素敵な゛飛び入りゲスト゛さんの登場で、福井の夜は最高に楽しかったのです。

「あれ、もしかして、のど自慢の？」

きよしさんは客席におすわりのひとりの男性にお声をおかけになると、そのかたは大きくうなずかれたのです。

フェニックス・プラザでのコンサートの夜の部。
”ふれあいコーナー”にはいる前に司会の西寄さんをまじえてトークをされていたときのことでした。

フェニックス・プラザでのコンサートは３年ぶり、そして、コンサートツアー１３日目にして北陸でのツアーはこの日が最初ということもあり、１７００席のホールは満席で、オープニング前からもりあがっていたのです。

きよしさんはオープニングからこぼれるような笑顔で、嬉しさがあふれてとまらない様子だったのですが、それはわたしの勝手な思い込みではなかったようで、

「福井、最高です！

皆さんから、”よく来たね、嬉しいよ”っていう思いがつたわってくるんです。

昼の部もそうでしたけど、夜の部はもっと．．．。

こころがね、つたわってきて嬉しいんです」

きよしさんはそこまでおっしゃると、胸をはって、

「僕、”感じ”だけで生きてきましたからね」

と、ご自身が感じている思いがどれほど強くたしかなものであるかを強調してくださり、そして、

「僕、計算ができないですから（笑）」

と照れくさそうにいいそえられたのです。

西寄さんが、ご自身のトークのなかで昼の部にもお越しになったかたが多数おられることを把握されていたので、

「昼の部にもお越しくださったかたたくさんいらっしゃるんですよ」

ときよしさんにおっしゃると、

「そうなんですか。

ありがとうございます。昼夜、お聴きいただいて、どの曲がお好きですか？」

ときよしさんが客席におたずねになったのです。

答えはもちろん、

゛全部！゛

ですよね（笑）。

でもきよしさんはさらに、

「ありがとうございます。

そのなかでもどの曲がお好きですか？」

と。

すると、”「男の絶唱」”という声がおこって、その声にまじって、゛「浪曲一代」゛という声が聞こえてきて．．．。

きよしさんは嬉しそうに、アカペラで出だしを唄ってくださり、大きな拍手がおこりました。

現在のコンサートではセットリストにはいっていないので、嬉しいサプライズだったのです。

そんなやりとりを客席とされていたときに、きよしさんは客席におすわりにある男性に気づかれたのでした。

そう、そのかたは、昨年石川県野々市市で開催された「ＮＨＫのど自慢」に出場され、きよしさんの「白雲の城」を唄われて優勝され、先日開催されたチャンピオン大会にも出場された斉藤章倫さんだったのです。

斉藤さんは下手寄り６～７列目くらいにおすわりだったでしょうか。

じつはそのあとの”ふれあいコーナー”で、斉藤さんのお友だちが斉藤さんのことを書かれたメッセージが読まれることになっていたそうで、西寄さんが、即座に、

「斉藤さんですね。じつはこのあとのコーナーで斉藤さんのことが書かれたものを読むことになっているんですよ。でも、きよしさん、さすがですね～」

とおっしゃり、たくさんのお客様がいらっしゃる客席から斉藤さんに気づかれたきよしさんに、感心されていたのです。

直球ストレートでほめられると、照れてしまうきよしさんですから（笑）、

「僕、その分、計算はできませんからね。

ええと１足す１は６？　１足す２は３？。　あれ、わかんなくなっちゃった（笑）」

と、”超謙遜発言”をされたのでした（笑）。

そして、”ふれあいコーナー”でまたあらためてということで、トークはいったんもとにもどり、新曲「男の絶唱」が絶好調なことを西寄さんがインフォメーションしてくださると、

「僕にとってだけでなく、皆さんにとっても人生の応援歌にしていただけたらと思っています。

”わたしの、俺の人生の応援歌だよ”といっていただけるように１年間かけて、唄ってまいります」

ときよしさんはおっしゃったのです。

そして、ドラゴンボールのオープニング主題歌である「限界突破Ｘサバイバー」を音源にあわせて思いきり熱い振りを披露してくださったところで、”ふれあいコーナー”になりました。

おひとりめの当選者は富山からお越しの方で、きよしさんがデビューして間もなくファンになられ、ファーストコンサートツアーでコンサートにいらしてから大ファンになられたということでした。

”声に惚れました！　そして、コンサートにいって顔をみたら、顔にも惚れました！”

