松井由利夫先生が旅立たれたのは2009年の今日、2月19日でしたね。
あれから7年になるのだと思うと、さまざまな感慨がおしよせてきて、言葉であらわすのが難しい思いでいっぱいです。
時が経つほどに、そして自分自身、年齢を重ねるほどに、松井先生が書いてくださった珠玉の作品の意味や重みをいっそう感じるようになりました。
昨夜は仕事で帰宅が遅くなってしまったので、「木曜8時のコンサート」を深夜、録画でみていたのですが、増位山大志郎さんの歌う新曲「男のコップ酒」が紹介されていて...。
新橋駅頭で団塊世代の皆さんにその曲を聴いていただき、その感想をうかがっていたのですが、わたしもその詩に心惹かれ、どなたが作詩されたのかしら? と、録画をリバースしてあらためて詩を書かれたかたのお名前を画像で確認してみたら、
”作詩・松井由利夫”と。
そのときは、すでに日付がかわって2月19日になっていて、わたしはあらためて、先生のお心を感じたのです。
働くおじさまがたが、とりわけ胸を打たれたとおっしゃっていたフレーズは、
ワンコーラスめの
”腹に呑みこめ 男の愚痴は”
そして、なにはともあれ 先(ま)ずは一杯・・・コップ酒”
でしたが、
あらためて詩をみながら曲を聴かせていただくと、
わたしには2コーラスめの、
”強いふりして 構えていても 心は誰でも 淋しがり”
でも、じーんときて、3コーラスめではうなるほどの感動をおぼえました。
3コーラスの歌詩は、
目と目みつめて 頷(うなづ)きあって積る話は 後まわし雪の匂いと 鴎の唄が見えて聞こえる のれんの風に想いしみじみ 男同志の・・・コップ酒
情景がうかぶどころか、まるでその場に自分がいるような思いにさせられて、ゾクゾクしてきます。
でも、松井先生が書いてくださった“氷川きよし”の魂ともいえる珠玉の名作の数々を思いおこしたら、世紀が変わるあの時期に、世代を遥かに超えてきよしさんと出逢い、作品をうみだしてくださったありがたさを再認識することがてきたのでした。
3コーラスめの歌詩の、
”目と目みつめて”という歌詩に、わたしの個人的な松井先生との”一期一会”を思いだしていました。
2008年6月ににきよしさんが川口リリアホールでコンサートを開催された日のこと。
川口駅からホールへ行く地上デッキで、松井先生は人待ちをされていたのです。
わたしは夜の部のコンサートに行くためにホールに向かってデッキを歩き始めたところ、スラリと背の高い男性が駅のほうを見やっていて、ふとその男性に目をとめると、本当にバチッという感じで目があったのです。
その瞬間、私は心の中で「あっ! 松井先生」と声をあげました。テレビや雑誌はもちろん、きよしさんのコンサート会場でも何度かお見かけしていたので、すぐにわかったのです。
でもその瞬間、どうしよう? 松井先生は私を知らないけど、今、私が松井先生だとわかったことには気付かれた様子。こういう場合はやっぱり会釈はしたほうがいいのかしら? と、とっさに思いをめぐらせ、おずおずと松井先生に会釈をしました。すると長身の松井先生は、とても折り目正しく、私になんてもったいないほどに丁寧に深々と会釈を返してくださいました。
その時は若々しくラフなスタイルで、学校の先生や編集者の方がよく持っているショルダーバックをかけていらっしゃり、80歳を過ぎているとは思えないほど姿勢が美しく、お元気な様子だったのです。
その日のコンサートに奥様と一緒にお越しになられていて、きよしさんが松井先生に来場のお礼をおっしゃると、松井先生は、”あなたに会うと、まだまだ生きたいという気持ちになります”とおっしゃり、きよしさんがとても恐縮されていたことも思いだされます。
時が経つほどに、あの何気ない目と目のやりとりもまた、奇跡のような”一期一会”の瞬間だったのだという思いをいっそう強くしています。
先生には、
先生には、
そして、さまざまな出逢いに、あらためて感謝したいという思いになったのです。
さまざまな出逢いといえば、昨夜の「木曜8時のコンサート」では、オープニングはきよしさんと三山ひろしさんが並んで登場されましたね。
「きよしのズンドコ節」をきよしさんが、三山さんは「人恋酒場」を歌唱されると、おふたりで、「あゝ上野駅」を歌われていて、先日の南こうせつさんとコラボされた「星屑の町」でのハーモニーも素敵でしたが、なんともいえばい味わいを感じたのです。
そのあとのトークで、三山さんから、オドロキのエピソードをうかがって、あのハーモニーはそんな思いもあってのものだったのだなあと、さらにじんときたのですが、三山さんは、きよしさんが「一剣」をリリースされたときの発売記念企画として開催された”HKのど自慢”に、三山さんもCDを購入して応募されたそうで、きよしさんは三山さんの”憧れの人”なのですね。
この日も一緒に歌わせていただけたことにとてもとても感激しておられる様子がつたわってきて、じんときてしまいました。
きよしさんはそのことを聞いて、驚き、恐縮されながらも嬉しそうに微笑まれていましたが、1月に開催された「NHKのど自慢」のグランドチャンピオンになられた小山田祐輝くんしかり、”HKのど自慢”は、多くの才能あふれるかたたちが集まるハイレベルな大会なのですね。
そして、あらためて、それぞれのかたの”きよし愛”もまた感じたのでした。
”氷川きよし”は、ほんとうに多くの方に愛されているのですね。
黒地に白のドット柄のあのシンプルななかに甘さと遊び心のあるスーツをお召しになっていました。
ところで”きよし愛”といえば、このかたもまさにそうだと思ってよろしいでしょうか?
週刊誌に連載されている「近田春夫の考えるヒット」の第937回に、近田さんはきよしさんの新曲「みれん心」をとりあげてくださっているのですが、“氷川きよし”についてこんなにまで“思いを巡らせ”てくださるなんて!
“きよし愛”なくしてできることではありませんよね。
毎回、2作とりあげることになっているので、インディゴ ラ エンドの「心雨」も紹介されていますが、文末に3行書かれているだけで(画像では、その箇所を赤枠でかこんでみました)、あとはぜ~んぶ“氷川きよし”のことを書いてくださっているんですもの。
これが“きよし愛”でなければなんなんでしょ(喜)。
また、あらためて素敵な“近田式・仮説”について、記事に書きたいと思いますが、まだ店頭販売期間中の雑誌に載っているコラムなので、画像には、たくさんの“星”をちりばめさせていただきました。
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“きよし愛”なくしてできることではありませんよね。
毎回、2作とりあげることになっているので、インディゴ ラ エンドの「心雨」も紹介されていますが、文末に3行書かれているだけで(画像では、その箇所を赤枠でかこんでみました)、あとはぜ~んぶ“氷川きよし”のことを書いてくださっているんですもの。
これが“きよし愛”でなければなんなんでしょ(喜)。
また、あらためて素敵な“近田式・仮説”について、記事に書きたいと思いますが、まだ店頭販売期間中の雑誌に載っているコラムなので、画像には、たくさんの“星”をちりばめさせていただきました。
※きよしさんの、そしてきよしさんが紡いでくださったたくさんのご縁に感謝の思いがこみあげてきて、とてもとてもしあわせな1日になりそうです。