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Channel: 天晴れ! HK伝説 ~氷川きよしさんに出会えた奇跡に感謝!~
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11年ぶり、そして移転後の新歌舞伎座での初ステージで、きよしさんは忘れ得ぬ歌唱を聴かせてくださったのです。

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「♪La la la la   La la la la~」
きよしさんは稲妻にうたれたかのように、”La”と一音発するたびに、からだをしならせながら上半身を折り曲げるようにして屈み、ときに天を仰いで...。
指先からつま先まで、そして髪の一本までもが”氷川きよし”の歌声を生み出しているのだとあらためて感じて...。
その歌声は、礫のように勢いよく心に飛び込み、そして深く静かにしみこんでいったのです。
きよしさんの11年ぶりとなった新歌舞伎座でのコンサートの中盤でのこと。
「碧し」の歌唱に、わたしはうちのめされるような感度を味わって、かつて難波にあった新歌舞伎座で、「玄海竜虎伝」を聴かせていただいて、この歌声は人間の出せる声なのかしら? どうやって、これほどの声が出せるのかしら? と感動にふるえた記憶がよみがえってきたのです。
そして、11年を経て、それ以上の感動がわたしのなかに生まれて...。

この日のこの「碧し」の歌唱は、この日のコンサーとともに、わたしにとって忘れ得ぬものとなったことを感じて、
きよしさんがその全身を使って、魂そのものを歌にのせて発してくださり、その歌をこうして聴かせていただける幸福をあらためてかみしめていました。


イメージ 1
※のぼりが風にたなびいていました。


新歌舞伎座での公演は11年ぶり。それも現在の上本町に移転した新歌舞伎座の舞台に立つのはこの日が初めて。
”2017年8月23日は、歴史に残る瞬間”と、司会の西寄ひがしさんがおっしゃっていましたが、きよしさんにはかつての新歌舞伎座での1か月座長公演での思い出がおありで、トークもはずみにはずんでのです。

現在は近鉄上本町駅に直結した”上本町YUFURA”の6階に新歌舞伎座はあります。
駅を出ると、こんなふうに吹き抜けになっていました。


イメージ 2
※地下からも直結していますが、吹き抜け部分を写メしてみました。

いよいよスタート!
「”氷川きよしコンサートツアー2017 日本全国 歌の渡り鳥!へようこそ!」
ときよしさんのオープニングコ―ルがながれると、大きな拍手がおこりました。
すると場内の照明がすべて消え、一瞬真っ暗になって、そして、明かりがつくと同時にイントロが奏でられ、白地に5輪カラーの吹き流しが描かれた着流し姿のきよしさんが登場。

「きよしの日本全国 歌の渡り鳥」
を唄われると、
夜の部では開口一番、
「大阪、最高やね~、おおきに~。
わいは大阪好きなんや。大阪の皆さんどうしてるかなって気になって仕方ないねん」
とすっかり大阪のネイティブに(嬉)。

そして、大阪にちなんで、
「てなもんや三度笠」
「河内おとこ節」
を唄ってくださると舞台は暗転。

イメージ 11
※エスカレーターをのぼって、いよいよ入口です。

きよしさんは黒地に赤のドット(水玉模様)の三つ揃いのスーツにお召し替えされて登場されました。
ジャケット、パンツ、ベスト。そしてシャツも少し小さめなドットで、蝶タイもともがら。靴は黒のエナメルで、この日のためにつくられたということでした。
唄ってくださったのは、
「みれん心」
「面影の都」
そして、ふだんは1番と3番を唄うことが多い、
「星空の秋子」を、ここでは1番と2番を唄ってくださったのですが、この日の「星空の秋子」ののびやかで力強い歌唱に、頼もしく成長した”大人の氷川きよし”を感じてドキドキしてしまったのです。
これまでに何度も(つい最近も宇治で)聴かせていただいているこの曲で、
「♪ひと眼逢~いた~い」
ときよしさんが歌唱された瞬間、えっ、こんなふうに男らしく唄っちゃうの? とドッキン!としてしまったわたしだったのです(汗)。

イメージ 3
※地下鉄のホームにはこんな柱がありました。
”この上には、このうえない、感動があります。”

振りのレクチャーをしてくださり、皆で練習してから、
「恋の瀬戸内」
きよしのスイスイマドロスさん」
を唄われたのですが、レクチャーの際、
「いいんです。自由にやっていただいて。フリースタイルで。もうね、僕、皆さんが喜ぶお顔が見たいだけですから」
と昼の部ではおっしゃって、その言葉に嬉しくなったのです。

昭和の名曲ということで、船村徹先生、平尾昌晃先生を偲んで、
「なみだ船」
「櫻」
を唄われたのですが、
「櫻」の1番でのつぶやくような歌唱に、ああ、こんな「櫻」も聴きたかったのだと感じて惹きこまれて...。
気づいたら涙がこぼれていたのです。
1番の唄い出しはピアノソロ伴奏で、途中から、きよしさんの歌声に寄り添うようにバイオリンが奏でられ、さくら色の照明に包まれたきよしさんの向こうに風に揺れる”櫻”が見えるような気がして、わたしは思わず目をこらしたのでした。
そこにはなにもなく、いってみればあったのは”空(くう)”。
でもその”空”を氷川きよしの歌唱が無限に広がる”夢幻の空”へと一変させてしまうことに、驚き、そして満たされた思いになったのです。

