜きよしさんが歌唱された曲目だけおしえていただけたら、ありがたいです。よろしくお願いします”
と書き添えてメールしたのです。

2時少し前だったでしょうか?
仕事で劇評を書く舞台を観るために、とある劇場に入場し、開演ギリギリまでロビーで翌日の仕事のやりとりをしていたらOさんからメールが届いて。
急いでメールをあけて読もうとしたら、それより早くOさんから電話がかかってきたのです。
ご一緒される予定だった方がどうしても来られなくなってしまったそうで、
”急ですが、いかがですか?” との夢のようなお誘いでした。

舞台は4時15分頃終演予定で、夜は予定を入れていませんでした(当選する気満々でしたので・笑)。
新宿から中野までなら開場に十分間に合いますので、その旨をお伝えして、ペンライトももってきていませんでしたが、“からだひとつ”で参加させていただくことになったのです。
舞台の幕間に、”夢じゃないかしら?”と、携帯の電源を入れてOさんからのメールを見直したりしたわたしでした(笑)。

前日のパート1では、日本人のカントリーソングともいえる”演歌・歌謡曲”を主に、70年の歴史をたどるものでしたが、パート2では、戦後日本に流れ込むようにして入ってきた”洋楽”を、良い意味で日本ナイズし、日本の”歌謡”というものに時をかけて溶け込ませてきた、その歴史を体感させていただくことになったのです。

そして、和と洋の両面から見た日本の”歌謡史”において、平成という時代に”氷川きよし”という稀代のスター歌手が誕生した、その意味をわたしなりに了解したのでした。
加えて、”氷川きよし”のデビュー以後の15年間の歩みが滔々と流れる”日本歌謡史”の新たなページをめくり、現在進行形でその歴史を刻んでいることをあらためて感じて、心の底から嬉しさがわきあがり、深く静かに感動したのです。

かつて高田文夫先生が、きよしさんのクリスマス・スペシャルコンサート「きよしこの夜 Vol.1」に来場されたとき、きよしさんの歌唱を聴いて、
芸術でも芸能でもスポーツでも、それらが下火になって、消えてしまうかもしれないというときに、救世主のような存在が現われることがあるけれど、それがまさに”氷川きよし”なのだと思われ、涙されたことをエッセイに書かれていましたが、そのお気持ちがようやくわたしにもわかりかけてきたのでした。

帰宅しても、気持ちの高揚がおさまらず、軽く食事をしてから、ある録画を探して見入ったのです。
それは2008年7月に放送された「NHK歌謡コンサート」。
”ムード歌謡特集”というテーマで、きよしさんがロス・プリモス、ロス・インディオス、マヒナスターズの皆さん、八代亜紀さんとご一緒させていただいたときのものです。
きよしさんは、ムード歌謡の大御所の皆さんと八代さんにコーラスと演奏をしていただいて、
「黒い花びら」、そして「わたし祈ってます」をソロ歌唱されていましたね。
勝手ながら、大御所の皆さんから多くのものが”氷川きよし”にバトンタッチされた瞬間にも思えたコラボレーションで、忘れられない光景でした。

でも、それからほぼ7年を経てその映像を見てると、まさにそうだなあ、きよしさんは大切なものを先輩たちから手渡していただいたのだなあと、思わずにはいられなかったのです。
氷川きよしさんのファンになれて、こうしてファンとしてその歩みについてこさせていただけて、ほんとうに幸せだなあと、しみじみ思った夜でした。


さて、以下(星マークのあと)は簡単ですが収録の内容になります。

★☆☆☆☆★
オープニングは、小林幸子さんと坂本冬美さんのおふたりが登場。
小林さんはピンク色、坂本さんは鮮やかな紫色のドレスをお召しになっていました。
スタンバイして、スタートを待つ間、お着物姿のときが多い坂本さんに、
「坂本さん、ドレスも持っていらしたんですね」
と司会の宮本隆治さんがおっしゃると、
「貸衣装でございます~」
と控えめ発言の冬美さんに、客席から笑いがこぼれて、リラックスムードのなか収録が始まりました。
おふたりが歌唱されたのは、ザ・ピーナッツの「恋のバカンス」でした。

続いて、クミコさん、原田悠里さん、城之内早苗さんが加わって、昭和のヒット曲を披露され、コーナーのしめくくりに5人で「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌唱。

ここでCMのためのインターバルがあり、セットの入れ替もありました。
”いいですか? え、まだ?”
というやりとりが宮本さんとディレクターさんの間で少々あって(笑)、しばらく”待ち”の状態に。
さあ、続いて登場したのは、きよしさんでした。
歌ってくださったのは「ときめきのルンバ」(嬉!)。
キラキラとラメが光る黒のジャケットにシャツは細かくピンタックの入った白、パンツとカマーバンドは黒のサテン、靴は黒のエナメル。
左胸には真紅のバラが一輪飾られていたのです。

この曲は、歌にはジャンルなどなく、もしそれでもあるというのなら、きよしさんの属するジャンルは、”氷川きよし”というジャンルなのだと確信させていただいた大切な曲だなあと、きよしさんのロマンティックな歌唱を聴きながら思っていました。

