皆様、こんばんは。
栗原文化会館からのNHK「のど自慢」、ご覧になりましたか?
出場者の皆さんの熱唱とパフォーマンスに感動して、そしてたくさん笑って、涙して...。
ほんとうにこころがあたたまり、そして励まされました。
きよしさんの「勝負の花道」はまさに人生の応援歌!
きよしさんのエネルギーと勢いあふれる唄いだしに、身にまとわりついているもやもやとしたものが、一気に吹き飛ばされるような思いがして、ここちよくなったのです。
ご一緒させていただいた瀬川瑛子さんの慈愛にみちた歌声と笑顔は、おおげさでなく、女神様ってこういう方なんだろうなあと感じておりました。
2011年3月11日から7年が経ったこの日、宮城のこの地できよしさんがこの番組に出演され、その歌声を発信されることに大きな意味を感じていたのです。
今朝は家を6時半頃に出て、会場最寄駅のくりこま高原駅に9時半頃に到着。
コミュニティーバスに乗って会館へと向かいました。
行く前からお世話になったお友だちのTさんが帰りのタクシーも予約していてくださり、出待ちはせずに駅に直行したのですが、わたしたちの乗車する便は番組を観覧された方はもちろん、ゲストのおふたり(ということは、きよしさんもなのです!)、スタッフの皆さんにも都合のよい便だったようで、くりこま高原駅は「のど自慢」の延長のようににぎわったのです。
そのこともこの記事の後半に書きますね。
6時から家族での夕食会だったので、駅からレストランに直行したため、記事のアップが今になってごめんなさい。
※入口に番組の看板がありました。
きよしさんの苗字にも読み仮名がふってあるのが新鮮ですね!
降車したくりこま高原駅の改札には、栗原市のマスコットキャラクターである”ねじり ほんにょ”がお出迎えです。
”ねじり ほんにょ”は、刈り取った稲を棒掛けして乾燥させている”ほんにょ”が由来で、米どころ栗原市ならではのキャラクターということでした。興味をもたれた方は下記の栗原市のホームページをご覧くださいね。
☆栗原市HP
※くりこま高原駅の改札に栗原市のマスコットキャラクター!
その名も”ねじり ほんにょ”がお出迎えしてくれました(喜)。
放送開始前に、栗原市長の千葉健司さんがご挨拶され、震災から、”もう7年、まだ7年。町の復興、心の復興をすすめていきたい”ということをお話しされ、その言葉がこころにしみました。
市長さんは趣味がカラオケで、歌が大好きだそうで、お話のなかので何度も、出場者として舞台に立ちたかったとおっしゃっていたのです(笑)。
入局1年めの女性の方もご挨拶の際、いちどステージで唄ってみたかったと、「春よ、来い」を数フレーズ披露されており(素敵な歌声でした)、皆さん、歌好きなのだなあと感じておりました。
仙台放送局長さんによりますと、今回の観覧への応募総数は1万4千通で、当選は360枚とのこと。
わずかな応募枚数でよく当たったと、今さらながらドキドキしたのです。
ここで司会の小田切千アナウンサーが登場され、
”この栗原の元気を全国にとどけましょう!”
とご挨拶を結ばれていました。
そして後方に出場される20組の皆さんが勢ぞろいされていて、ふたてにわかれて、ステージへと進まれ、入場されました。
前日4時間半に及ぶ予選会で250組のなかから選ばれた皆さんは、緊張されながらもどなたも輝くような笑顔で、客席のあちこちから声援がおこっていたのです。
20組の皆さんが前後2列に並ばれ、小田切さんが何名かの方に抱負をうかがったのですが、そのときに、
”今日はいっぱい笑います!”