イメージ 5
※きよしさんのメッセージが書かれたボードがお出迎えしてくださいました。

きよしさんは11年前の「きよしの石松売り出す 初恋道中」 で座長をつとめらtれた1か月公演でのことが思い出されたそうで、いりいろなエピソードを語られたのですが、公演中3日めにペットショップで、ココアちゃんに出会ったことをお話しくださったのです。
「もう10年経ったからお話ししますが、新歌舞伎座での公演で初日から3日めに、すごくさびしくなってしまって。動物を見てみたくなったんです。
それで商店街のなかにある、あまりきれいでなくて、アヒルとかが店内を歩いているようなところなんですけど(笑)。
そこに10匹くらいダックスフンドがいて、ガラスケースのなかに入っていたんですけど、目があっちゃったんです。
”助けてよっ!”っていっているような気がして。
でも劇場公演中に犬飼うなんて常識破りですから。それにスタイリストの伊藤ちゃんに、小さいけど命なんだから、責任があるって、怒られてたんです。
そうしたらお店の人が、”抱いてみませんか?”っていうので抱かせてもらったら、もうピターッてくっついてはなれなかったんです。
それでこっそり段ボール箱に入れて、飼っていたんです。
でも、その後、全盲だってわかって。
できることなら代わってあげたいって思いました。
それで、僕がこころの目になってあげようって思って、それから11年なんですよ。
だから新歌舞伎座っていうと、ココアちゃんを思い出すんです。

それからミルクちゃんも飼っていますが、お店のどうてもいいところにおかれていて、だいぶ大きくなっていたんです。それで半額の半額にされて、病院で手術を受けないとならないこともあってさらに安くなっていて。
もう、ほっておけなくなったんです。
どうでもいい扱いをされていて、暗い顔をしていたんですが、家につれてきて、愛情をかけたら、すごくきれいになったんです。
それで僕、世の中は愛なんだなってこと、気づかせてもらいました。
お金も大切かもしれないけど、お金は血液と一緒で(生きていくために)まわしていかないとならないものでしょ」

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※エスカレーターでエントランスに。

きよしさんは明治座公演がスタートする前から、6キロ減され、今は62キロだとおっしゃり、おなかにシューっと線ができて、紙が挟めると自慢されつつ、だいぶ努力されたこともお話ししてくださったのです。

そして9月5日にリリースれる「男の絶唱」のニューバージョン3タイプのカップリング曲を紹介されると、
Fタイプの「片恋のサルサ」
Eタイプの「芝浜恋女房」
Dタイプの「酒場のひとりごと」
の3曲を唄ってくださり、前夜、「酒場のひとりごと」の心境を味わいたくて、心斎橋におひとりで飲みにいらしたこともお話しくださったのです。
それをきいて客席から、
゛言うてくれたら行ったのに!゛
との声があがったのですが、発音がネイティブすぎて、
きよしさんには゛UFOキャッチャー゛と聞こえたそうで(笑)、そのことにまたまた大爆笑したのです。

ここで舞台は暗転し、きよしさんは衣裳チェンジ。
ネイビーに白いストライプが入ったジャケット、ショートパンツ、Vネックのカットソーにスリッポンというラフな出立ち。
唄ってくださったのは、
「碧し」でした。

イメージ 4
※この衣装で、忘れぬ歌唱を聴かせてくださいました。


続いてはリズム歌謡の世界ということで、
「満天の瞳」
「虹色のバイヨン」
「情熱のマリアッチ」
を熱く熱く唄われ、場内の熱気も最高潮となりました(嬉)。

ここで舞台は暗転。
西寄さんの口上がはじまりました。
長口上を繰り広げる西寄さんに大きな拍手が起こるなか、ステージの暗闇にきよしさんのシルエットがうかびあがったのです。
スポットライトがあたると、そこには白地にブルーの袴をまとったきよしさんが前方を見据えてすっくと立っていたのです。
唄ってくださったのは、
「刃傷松の廊下」でした。
きよしさんの冴え渡る歌唱!
そして、繊細かつ迫力満点の台詞まわしに、うっとりさせられたのでした。

イメージ 7
※1階のチケット売り場にも完売御礼!


イメージ 9
※立見券もは各回60枚発売されたそうですが、
そちらも発売当日に完売!


「ちょいときまぐれ渡り鳥」
「箱根八里半次郎」
「風の男」
までを唄われるとラストトークになりました。
このラストトークは、この日炸裂した゛なにわトーク゛とともにあらためて書かせてくださいね。

「男の絶唱」
「白雲の城」
を唱いおえ、アンコールとなりました。

イメージ 8
※エスカレーターをあがってエントランスまでにスぺ^-スがあり、そこにもこんな看板が


アンコールではコンサートツアーでの構成と衣裳。
「イヨマンテの夜」
「きよしのソーラン節」
「キヨシのズンドコ節」
を唄われフィナーレとなりました。

きよしさん、忘れ得ぬ感動の歌声とパフォーマンス、そしてノンストップな゛なにわトーク゛をありがとうございました。

終演後は出待ちをして、そのあとはお友達の行きつけのお店で打ち上げをしました。


イメージ 10
※乾杯! 5つのグラスはこの日の感動で心地よくゆらめいておりました。

以上、駆け足での更新で失礼します。

日付がかわって、今日は神宮球場に行ってきます。
゛なにわトーク゛や、こころに残る言葉、まだまだお伝えすることたくさんあるので、またあらためて!


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