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Channel: 天晴れ! HK伝説 ~氷川きよしさんに出会えた奇跡に感謝!~
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仁井谷俊也先生、見果てぬ旅、そしてこころの旅はまだまだ続きますね。

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6日に作詩家の仁井谷俊也先生が旅立たれたことをしりました。
10月2日17時17分のことだったそうです。

あまりに突然のことに、訃報の文面をみつめてもよく意味がわかりませんでした。
3日の長野でのコンサートでも先生が書いてくださった「恋の瀬戸内」で”ふり”の練習をしていたときも、先生はふり付きでの歌唱をもうご覧になられたのかしら? 
せつない恋が描かれたこの曲を書いておられるときには、きっとあんなに楽しい光景を予想されていなかったのでは?
なんて楽しい想像をめぐらせていたわたしでしたから。
どうにも信じがたいことでした。

そしてあらためて先生がきよしさんのために書いてくださった曲を思いかえして...。
ブログに今の思いを書きたいと思いながら、言葉が何もうかんでこずに数日をすごしておりました。

今日、先生のブログ、”歌・・・わが愛しきものよ”をひらいて、
”歌は作詩家にとって
自分の子供のように 可愛いものであり
また時には 日記のように愛おしいものです”
という先生のメッセージを読みかえして、そして、関係者の方からのメッセージが目にはいりました。

それはこのようなものでした。

作詩家仁井谷俊也は2017年10月2日17時17分、別の世界に旅立ちました。
新しい世界でもきっと言葉を愛おしみ、詩を愛おしむことでしょう。
そして、全てのものに愛を届けてくれると願っています。
今まで賜りましたご厚誼に心より御礼申し上げます。

☆仁井谷俊也先生のHP

仁井谷先生はきよしさんに、これまでたくさんの曲を書いてくださいましたね。
シングル曲を5曲、
シングルのカップリング曲を8曲、そしてアルバムに収録されたオリジナル曲を25曲、すべてあわせると38曲になるでしょうか。
先日のFC限定”リクエストコンサート”でも、先生の書いてくださった曲がオリジナル&カップリング曲部門で200曲を超える珠玉の作品の中から、ベスト10に、
「きよしのへっちゃらマンボ」(第3位)と「純子の港町」(第9位)
の2曲がランクインするという人気の高さでした。

シングルは、
「星空の秋子」(02)
「面影の都」(05)
「哀愁の湖」(08)
「ちょいときまぐれ渡り鳥」(14)
「さすらい慕情」(15)

一ファンとして思いかえせば、ファンとコンサートでこころを通いあわせる”掛け合い”のスタイルをつくってくださったのは2001年にリリースされた「演歌名曲コレクション・大井追っかけ音次郎~青春編」に提供してくださった「純子の港町」ではないかと思うのです。
ああ、こうして掛け合いをすることで、こんなにもこころがひとつになるんだなあ、楽しいなあ、と幸せな思いになり、きよしさんとホールの皆さんと一体になって気持ちが通いあっていることを感じることができました。

また、シングルとして初めてきよしさんに書いてくださった「星空の秋子」は、チーム氷川にとって大冒険だった「きよしのズンドコ節」が大ヒットして、次は”氷川きよし”の世界をどう展開させていこうかという思いで世に出された曲だったのではないかと思うのです。
夢とロマンいっぱいのこの曲は、サン・テグジュペリが描いた”星の王子様”をイメージしたコスチュームともあいまって、”氷川きよし”の”演歌界のプリンス”というイメージを確固としたものにしてくださり、その成功があったからこそ、「白雲の城」へとつなげていくことができたのではないでしょうか。
この年にリリースされたアルバム「銀河」に収録されている「夢銀河」は10周年記念コンサートのオープニングを飾りましたが、あの素晴らしいオープニングは、仁井谷先生が「夢銀河」で描かれた壮大な世界観があってこそだったのではないかとあらためて感じるのです。

そして、「哀愁の湖」は、少年から青年へ成長した”氷川きよし”の魅力を感じさせるじつは大きな転換期の歌だったのではないかと思いますし、「ちょいときまぐれ渡り鳥」には大きな大きな励ましをいただきました。
あの曲をはじめて聴いたとき、わたしには、“氷川きよし”の前に、ひとすじの道がまっすぐに広がっているイメージがうかんできて...。
それを歌の道であり、また人生という道でもあると、おこがましくも受けとめたとき、その道をこの歌の主人公のように、“ちょいときまぐれ”に、歩いていくことを想像したら、わくわくドキドキしてきたのです。

「さすらい慕情」は、きよしさんが明治座さんでの座長公演を控えて2015年末の「NHK紅白歌合戦」に出演されて以降、しばし休息。
約1か月の沈黙をやぶって発表された曲でした。
その休息の時期のことは皆さますでにご存じだと思いますのでここではふれませんが、”♪逢いたいよ・・・ 恋しいよ・・・”と唄われるサビ部の歌唱に、せつないロマンを感じ、うっとりさせられ、”新生・氷川きよし”と思えるほどの歌声をいっそう際立たせるさわやかでダイナミックな世界を描いてくださっているなあと感じたのです。
そして、3コーラス目の”♪今も 愛してくれるなら 一緒にゆきたい 地の果てまでも”の歌唱に、情熱を呼び覚まされたような思いがしたのでした。
最近のコンサートできよしさんが「さすらい慕情」を唄ってくださっていますが、1ハーフの歌唱のなかで、3コーラスめの後半の歌詩で唄われていることに幸せを感じていたのです。