と声高らかにはじける笑顔でおっしゃった女性がいて、とても印象に残っていました。
でも、あとになってわたしはその方にとても驚かされたのです。
番組をご覧になられた方は、瀬川さんの「笑いじわ」を歌唱された、”チヨバー”といえば、わたしの思いがおわかりいただけるでしょうか。
特別賞を受賞され、きよしさんからトロフィーをわたされたその方は震災で娘さんとお孫さんふたりを亡くされ、この日が3人の命日であることをおっしゃっていましたね。
あの方の笑顔のなんてチャーミングだったことでしょう。そしてその歌唱は瀬川さんに”色っぽかった”と絶賛されてもいました。
小児がんで他界された妹さんへの思いをこめてモーニング娘。の「LOVEマシーン」を、キレのいい振り付きで唄われた弓道部の部長さんには、涙がおさえきれなかった小田切さんでしたが、きよしさんも涙がこぼれたと終演後のコーナーでお話しされていたのです。
わたしも、また、どなたにもそれぞれの人生があって、その笑顔はさまざまな悲しみや苦しみに負けまいと、そして乗り越えてのものなのだなあと感じて、涙がこぼれてきたのでした。
※ホールの座席表です。網がけした部分がカメラとマイクの設置場所です。
終演後、優勝された男性と、特別賞を受賞された女性(千代バー)が紹介され、娘さんとお孫さん(男の子と女の子)を思って、お台所にもお写真を飾っていつも話しかけておられるとおっしゃると、笑顔がくずれて、号泣されました。
小田切さんももらい泣きされ、一瞬言葉につまったのですが、”きっといつも見守ってくれていますよ”というような言葉をふりしぼるようにしておっしゃり励まされたので、大きな拍手がおこったのです。
千代バーは、またにっこりと微笑まれると何度もお辞儀をされていました。
そして優勝者は1コーラスもう一度唄ってくださるのですが、客席で応援してくださっていた奥様と息子さんも紹介され、その方は、”大好きです”と奥様にこれ以上な愛と感謝の思いを言葉にされてから、唄ってくださったのです。
ふたたびすべての出場者に拍手が贈られ、退場されました。
このタイミングでしたでしょうか。
演奏の皆さんもふたたび紹介され、退出されたのです。
前日の4時間半、この日の早朝からのリハーサル、そして本番と素晴らしい演奏でこの番組を支えてくださった皆さんに熱い拍手が贈られました。
※この日の座席指定券です。
あっ、今さらですが、裏面をまったく読んでいませんでした(汗)。
ここで、歌のプレゼントコーナーになり、まずはきよしさんの登場です。
きよしさんは真っ白なスーツをお召しになっていて、エリはラウンドカラーで、そのエリとポケットに黒のサテン調のふちどりがあり、真っ白なパンツの両サイドにも黒のラインがはいり、シャツは白、蝶タイは黒のサテン、靴は黒のエナメルでした。
そのさわやかでエレガントなスーツで最初に唄ってくださったのは、
「箱根八里の半次郎」でした。
1コーラス目をステージの下手、2コーラス目を上手側でステージギリギリまで歩みでて唄ってくださると、小田切さんがステージに出ていらして、お話をされたのです。
「妹さんを亡くされた方のお話をきいて、涙がでました。皆さん、いろんな人生があって、がんばっているんだなって励まされました。
僕、いろいろ考えてしまうタイプなので。
でも(皆さんに励まされて)、がんばって今後の歌手人生をまっとうしたいと思わせていただきました。
そういう思いを、歌とリズムで、僕のからだをとおして皆さんにおつたえできたらいいですね」
と、そんなふうにおっしゃっていたかと思います。
そんなきよしさんの言葉に、
「もう、じゅうぶんつたわっていますよ。
氷川さんの歌を聴いて励まされているという方がたくさんいらっしゃいます」
というようなことを小田切さんがおっしゃると、恐縮されるばかりのきよしさんでした。
すると、
「氷川きよしもどっか抜けてるけどがんばっているから、わたしもがんばろうって思っていただけたらと思います」
そう結ばれて、
「きよしのズンドコ節」をセンターで歌唱してくださいました。
そういえば、「LOVEマシーン」を唄ってくださった方の振りの一部分に「きよしのズンドコ節」の振りがミックスされているのに、きよしさんがすぐに気づかれて、「”ズンドコ”はいってるでしょ?」とおききになられたところ、”はい”というお返事がかえってきたので、「ありがとう~」とお礼をおっしゃったこともお話ししてくださったのです。
わたし、帰宅して録画でみて、なるほどとその部分を確認して、嬉しくなりました。
録画されている方でまだお気づきでなかった方はぜひチェックしてみてくださいませ(笑)。
また、客席のとのやりとりをされていたとき、大きな声で話しかける方がいらして。「社交的な方ですね(笑)、はい、なんでしょう?」
と気づかれたきよしさんが耳を傾けられると、地元の栗原市内の方で、昨年の明治座公演におこしくださったということでした。
「ありがとうございます」
ときよしさんはお礼を言葉にされたのです。
きよしさんが熱い拍手に送られて上手袖にはいっていかれると、かわって瀬川さんが登場されたのですが、鮮やかなオレンジにひまわりが描かれたツーピースドレスにお召し替えされていて素敵でした。
唄ってくださったのは、
「長崎の夜はむらさき」、そして「命くれない」でした。
トークのなかで、”モォ~ッ”と、牛のマネを披露してくださったのですが、さらに新作ということで、馬の声マネをしてくださったのですが、あまりの上手さに、客席がわいたのです。
そんな瀬川さんが、”小田切さんもなにかやってください”とリクエストされると、
「じゃあ、顔マネですが」
と前置きされて、なんとカッパの顔マネをしてくださったので場内大爆笑でした(笑)。
男前の小田切さんが、ひょうきんなカッパさんになるなんて!
