「えっ、何?
えっ、こっちみてください?」
きよしさんはそうおっしゃって、お声のする方に近寄られると、
「じゃあ、ずっとみますよ。
穴があくまでみます!」
と勢いよく。
そして、
「いいの~?」
と語尾をあげる博多弁で優しくおっしゃったのです。
もう、そんなきよしさんに、わたしメロメロです~。
なんて、締切明けなので、舞いあがっていてごめんなさい。
昨日のオリンパスホール八王子での昼の部でのことでした(嬉)。
皆様、こんにちは。
ようやく朝イチ締切の原稿を終えて脱力...。
昨日、八王子へ向かう前に仕上げるつもりで進めていましたが、追い込まれないとエンジンがかからなくて...。
思えば小学生のときから宿題でもなんでもずっとそうでした。
という、ことは一生ここのまま? いや、なんとかしたいものです(汗)。
かなりこころのタガがはずれてはおりますが、これから、昨日のオリンパスホール八王子でのコンサートのこと、感動が渦巻いている今、メモを頼りにながれに沿って書いてみたいと思います。
それにして、「うたコン」のおもちをいただけて、夢じゃないのよね? と...。
くださったお友達のNさんが背中に翼のある天使さまにみえたのです。
さて、まずは、きよしさんがメッセージを書いてくださったボード、昨日より鮮明に撮れた画像をアップします。
拡大できる方はトライしてみてくださいませ。
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先の記事にも書かせていただきましたが、セットリストや衣裳、構成は3月3日の神戸国際会館でのものとかわりません。アンコールも、「勝負の花道」を歌唱されたあと、「大丈夫」をもう一度フルコーラス歌ってくださり、フィナーレは「きよしのズンドコ節」でした。
でも、でもね!
もう~、声量がものすごかったのです(嬉)。
わたし、きよしさんの気合に圧倒されっぱなしでした。
そして、トークも、もうとまりません。
”20周年大感謝祭”というツアータイトル以上に、深い感謝と熱い感動を胸に歌ってくださっていることをあらためて実感して、胸が熱くなりました。
さて、以下はトークを中心に書いてみます。
「冬のペガサス」で幕開けし、「ヨイトマケの唄」まで、全12曲を怒涛のように歌われると、オープニングのご挨拶になりました。
そのなかで、20周年を迎えたお礼をおっしゃると、
「思い返せば、2000年の2月2日に22歳でデビューして、皆さんと”氷川きよし”をつくってきました。
皆さんのご期待にお応えしたいという思いで、がむしゃらにがんばって...。
これまで”氷川きよし”のためにという生き方をしてきたと思います。
その”氷川きよし”の19年間を凝縮したものをご覧いただきたいという思いでつくっているのが、今回のコンサートです」
と、ここで、
「今日は北山たけしさんが来場してくださっているんですよ。
どちらに?」
とおたずねに。
そして、
「ご紹介しても?」
とうかがい了解をいただけたのでしょう。
「どちらですか?」
とおたずねになると、北山さんは1階の最後列のうしろに簡易イスをおいてすわっておられたようでしたが、その場で立って会釈されました。
きよしさんは、
「お忙しいのに、ありがとうございます。今日は北島先生からもお花をいただきまして。ありがとうございます。
北山さんはほんとうに優しくいい方で、お兄ちゃんみたいなんです。デビューは? 2004年ですか。
(芸能界では)僕のほうが先輩ということにはなるんですけど、でもお兄ちゃんみたいに思わせていただいています。あの、新曲のタイトルは?」
とおたずねになり、兄弟連歌」という曲名を紹介されました。
なるほどそのようなまごころの心遣いがいちばんのお礼になるのでしょうね。
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※エントランスに飾られていました。
今は演歌歌謡曲を歌うたくさんの男性歌手の方が育ってきていて、事務所の辰巳ゆうとさんも活躍していることについて、
「がんばってくれているから、僕はそろそろ卒業して? って思ったりして(笑)」
ときよしさんがおっしゃると、最前列の方がおっしゃった言葉に耳を傾けられて、
「今、前の方に、”やめられるわけないでしょ~”っていわれちゃった(喜)」
と、嬉しさを隠しきれない様子だったのです。
もう、皆に、そういってもらいたくて、卒業なんておっしゃったんでしょ、甘えんぼなんだからっ!
