”恋之介日本一!”
第一部のお芝居「母をたずねて珍道中 お役者恋之介旅日記」は、”恋之介コール”に包まれて幕をおろしました。
きよしさんが折々に、”涙あり、笑いありのオリジナルのお芝居”とちょっぴり予告してくださっていましたが、ほんとうに笑い、スリル、涙...。
さまざまな人間模様が描かれていますが、その底辺には愛があふれている素敵なお芝居でした。
これからご覧になる方も多いかと思いますので、お芝居の内容にふれるのは中日をすぎてからにしようと思いますが、きよしさんが演じる”お役者恋之介”の芸名は”嵐恋之介”であることが、冒頭に登場する”のぼり”でわかりました。
お公家さまや能役者にも扮して大活躍のきよし恋之介さまは旅姿も素敵で...。
変化するたびに、客席からどよめきと歓声、そしてため息がきこえてきたのです(嬉)。
コンサートで、司会の西寄ひがしさんが演じる役について、”それはいえません”とおっしゃっていた意味が、お芝居をみてわかりました。
でも、それはお芝居を観てのお楽しみ(サプライズ)のひとつではないかと思いましたので、わたしも中日をすぎるまで申し上げるのは控えさせていただくことにしますね(笑)。
そして、前回の「ねずみ小僧」で大好評だった、きよしさんが客席をまわる演出が、今回もあって!
もう~テンションあがりますよね(喜)。
育ての親役の曾我廼家寛太郎さんが、今回はさらに大活躍、そして、ベンガルさんがスパイスたっぷりの演技でお芝居が予定調和になりすぎないようにバランスをとられている印象でした。
そして、山村紅葉さんもチャーミングな演技でもりあげてくださったのです。
と、書きだすととまりませんね(喜)。
セットも衣裳も華やかで、そして、廻り舞台や、書き割りの青空が夕空に変わったり、舞台裏をのぞかせていただきようなシーンもあって...。
見どころ満載、いえ、ありすぎです~!
※恋之介さまがお出迎えしてくださっています。
第2部の”氷川きよしコンサート 2018 in 明治座”で、
「”嵐恋之介”、嵐を呼んでしまいました(汗)」
とおっしゃっていたのですが、東京が暴風になるのが夜9時以降という気象予報でしたので、のぼりはしまわれたままでした。
でも、朝から降ったりやんだりしていた雨が、開演前の10時すぎにはやんでいて、傘をささずに明治座さんまで歩いていけたのです。
わたしは、きよしさんのカレンダーや店頭用の大判ポスターくらいの大きさの応援ボードをつくってそれを持参することにしていたので、前日からそのことがかなりの気がかりでしたが、早朝、はがれているところがないかチェックして、購入した際のはいっていた透明の袋にいれ、さらにポリ袋を2重にして、いわゆる”目張り”までしたのです。
お友だちのKさんに、”万が一、風に吹かれて飛ばされて川に落ちても大丈夫なくらい防水してあるの”といって笑ったのですが、傘をささずにすんだので、プレゼント預かり所で、それらをはずすのが逆にひと苦労になりました(笑)。
”備えあれば憂いなし”ということでしょうか。
でも、残念ながら台風の影響でお越しになれなかった方もいらしたかと思いますし、アンコールを待たずに帰途を急がれる方もお見かけしました。
きよしさんは、きよしさんのことを思うすべてのファンが、この初日の幕が無事あがることを祈っていたことを全身全霊でうけとめてくださっていることを、わたしは2部のコンサートで感じて、胸がいっぱいになったのです。
コンサートでは、恋之介さまのペンライトをと、列に並んで購入していたら、ギリギリ入場になってしまったのですが、後方のミキサー席に宝塚の方たちかしら? と思うような女性が数名たっておられたのです。
そのわけはだい2部の幕があがってすぐにわかりました。
以下はコンサートの内容にふれますので、サプライズを楽しまれたい方はその点、よろしくお願いいたします。
※2018年9月30日、いよいよ座長公演の幕開けです!
オープニングでは、「勝負の花道~ビクトリー」のイントロがながれると、幕があき、ステージ後方から、ダンサーさんたちが踊りながらステージへと...。
そう、わたしが宝塚の方かしら? と思った皆さまは、ダンサーさん。
オープニングのために後方に待機されていたのですね。
黒のサテンの衣裳に左肩近くに赤いバラのコサージュをつけていらしたでしょうか。
そこで、奈落から、きよしさんが登場。
ここで、イントロは「勝負の花道」に転じました。
きよしさんは、ドレスのような真っ赤なロングジャケットをお召しになっているのですが、赤い花(バラでしょうか)がふんだんにあしらわれていて、きよしさんがロングジャケットの裾をひるがえすたびにワッと歓声がおこったのです。
ロングジャケットの下は、真っ赤なシャツに真っ赤なサテンのパンツにカマーバンド。
シャツの襟もとに花があしらわれていました。
というわけで、コンサートのオープニングで歌ってくださったのは、
「勝負の花道」。
オープニングから、パワフルでエネルギッシュ!