ある意味目の保養でございました(喜)。
そんな様子を、きよしさんが上手袖にとどまってずっとご覧になっている様子が、たまたまわたしのすわっている席からみえたのです。
瀬川さんが上手袖にはいっていかれると、瀬川さんに深くお辞儀をされ、瀬川さんのあとについてもどっていかれる様子までたまたまみめにはいって...。
そうなんだろうなとは思っていても、その光景を目にしたのははじめてでしたから、きよしさんの折り目正しさに感心するわたしだったのです。
※栗原文化会館の入口です。
終演後はお友だちのTさんが、タクシーを予約してくださっていたので(駅まで車で15分以上かかるのです)、タクシーとの待ち合わせ場所にそのまま移動して、くりこま高原駅へとむかいました。
乗車する新幹線の発車時刻まで少し余裕があったので、ゆっくりと売店でお買い物をしていたら、すぐ横をスラリとした方がとおられたので、えっ?と思ってその方をみると、その方は瀬川さんでした。
なんて素敵な方!
そして、気さくに店内をまわられ、お買い物をされると、スタッフの皆さんとベンチにすわってお話しされていたのです。
ホームに移動される際には、ストーブを囲むようにしてセッティングされていたイスにすわっているわたしたちに、
「今日はありがとうございます。お気をつけて」
とお声をかけてくださって、皆、感激してしまいました(嬉)。
そして、発車15分前になったので、わたしたちもホームへと移動したのですが、それから間もなくホームがにぎやかになったのです。
そう、それはきよしさんがいらしたからでした(喜)。
グリーン車付近のベンチにすわって新幹線を待っておらるきよしさんの様子が遠目にみえ、わたしはそれだけで幸せな気持ちになったのですが、そこに男の子と女の子とそのご両親(20代後半くらいでしょうか)の4人家族の方がいらして。
みると、きよしさんのサイン色紙をもっておられたのです。
福島の方だったでしょうか。
ご家族4人できよしさんの大ファンで、4歳くらいの女の子は、いつも”♪ズンドコ、ズンドコ”と唄っているほど。
ダメモトで色紙を用意していたところ、きよしさんに遭遇し、お願いすると、きよしさんは男の子と女の子にそれぞれ快くサインをしてくださったということでした。
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きよしさん、前夜につづいてのまごころの歌唱は、わたしの宝物です。
ありがとうございました。
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”○○○ちゃんへ”と宛名、そして、”2018.3.11”と日付が書き込まれ、さらに、「なんて書きましょうか?」ときよしさんはおききになってそうです。
そして、”元気でね”、”ありがとう”というような言葉を書き添えてくださり、念のためと3枚持っていることに気づかれると、「よかったらその1枚も」と、お母さまにも書いてくださったということでした。
そして、”元気でね”、”ありがとう”というような言葉を書き添えてくださり、念のためと3枚持っていることに気づかれると、「よかったらその1枚も」と、お母さまにも書いてくださったということでした。
なんだかまだ夢のなかにいるようにぽわんとしている女の子に、
”○○○ちゃん、その色紙、お父さんがもらってもいい?”
とお父さんがきくと、
”だめ~。○○○の名前が書いてあるもん!”
と(笑)。
そこでお父様は、わたしに、”こんな調子なんですよ~”と微笑まれたのでした。
そこに、またプロデューサーさん、小田切さんもキャリーケースをもってホーム到着。
同じ便の別の車両(小田切さんも普通車なのでした)に乗り込まれるということで、少しその場の皆と談笑したのです。
楽しい楽しい時間でした。
どんなときも笑顔で、そして唇には歌なのだと、歌と笑顔の力をあらためて感じさせていたいた、忘れられない1日になったのです。
出場者の皆様、そして地元の皆様、スタッフの皆様、瀬川さん、ありがとうございました。
そして、誰よりも、わたしをこの地へと導いてくださった氷川きよしさんに感謝します。
ありがとうございました。