と、ここで、客席から、”こっちみて~!”の声がきこえてきました。
きよしさんは、
「えっ、何?」
と、お声のする方に近寄られると、
「じゃあ、ずっとみますよ。
穴があくまでみます!」
と勢いよく。
そして、
「いいの~?」
と語尾をあげる博多弁で優しくおっしゃったのです。
そして、つづいてのコーナーで”男ごころ”を歌った歌を歌唱されるのでそのことについて、
「これまで様々な歌を歌って、その歌の主人公を演じてきました。
ほんとうにいろいろな主人公を演じてきたなあって思います。
愛しい女性を追い求めて日本全国を北から南まで追いかけていくんですけど、出逢えない。
どれだけ探すんだろうって思いますよね。
交通費もかかりますし。
自分だったら追いかけません(喜)」
と(笑)。
そして、「最上の船頭」を歌われたあとの、司会の西寄ひがしさんをまじえてのトークで、新曲の「大丈夫/最上の船頭」がオリコンチャート総合で初登場第3、演歌歌謡曲部門では2週連続第1位と絶好調なスタートをきっておられることを西寄さんがおしらせされると、
「できあがった作品を皆さんが楽しみにしてくださっていることを感じて、嬉しいです。
皆さんが楽しみにしてくださっていることが僕の生き甲斐ですから」
そうお話しされました。
また、前夜の「うたコン」の話題になると、
「♪ぜにのないやつぁ 俺んとこへこい 俺もないけど心配すんな」
と数フレーズ歌ってくださると、
「いやあ、テレビには慣れないですよね~。
いまだにどのカメラをみていいのかわからないし、カメラをみると、みる人には自分がみているようにみえるんだと思いますけど、(自分にしたら)カメラをみても、人じゃないから...。
やっぱり、コンサートがいいんですね~。
自分でいうのもなんですけど、(自分のことを)好きできてくださってるじゃないですか。
ね~っ、自分でいうのもなんですけどね(笑)。
でも、嫌いだったらこないでしょう?」
と、きよしさん。
そっ、きよしさん、今さら気づいたんですか?
もう、おっしゃるそのとおりでございます~。
そしてダブルA面の「最上の船頭」と「大丈夫」のコスチュームを着物にしたことについて、
「オリンピックやパラリンピックが開催されることになって、日本が世界中から注目されていると思うんです。
そんなときに、日本の良さをつたえたいと思って。
それで、着物がいいなって。
日本のいいものっていろいろありますよね。
着物もそうですけど、敬語も。
英語には敬語ってないでしょう」
と、ここで、最近レッスンをうけていらっしゃる英会話を西寄にお相手していただいて披露されました。
きよしさんは音感も耳も超人的ですから、きっと美しい英語をお話しされるようになって、またその影響で日本にも磨きがかかるのだろうなと、わたし思います。
西寄さんが、この話題をうけて、
「オリンピックのなにかの場でぜひ、”氷川きよし”に歌っていただきたいですよね」
と客席に問いかけると、大きな拍手がおこりました。
きよしさんは、すっかり気をよくされて、
「元号が変わりますから、”令和音頭”があってもいいですよね」
というようなことをおっしゃると、
「♪令和の 令和の 令和の~ 令和あああ~ 音頭~」
と即興で歌ってくださいました(嬉)。
待ってました!
と嬉しくなったのですが、
「まあ~、ずいぶんテキトーな歌ですねっ!」
と西寄さんがバッサリ。
ひどいっ!
でもおかげで大爆笑でした。
ニューアルバムに、急きょ、「きよしの令和音頭:つくっていれてくださらないかしら。
令和の音読みを”麗”と”日本”に置き換えて、副題を”麗しの日本”なんてどうかしら?
もう、期待がふくらみます。
そして、あらためて20周年について、
「たくさんのお仕事をさせていただいて、ありがたかったですけど、でもどこか自分の意思でなくて。
でもそういう運命になったんだなって思って。
いただいたお仕事を一生懸命やってきました。
だから、これからは自分で好きだと思えることもやりたいですよね」
とお話しされました。
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ラストトークはそのお話のつづきだったでしょうか。
「自分とちがうキャラクターの歌を歌うことが多くて。
そのギャップの辛さっていうのがありましたよね。
そういえば、よく歌っているときとしゃべっているときのギャップがあるっていわれるんですけど(笑)。
でも、これからも様々な主人公を歌っていきたいです。
20年経つといろんなことが思い出されますね。
20代と30代の前半はよく泣いていました。最近も年のせいか涙もろくなってよく泣きますけどね(笑)。
福岡に仕事でいって、自宅ですごして、移動する日にジャンタクが迎えにきてくれるんです。
メイクさんとかスタッフが先に乗っているんですけど、母がひとりで見送ってくれるんですよ。父はそういうことしないんですけど。
それで、手をふっている母がひとりでポツンと立っている姿をみて、号泣してしまうんですよ。
子どもの頃はみんな年とらなくて、変わらないって思ってましたけど。
自分が41歳になって、そうしたらまわりも年とるんですよね。
そういう思いも歌で表現していかれたらって思います。
苦しさも、さみしさも、全部、歌で喜びに変えられるんですよね。
歌はそれが素晴らしいと思います
皆さんに背中をおしていただいてやってこられましたけど。、20年やってきて、ほんとうによかったと思います」
と結ばれて、
「白雲の城」
を歌唱されたのです。
※と、ここまで昼の部でのこころにのこったことをトーク中心に書いてみました。
夜の部ではさらにさらに熱く語っておられ、ご自身で、”コンサートで、トークショーじゃないのにこんな自分の話していていいんですか?”と西寄さんにおたずねになる一幕も(笑)。
じっくり書きたいので、次の記事で夜の部のことをあらためて書かせていただけたらと思います。