「さあ、つづいては”スペシャルコーナー”です。歌の真剣勝負。演歌名人戦です」
この日の司会の伍代夏子さんと松原健之さんがおっしゃると、ステージには、上手から、きよしさん、島津亜矢さん、中村美律子さん、吉幾三さんが登場。
真っ白な着物に黒の袴をお召しになったきよしさんは、抱負をきかれ、「お世話になります」とキリリと一礼されると、その口もとがようやくほころんだのです。
昨夜、戸田市文化会館でおこわれた「新・BS日本のうた」の公開収録に参加しました。
※会場に設置された看板が出迎えてくれました。
今回、出演されたのは、
川上大輔さん、冠二郎さん、城南海さん、伍代夏子さん、島津亜矢さん、中村美律子さん、氷川きよしさん、藤あや子さん、松原健之さん、吉幾三さん。
応募総数は2万通を超えたそうですが、客席数は約1200。機材やカメラを設置するために使用できない席があることをふまえると、1枚で2名入場できますので当選は500通ほどでしょうか。
すごい倍率ですね。
わたしも当選できなかったのですが、お友だちのOさんがお誘いくださって観覧がかなったのです。
オープニングでは10名の歌手の皆さんがステージに勢ぞろいされました。
きよしさんは黒のスーツをお召しになっていたのですが、すみません、お顔ばかりみていて、ジャケットのデザインの記憶がとんでしまいました(汗!)。
でもとてもスレンダーで、靴は黒、皆で一緒に番組のオープニングコールをされると、軽やかにステージ袖へと戻られたのです。
トップバッターは伍代夏子さん、「金木犀」を歌ってくださいました。
※こんなに大判の座席指定券をいただいたのは初めてでした。
硬券で上部に戸田市の市章がエンボス加工(プレス)されています。
オープニングから6曲の名曲が披露されました。
松原さんと川上さんの「白いブランコ」、城南海さんが地元・戸田市の埼玉県立南稜高校の合唱部の皆さんと歌唱された「翼をください」がとりわけ心にのこりました。
つづいて、”知らなきゃソング!”のコーナーになり、
川上さんが「天使の悪戯(いたずら)」、
冠さんが「万里の嵐」、
藤さんが「夕霧岬」を歌唱されました。
「万里の嵐」は小野彩の作家名で藤あや子さんが作曲された作品。
さらに「夕霧岬」は“原 譲二”こと北島三郎さんが作詩、作曲、プロデュースされた作品という紹介がありました。
皆さま、多才なのですね。
※先ほどの座席指定券の裏側です。
さあ、いよいよ”スペシャルステージ”!
”演歌名人戦”というタイトルに、一気に緊張感がただよったのです。
中村さん、吉さん、島津さんと一緒に登場されたきよしさんは、真っ白な着物に黒の袴姿にお召し替えされ、下手から、きよしさん、島津さん、中村さん、吉さんがならばれると、
第1ラウンドは”渾身の1曲”と、テーマが発表されました。
凛としたきよしさんの出で立ちに、どの曲を歌ってくださるのかしら?
と、お隣にすわっているOさんと顔を見あわせてうなずきあったのです。
すると、4曲目が書かれた4張の大きな垂れ幕が天井からシュルルッとおりてきたので、場内にはどよめきがおこりました。
そして、その垂れ幕の1張には「一剣」を書かれているのを目にして、期待でさらに声をあげてしまいました。
「”演歌名人戦”、開幕です!」
と司会のおふたりがコールされると、
島津さんは「海鳴りの詩」
中村さんは「酒場ひとり」
を歌唱され、
きよしさんが「一剣」
吉さんが「情炎」
という順番での歌唱でしたでしょうか。
オープニングからきよしさんにみとれていてメモをほとんどとっていませんでしたので、歌唱順など詳細があいまいなところがあります。ごめんなさい。
ステージ下手におかれた3脚のランドチェアにすわって、それぞれの方の歌をお聴きになるという構成でした。
大先輩の熱唱と心地よい緊張感をまといながら、きよしさんは颯爽と歌いだされたのです。
心の底から力がわいて、みなぎり、視界がぱあーっと広がって遠い彼方が見渡せるような思いにさせていただきました。
※エントランスに設置しされていた座席表です。
ステージ中央にふたたび中村さん、吉さん、島津さん、きよしさんがならばれて、第1ラウンドを無事終えた感想などを話されました。
むかえる第2ラウンドへの気構えをきかれたきよしさん、
「いつも以上に負けん気をだしてがんばります」
とおっしゃると、
吉さんが、
「きよし君とは一緒にたくさん出させてもらってるけど、今日は絶対に負けません!」
ときよしさんに宣戦布告されたのです(笑)。
さあ、第2ラウンドのテーマは?