その驚くほどの声量に圧倒されたのです。
歌い終えるときよしさんは、来場のお礼を言葉にされ、
「お芝居はお楽しみいただけましたでしょうか。
今回は芝居の稽古の時間が1週間くらいしかなかったんですよ。
でも数百名いるスタッフの皆さんに支えていただいて、幕を開けることができました」
と感慨深げにおっしゃると、
「千秋楽まであとちょっとになりました(笑)」
そういって笑わせてくださったのです。
そして、
「皆さん、わざわざ券をあれしてくださって、ありがとうございます。
いっぱい、いっぱいっ! 心のおみやげをお持ち帰りいただけるように、一生懸命歌わせていただきます。
僕は花が大好きで、好きな花はたくさんあります。先ほどのお芝居にも花の名前がでできますが、僕の歌にも花が出てくるものがあります。
バラは、ルンバ(「ときめきのルンバ」)、睡蓮は「男の絶唱」、桜は「櫻」ですね。
僕も来年は20周年になります。多くの大輪の花を咲かせたいという思っています」
と。
さらに、お芝居での恋之介の育ての親にかけて、水森英夫先生の話題になり、
「僕の永遠の歌の師匠である水森英夫先生につくって(作曲して)いただいた曲です」
と前置きされ、
「愛の翼」
を歌われたのですが、もう~、歌唱も振りも、まなざしも熱すぎて、やけどしそう!
きよしさんの歌唱とまなざしに、ハートが一瞬にしてローストされたのでした。
ステージは暗転。
きよしさんはステージ上手袖にもどっていかれたと思ったら、あら、早変わり!
黒地に大輪のバラの花が描かれた着流し姿でステージに登場されたのです。
帯はラメの織り込まれた黒地に、裏地の赤を斜め折りしていらしたでしょうか。
草履は黒で、足袋は白。足元まで艶やかでした。
「お江戸のさのさ」
を、意地悪なくらいいろっぽく歌われると(意地悪はいいすぎ? でも、あんなふうに歌われたら、やっぱり困っちゃうんですもの・汗)、
「恋之介旅日記」
「大井追っかけ音次郎」
「ちょいときまぐれ渡り鳥」
「箱根八里の半次郎」
を歌唱。
きよしさんが上手袖にもどられると、ここで西寄さんが登場。
「初日から演じている自分が、どこから本台詞で、どこまでがアドリブかわからなくなってしまいました。
私の演技のポイントは、”動かない!”でございます(笑)」
とおっしゃったので、大爆笑。
そうなんです。動かない役なのです(笑)。
つづいては、”氷川きよしの愛の歌”のコーナーでした。
ながれてきたイントロは、そう、五輪真弓さんの「恋人よ」でした。
紫のタイトなスーツにお召し替えされたきよしさん。
ジャケットのエリは黒のサテン、シャツは光沢を抑えた紫でボタンは黒。リボンのような蝶タイは紫でした。
「恋人よ」
を歌ってくださると、あっ、このイントロはと身構えたわたし。
だって、だって、「傷だらけのローラ」だったのですもの。今年の「第50回 思い出のメロディー」で歌唱されたときのあの情熱的な振りをまたみせていただけるなんて!
でも、つづいての曲のイントロがながれてきたとき、わたしは、あまりの嬉しさに自分の耳を疑って、すぐには信じられない思いになったのです。
その曲とは...。
「愛の讃歌」でした。
イントロが奏でられると、きよしさんは、突然、ステージの下手に駆け寄られて...。
そして歌いだされたのです。
2コーラス目は上手に移動されて...。
はじめてディナーショーで歌ってくださったとき、翌日になっても感動が覚めず、思い出すと涙があふれそうになったことが思い出されたのです。
その後、アルバムでカバーされ、コンサートで歌ってくださっていた時期がありましたが、あの頃、わたしは聴かせていただくたびに震えるような感動を味わい、そして、幸せをかみしめておりました。
小学生の頃、越路吹雪さんがリサイタルをされていた日生劇場に、小学校の皆で子どもミュージカルを観にいったことがあったのです。
そのとき、ロビーに置かれているたくさんの花に見とれていたわたしに、担任の先生が、越路吹雪さんの素晴らしさをおしえてくださり、興味をもったわたしが購入したLPに、越路さんが歌う「愛の讃歌:が収録されていて、大人になったら越路さんのリサイタルにいって、「愛の讃歌」を聴くのだという夢を描いて...。
その日が来る前に越路さんが他界され、その夢はかなわない夢となりましたが、のちに、この世でいちばん好きなきよしさんの歌唱で「愛の讃歌」を聴かせていただけるなんて、ほんとうに幸せを感じるのです。
ここでステージは暗転。
きよしさんは濃紺の着物に、地紋のついた光沢のある白(シルバーといったほうが?)の袴をお召しになっていました。
「男の絶唱」
を歌われると、ここで西寄さんも登場されてのトークとなりました。
「もう~、皆さんのお帰りが心配です。
嵐恋之介! 嵐を呼んでしまいました(汗)。
本当なら、このままここに一緒に泊まって、明日また一緒にすごせたらって思うんうですけど」
ときよしさん。
きよしさんの優しい言葉に、皆が笑顔になると、
「稽古が1週間と少なかったので、ちょっとドキドキしていました。
舞いとか能のシーンもありましたから。
それに立ち回り!