「さすらい慕情」と「面影の都」での、”どこか似ている横顔ばかり”や”あの人この人 空似の人がゆく”という、あの異邦人のような思いを感じさせるぞっとするほどみごとな描写のことや、「ちょいときまぐれ渡り鳥」と「天竜しぐれ」にでてくる、”紅つつじ”のことなどなど、書きだせば果てなくあることに気づいて...。
仁井谷先生が書いてくださった曲を1曲、1曲思いかえしていくと、感動とありがたさがわきあがってきて、そして同時にいいようのない悲しみがあふれてきます。
これからも”氷川きよし”の歩みとともにたくさんの曲を書いてくださることを当たり前のように期待していた自分を自覚して、愕然とするばかり。

でも、仁井谷先生のHPにアップしていた
”新しい世界でもきっと言葉を愛おしみ、詩を愛おしむことでしょう。
そして、全てのものに愛を届けてくれると願っています。”
という言葉に励まされて、この記事を書きだしたのでした。


こちらは「第47回 日本作詩大賞」で仁井谷先生が作詩大賞を「ちょいときまぐれ渡り鳥」で受賞されたときの映像です。
きよしさんのなんて嬉しそうな笑顔!

イメージ 1



仁井谷先生は、開口一番、「信じられない」と。
そして、
「きよし君が涙ぐんでいるのに、動転していて泣けない自分が悔しい」
と、そんなふうに仁井谷先生はおっしゃっていましたね(笑)。

イメージ 2

 
贈呈する花束を抱えて待機されているときに、すでに涙ぐまれている、きよしさんの様子がテレビの端にチラリと映っていましたが、先生に花束を手渡し、徳光さんにあたたかな言葉で送り出していただいて、「ちょいときまぐれ渡り鳥」を歌唱しようとされた、きよしさん。
もう、その瞳が涙でうるんで...。
唇をぎゅっと固く閉じて、泣くまいとされていましたが、時折、涙声になりかけて...。
きよしさんは、嬉し涙をほとばしらせながらも、仁井谷先生の笑顔に見守られて、2コーラスを熱唱。
その見事な歌唱に、きよしさんの感動が、わたしのなかに流れ込んでくるようでした。


そのときのこのブログの記事は、下記アドレスからお読みいただけます。



あらためて先生がきよしさんのために書いてくださった曲を書きだしてみようと思います。

◆2001年
「純子の港町」 (アルバム「演歌名曲コレクション・大井追っかけ音次郎~青春編」)
「霧笛の波止場」(アルバム「大井追っかけ音次郎」)

◆2002年
「雪子の城下町」(アルバム 「演歌名曲コレクション2 きよしのズンドコ節」)
「星空の秋子」 (シングル第4弾)
「夢銀河」 アルバム 「銀河」)

◆2003年
「おやすみ夕子」 (アルバム「男気」)

◆2004年
「ハマナス旅情」 (シングル第6弾「きよしのドドンパ」のカップリング曲)
「霧の中の愛子」(アルバム「演歌名曲コレクション4~番場の忠太郎~」)

2005年
「北行き最終便」 (アルバム「演歌名曲コレクション5~初恋列車~」)
「面影の都」 (第9弾シングル)
「故郷はわが胸に」 (上記カップリング曲)
「波止場のマリー」 (アルバム「演歌十二番勝負!~面影の都~」)

◆2006年
「君去りて今は」(アルバム「演歌名曲コレクション6~一剣~」)

◆2007年
「朝顔日記」(第12弾シングル「あばよ」のカップリング曲)

◆2008年
「天竜しぐれ」 (アルバム「演歌名曲コレクション8~玄海船歌~」)
「哀愁の湖」 (第14弾シングル)

◆2009年
「オロロン港」 (アルバム「演歌名曲コレクション10~浪曲一代~」)

◆2010年
「酒月夜」(第17弾シングル「三味線旅がらす」のBタイプカップリング曲)
「夢太鼓」 (アルバム「演歌名曲コレクション12~三味線旅がらす~」)
「早春譜」 (同上)
「港の花」(アルバム「演歌名曲コレクション13~虹色のバイヨン~」)

◆2011年
「今夜も片思い」
(アルバム「演歌名曲コレクション14~あの娘と野菊と渡し舟~」)

◆2013年
「雨降り坂道」 (第24弾シングル「満天の瞳」のBタイプカップリング曲)
「雨の湯の町」 (アルバム「演歌名曲コレクション19~満天の瞳~」)

◆2014年
「ちょいときまぐれ渡り鳥」(第26弾シングル)

◆2015年
「さすらい慕情」 (第27弾シングル)
「九州恋慕情」(アルバム「新・演歌名曲コレクション―さすらい慕情-」)
「あの娘の船はいつ帰る」(第28弾シングル「愛しのテキーロ」/「男花」のAタイプカップリング曲
「波止場のおんな」 (同上 Bタイプカップリング曲)
「昭和ノスタルジー」 (アルバム「新・演歌名曲コレクション2―愛しのテキーロ/男花-」)  
「戻り雨」 (同上)
「貴男がすべて・・・」 (同上)

◆2016年
「きよしの数え唄」(第29弾シングル「みれん心」 Bタイプカップリング曲)
「奥入瀬旅情」 (アルバム「新・演歌名曲コレクション3―みれん心-」)  
「きよしのへっちゃらマンボ」 (同上)
「デカンショ港」(アルバム「新・演歌名曲コレクション4―きよしの日本全国 歌の渡り鳥-」)

◆2017年
「恋の瀬戸内」(アルバム「新・演歌名曲コレクション5―男の絶唱-」)
「女の合鍵」(同上)

 
仁井谷俊也先生、素晴らしい曲をありがとうございました。
これからもたいせつにそして愛おしんで聴かせていただきます。
仁井谷先生、
先生の愛、先生の魂、そして先生の存在は、先生が書かれた曲とともに永遠ですね。



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