すると次のコーナーは、”ムード歌謡”のコーナーになり、
敏いとうとハッピー&ブルーの皆さんが「星降る街角」
鶴岡雅義と東京ロマンチカの皆さんが「君は心の妻だから」
ロス・インディオスの皆さんに城之内早苗さんが加わって「別れても好きな人」
平和勝次さんが「宗右衛門町ブルース」
三浦京子&ハニーシックスの皆さんが「オールナイトで朝帰り」
ロス・プリモスの皆さんが「ラブユー東京」
と、時代を彩ったヒット曲が披露されました。

続いて、ピアノ、アコーディオン、ウッドベースの演奏の皆さんがステージにスタンバイされて、
合田道人さんが登場されました。
歌手・プロデューサーであり、「童謡の謎」といった著作でも知られている方ですね。
その合田さんが「里の秋」という童謡を歌いながら、戦中、戦後にこの歌の歌詩がどんなふうに変わっていったのかを、その時代の空気を感じさせる演出で表してくださいました。
これはぜひぜひ見ていただきたいし、わたしも放送されるときにじっくりと見させてういただきたいコーナーのひとつです。
この「里の秋」を、戦中、戦後(歌詩を変えて)と歌っていたのは川田正子さん。

少女たちが憧れた彼女が引退したあと、彗星のごとく登場し、またたく間にスターになった少女が美空ひばりさん
だと紹介されました。
そしてひばりさんと江利チエミさんとともに”三人娘”としても活躍され、親友でいらした雪村いづみさんが登場。
ひばりさん、チエミさんの曲を歌われ、ご自身のデビュー曲である「思い出のワルツ」を披露してくださいました。
あまりにも繊細で伸びやかな歌声で、聴き惚れておりました。

ここで、その次世代の人気者である”ハイハイ3人娘”である(わたしはその人気ユニットのことをこの日初めて知ったのですが)、伊東ゆかりさん、園まりさん、中尾ミエさんが登場し、それぞれのヒット曲も歌唱されたのです。

そこで再び雪村さんが登場されて、チエミさんの若かりし日の写真が舞台後方スクリーンに映しだされ、チエミさんが歌う「トゥ・ヤング」が流れてきました。
雪村さんは、その歌声に耳を傾けうなずくような仕草をされていたのですが途中からは声を重ねてデュエットされたのです。
わたしの前の席の方が、涙があふれて、あふれてとめようがなくなっている様子が目に入りました。
同じ世代で、同じ時代を生きてこられた方のように見受けられ、おふたりの歌声と、前の席の方の涙の美しさに、心が震えて、わたしもまた涙したのです。
続いて映像がひばりさんの写真に変わり、今度はひばりさんが歌う「トゥ・ヤング」が流れてきて...。
なんともいえないあたたかくて優しい濃密な空気でいっぱいになったのでした。

コーナーのしめくくりは”ハイハイ3人娘”の皆さんが加わって雪村さんと4人で「トゥ・ヤング」を歌ってくださり、その後方で、ひばりさんとチエミさんが笑顔で見守っているかのようだったのです。

ステージ上で皆さんの歌唱を聴いていらした宮本さんは、CMのためのインターバルになっても、感動されてまだ現実に戻れない様子でした。

わたしは夢じゃないかしら? と思うような急なお誘いのおかげで参加がかなったわたしでしたが、江利チエミさんの大ファンである母をつれてきてあげたかったなあと思い、でも放送があるんだからと思い直したのでした。

趣がガラッとかわって、”コミックソングコーナー”で盛り上がり、
次のコーナーは”昭和に生まれたヒット曲コーナー”。
山本リンダさんが「どうにもとまらない」、
宮路オサムさんが「涙の操」
クミコさんが「ときの流れに身をまかせ」
を歌唱されました。

そして、ラストは”平成に生まれたヒット曲”のコーナーでした。

”今から15年前、デビューすると、またたく間にスターの階段をのぼりました”
というような宮本さんのナレーション(曖昧でごめんなさい。放送でぜひ、素敵な宮本さんのナレーションお聞きくださいね)を受けて。純白のスーツ姿できよしさんが登場されました。
スーツもシャツも、蝶タイも靴もすべて白...。
全身に白をまとったきよしさんのなんてまぶしかったことでしょう。
歌ってくださたのは「箱根八里の半次郎」でした。
このときのきよしさんの歌唱、そしてまぶしいほどの輝きに、この記事の冒頭に書いたことを思って、目頭が熱くなったのでした。

大泉逸郎さんが「孫」、
坂本冬美さんは真っ白なパンツスーツで登場され、「また君に恋してる」を歌唱され、
ラストは小林幸子さんが登場。
漆黒の華やかなドレス姿で「思い出酒」を歌われました。


※駆け足での更新で失礼します。
番組をぜひぜひぜひ、ご覧くださいね。
来月、番組が放送されましたら、皆さまともっと細かなことまで語り合えたら嬉しいです。
相模大野コンのレポートのことは了解しました。
後半部のアップ、週末にしますね、おしえてくださってありがとうございます。


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