”渾身の1曲”でした。
またも、大きな4張の垂れ幕がステージの天井から勢いよくおりてきたのですが、
その垂れ幕には下手から、
「酒と泪と男と女」
「マイウェイ」
「浪花しぐれ『桂春団治』」
「無法松の一生~度胸千両入り~」
と曲名だけが書かれ歌唱される方のお名前が書かれていませんでしたので、どなたがどの曲を?
と、客席もわいたのです。
すると、その反応をみてとったきよしさん、
「僕は、『マイウェイ』を、じゃなくて、「無法松の一生~度胸千両入り~」を歌わせていただきます」とフェイント(笑)。
思いっきりフェイントにひっかかった様子に、愉快そうに微笑まれたのです。
このときのやりとりでだったでしょうか。
きよしさんが、
「私は氷川きよしです」
とあらためておっしゃると、
「みんな、知っとるわい」
と吉さんがいってくださったので、大爆笑でした(笑)。
きよしさんの負けん気あふれる、そして情感豊かな「無法松の一生~度胸千両入り~」に、聴き惚れておりました。
鮮やかでのびやかな高音と、対照的に凄みさえ感じさせる低音が魅力的に響いて...。
きよしさんのバックに、花火がパッ、パッと明滅したのです。
そして、後半、映し出されたのは、下弦の月でした。
きよしさんのドラマティックな歌唱に呼応するかのように舞台の背景も変化したのです。
亜矢さんの「マイウェイ」、とても素敵でしたけれども、いつかはきよしさんにもソロで歌っていただきたいなあと、先日の石丸幹二さんとのコラボ歌唱を思いおこして、そう思ったのでした。
※最寄の戸田駅にはこんな案内ボードが!
このボードのおかげでスムーズにホールに着けました。
皆さまの”渾身の1曲”に、感動が高まって、聴き入るばかり。
圧巻の4曲、まさに、当代きっての名歌手4名による”渾身の4曲”も感じ入っていたのです。
”演歌名人戦”はいよいよ佳境。
第3ラウンドのテーマは同じ曲を一緒に歌うというものでした。
きよしさんはここで、白地にグレー(ネイビーがかった黒?の)縦ストライプの三つ揃いのスーツに衣装チェンジされていました。シャツは白、靴は黒のエナメルです。
女性陣(中村さんVS島津さん)は美空ひばりさんの「みだれ髪」を、
男性陣(吉さんVSきよしさん)は、三橋美智也さんの「達者でナ」を歌唱されることに。
吉さんが、「私たちイケメンチームで三橋美智也さんの名曲を歌います」
と、”イケメン”を強調されると、
「吉さんはイケメンですけど、僕は...」
と、自信なさげなきよしさんに、吉さんがハッパをかけられると、きよしさんの”イケメンモード”がスイッチオン(笑)。
急にイケてる風(いえ、なにもしなくてもイケてるんですけれども・笑)を強調した表情や口調になったので、ここでも場内大爆笑となったのです。
「みだれ髪」は、1コーラス目は中村さん、2コーラス目は島津さんが歌唱され、
「達者でナ」は、1コーラス目を吉さん、後半のコーラス部分はきよしさんも歌唱され、2コーラス目はきよしさん、コーラスは吉さんが歌ってくださいました。
同じ曲でもこんなふうに歌手の方の色がでて、さまざまな味わいを醸し出すのだなあと、あらためて名曲はその楽曲の素晴らしさとともに、こうして素晴らしい歌い手がその歌を歌うことで、後世へとバトンがつながれていくのだなあと感じさせていただいたのです。
※案内ボードにしたがってひたすら細い道を直進すると、
案内表示が見えてきました。
今回の”スペシャルステージ”のしめくくりとなる第4ラウンドは、それぞれの皆さまが現在、がんばっている勝負曲を歌唱されることに。
中村さんが「つづれ織り」
きよしさんが「みれん心」
島津さんが「阿吽(あうん)の花」
吉さんが「ひとり北国」を歌われました。
きよしさんは、「みれん心」を生き生きとライブ感いっぱいに歌ってくださり、聴いていて心躍ったのです。
間奏ではいつも以上のオーバーアクション(喜)。
きよしさんの思いがつたわって、こぼれる客席の笑い声と歓声に、きよしさんの笑顔がはじけたのでした。
歌い終えると、下手袖に入るところを、上手側戻ろうとして(笑)。すでに島津さんが控えていらしたので、あわてて踵を返して下手へと颯爽と歩きだされ、歌い終えてまでもチャーミングなきよしさんだったのです。
※到着。右に映っている茶色の建物が会館です。
でも、地図の読めないわたし...。
公園側を大回りしてしまいました(笑)。
吉さんが歌いおえると、出演者の皆さまと合唱団の皆さまが勢ぞろい。
番組のタイトルコールをして、無事に収録は終了したのです。
終演後は番組の感想を皆さまがお話しされました。
中村さんは、この日の”スペシャルステージ”について、”演歌名人戦”というタイトルがついていたので、緊張されたことをお話しされて...。
中村さんほどの方が緊張されるのですから、きよしさんもとても緊張されていたのでしょうね。
わたしは、「一剣」を歌唱される前に、ラウンドチェアにすわっておらえれたきよしさんの面持ちや何気ない仕草が思いだされたのです。
きよしさんはどの順番で「一剣」を歌唱してくださるのかしら?