僕、立ち回りの稽古になったら、緊張して風邪ひいてしまったんですよ。
直さなくちゃって思って、水ごくごく飲んで、おしっこいっぱいだして、今日までに治しました。
ほんとうに緊張しちゃって...。
でも、とにかく一生懸命やらせていただくことが大事なんだなって」
きよしさんが、初日を迎えるまでの思いをお話しされると、
「もう初日なのにアドリブがすごかったですよね。
もう千秋楽のときには、まったくちがうお芝居になってるかもしれませんね(笑)」
と西寄さん(笑)。
その言葉をうけて、
「こうしなくちゃいけないというより、好きですね。僕、堅苦しの好きじゃないから(笑)。
でも、僕も41歳になりましたから。
心も身体も大切にしてがんばりたいです。
皆さん、お手紙やプレゼントをありがとうございます。
その真心が嬉しいです。
でも、来てくださるだけでありがたいので、どうかお金も気もつかわないでくださいね。
この場を借りて御礼申し上げます」
ときよしさんがおっしゃると、
西寄さんが、
「皆さん、きよしさんのためになにかしてさしあげたいんですよ」
と皆の気持ちを代弁してくださいました。
※1階の”花やぐら”でいただけます。
ここで、あさって10月2日に発売されるニューアルバム「新・演歌名曲コレクション8-冬のペガサス-勝負の花道~オーケストラ」の紹介をされました。
明治座さんで購入すると、限定の手ぬぐいがプレゼントされるのですが、ペガサスのモチーフが描かれているそうで、きよしさんが事細かにそのことをお話しされたので、
「きよしさん、ちゃんと自分自身でみるんですね」
と西寄さんが驚かれたのです。
すると、
「はいっ!
僕、みますよね。
お客様にお届けするものは、僕も納得のいくものじゃないと。
いい商品をより安くっ!」
と即答されたきよしさん。
どんな手ぬぐいか、気になりますね。
つづいて歌ってくださったのは、
「きよしの人生太鼓」
でした。
「いよいよ最後の曲になります。
この公演が、来年の節目の20周年という年に、ご恩返しをさせていただけるスタートになればという思いで臨んでいます。
皆さんに明日の励みをおおくりさせていただける歌手になりたいと思っています。
1か月間、氷川きよしと、恋之介をよろしくお願いいたします」
きよしさんはそうおっしゃると、
「白雲の城」
をステージ階段の上段にのぼられて歌唱されました。
バックに掛かった5つほどのスクリーンとその間の黒い影が際立って、神殿にたたずんでおられるようにみえ、厳かな思いになったのです。
ラストは、昨年の「NHK紅白歌合戦」でお召しになったゴールドのスーツ(ローブを脱がれた状態)でした。
靴もゴールドで、眩しい光を放ちながら、
この季節ならではの、
「ハロウィン音頭」
を歌われ、最後は、
「きよしのズンドコ節」
でした。
全15曲になるでしょうか。
最後の1曲の「きよしのズンドコ節」まで圧倒されそうなほどの大きな声で歌ってくださったきよしさんでした。
初日から猛ダッシュされたきよしさんを惚れ惚れとみつめて...。
拍手を贈らせていただきました。
素晴らしい熱唱、そして熱演!
わたしはあふれる愛がつまった宝箱を、おみやげに持たせていただいた思いがしたのです。
きよしさん、ありがとう。
素晴らしい熱唱、そして熱演!
わたしはあふれる愛がつまった宝箱を、おみやげに持たせていただいた思いがしたのです。
きよしさん、ありがとう。
終演後、出待ちをしたのですが、最初は雨が降っていなかったのですが、途中少し雨が強まったのです。
そろそろかしら? と思ったところで、HKピュアリバ―の皆さんや、加納竜さんがでてこられ、皆様を見送らせていただいたところで、きよしさんを乗せた車がゆっくりと走ってきてくださいました。
手には、劇場パンフレット(筋書き)を持っておられたかと思います。
シルバーのフレームのメガネをかけたきよしさんのまなざしのなんてさわやかだったことでしょう。
そして、その笑顔はとろけるようでした。
さあ、1カ月、こころをひとつにして、きよしさんを応援しましょうね。
じつは明日も明治座さんにまいります。
もともとFCで、千秋楽に賭けて初日は申込をあきらめ、2日目に申し込んで当選していたのです。
それが明治座さんでの抽選申込で初日が当たったので、両日うかがうことにしたのでした。
終演後、銀座の山野楽器さんにうかがってニューアルバムを受けとって、こちらに滞在中のお友達をお誘いして
お夕食をご一緒する予定です。