とそのかたがおっしゃったので、大きな共感の拍手がおこりました。

そのかたが、「ＮＨＫのど自慢」で活躍された斉藤さんと”きよ友”さんということで、”斉藤さんがお越しになっています”と書き添えてくださっていたのです。

西寄さんがあらためて斉藤さんを紹介されると、斉藤さんはその場でたちあがってお辞儀をされまた席につかれたのですが、斉藤さんはテレビでみるより１００倍男前！

きよしさんも、”俳優さんみたい”とおっしゃっていましたが、もしかしたら三代目J Soul Brothersのどなたかに似ておられるのではないでしょうか。

きよしさんが、「唄ってみてくださいませんか？」

とおっしゃると、最初は”とんでもない”と遠慮されている様子でしたが、皆の拍手にうながされて、ふたたびその場で立ってくださると、スタッフのかたが素早く斉藤さんにマイクをわたしてくださったのです。

それでも緊張されている様子に、きよしさんは緊張をほぐそうと、突然、゛♪テテテテテテテ～゛と「白雲の城」のイントロを口三味線で唄い出されたのでした。
それもなんだか鼻唄風(失礼！)。
それにキーは斉藤さんにあっているのかしら？　とお節介ながら不安がよぎったのです(笑)。

と、西寄さんが、「キーは大丈夫ですか？」と小声でおっしゃってくださったのですが、一生懸命なきよしさんにはきこえていなかったようでそのままつづけられたのです。
斉藤さんは、きよしさんの真心を受けとめて”ありがとうございます”というように、きよしさんに一礼されると、居ずまいを正され、すうっと大きく息をすってから、イントロより高めのご自身のキーで、”♪夢まぼろしの　人の世は　流れる雲か　城の跡”　と唄ってくださったのです。

大きな大きな拍手と歓声がおこり、ステージの上のきよしさんは誰よりも感動されている様子でしたが、わたし、そのときの斉藤さんときよしさんとの心のかよいあっている様子に感動して胸が熱くなりました。

と、そこで合格の鐘の音を鳴らしてくださったので、

「斉藤さん、また合格したっ！」

と゛小田切千さん゛風に西寄さんがおっしゃったのですが、斉藤さんはふたたび一礼されると、

”今日は氷川さんに会って、ひとこと詫びたくて．．．”

と予想もしないことをおっしゃったのです。

グランドチャンピオン大会で、あがってしまって、ご自身が思うような歌唱ができなかったことを、きよしさんに対して申し訳なく思っていらしたそうで、

そこで、またメッセージを書かれたかたとのお話にもどったのですか、たくさんの゛きよ友゛さんがおられ、２か月に１回集まってカラオケを楽しまれているということでした。
素敵なファンの集まりに、興味深く質問されるきよしさんに、
゛たくさんいますから安心してください゛とそのかたはおっしゃり、先日は１５～１６人で旅行にいらしたこともお話しくださったのです。
でもさらにきよしさんは、
「皆さんで集まってどんなこと話すんですか？」
と質問されたのです。
もう、答えを聞くまでもないかと思うのですが(笑)、あえておききにになりたかったのでしょうね。
゛それはもう、きよしくんの話ばかりです゛
との、これ以上ないお答えに、
「嬉しい～。ああ、そういえばくしゃみがでるなあって思っていたことがありました(笑)」
とおっしゃったのでした（笑）。

じつは゛ふれあいコーナー゛のおふたりめの当選者もそのときの「NHKのど自慢」に出場されたかた。
あのときは女子高生だったそうですが、番組できよしさんにお会いしてその歌を聴き、きよしさんの大ファンになられたそうで、おばあちゃまを誘ってこのコンサートにいらしたということでした。

と、ごめんなさい。

ここまででいったんアップしますね。
明日は両親は法事で仙台ですが、お昼すぎからわたしは仕事で出かけなければならず．．．。

皆さまに、”素敵な飛び入りゲストさん”の斉藤さんのことをおつたえしたかったので、そのことから書いてみましたが、書くのが遅いのでごめんなさい。

次の記事で、髪を乱しての情熱のオープニングから、お別れの投げキッスまでを福井&金沢の画像を織りまぜて書きますね。

※舞台の勉強をされ、将来は女優さんになりたいという゛ふれあいコーナー゛おふたりめの当選者をきよしさんが励まされ、なんとミュージカル調での歌唱まで披露！
そして、そのかたのおばあちゃまが゛きよしの愛の劇場゛で、きよしさんを圧倒する大熱演！

と、こうして書き出すととまりませ～ん。
福井、最高ですね！

それでは、またお逢いできますように！
しばし仕事に、がんばってまいります。