と思いながら、きよしさんを見つめていたわたし、ああ、きっとこの次と、きよしさんが発するピリリとした空気を感じてそう思ったのでした。
※ホールの休憩所にはきよしさんの色紙も飾られていました。
「しぐれの港」の頃ですね。
終演後、吉さんが、きよしさんは(若いのに)たくさんの曲を知っているとほめてくださると、
「歌を歌うことを趣味でやっておりますので」
ときよしさんがおっしゃったので、またまたホールは笑いでいっぱいになりました。
吉さんは
「氷川くんのような息子がいたら。
実際に息子はいるんですけれどもね(笑)。
そうしたら氷川くんに働いてもらってね、亜矢ちゃんが娘で...。
みっちゃんはお姉さん? いや奥さんで」
と、働いて吉さんはのんびりするというのは、たくさん活躍して働いている吉さんの冗談として、家族のようなうちとけた雰囲気で”スペシャルステージ”をつとめられたということをおっしゃってくださいました。
ちなみに、
”吉さんがいちばん働いているでしょう?”との皆のツッコミには、
「働いたけど、みんな飲んじゃったよ」
とのお答えでした。
その飲んだお酒も、吉さんの歌にいかされているのでしょうね。
この日、演奏された楽団に、きよしさんがコンサートなどでいつもお世話になっているHKピュアリバーのメンバーである、トランぺッターの小松悠人さんが参加されていることを、Oさんがすぐに気づかれておしえてくださったので、小松さんのことをときおり見つめさせていただいていましたが、
「みれん心」のときは、自然と笑顔になっておられました。
そして、終演後、客席にごあいさつをされると、うしろをふりむいて後方の埼玉県立南稜高校合唱部の方たちに思いきり手をふられると、小松さんに向かって会釈されていたのです。
きよしさんは後ろ姿でしたが、小松さんのふたたびびの笑顔が目にはいりました。
終演後に、一緒に帰ることにしていて待ち合わせをしていたお友だちと合流して外に出たら周囲は大歓声。
そう、きよしさんの車が出ていらしたのです。
思いがけない出待ちとなりました。
きよしさんは、今日は名古屋でファンクラブのふれあい会、そして明日はアイプラザ豊橋でコンサートですね。
参加される皆さま、きよしさんと素敵な時間をおすごしくださいね。
思いがけない出待ちとなりました。
今回、収録された番組の放送は、BSプレミアム(全国放送)で、
10月9日(日)午後7時30分~8時59分です。
10月9日(日)午後7時30分~8時59分です。
すでに再放送の予定も決まっていて、
いずれもBSプレミアムで、
10月15日(土)午後0時~1時29分。
10月21日(金)午後4時30分~5時59分の予定となっているそうです。
参加される皆さま、きよしさんと素敵な時間をおすごしくださいね。
※きよしさんへのお祝いメッセージをありがとうございました。
メールで投稿してくださった皆さまには、週末にかけてお礼のメールを送ります。
詳細やお名前を確認させていただきたい方にはその旨も書き添えさせていただだきますので、よろしくお願いいたします。
すべての方に送信しましたら、記事にそのことを書くようにします。
ひきつづきご協力をよろしくお願いします。
お忙しいなか、皆さま、ありがとうございました。