「ここで皆さんに、おしらせがあります」
谷原章介さんはそんなふうにおっしゃったかと思います。
そして、きよしさんの「男の絶唱」が9月18日付のオリコンCDシングルチャート総合で第2位になったことをおしらせくださったのです。
「うたコン」終演後の”歌のプレゼントコーナー”でのことでした。
わたしは、そのときのいっそう晴れやかなきよしさんの笑顔にこころとろける思いになったのです。
きよしさん、おめでとうございます!
スタッフの皆さま、おめでうございます!!
そして、そして、応援されている皆さま、おめでとうございます!!!
さて、皆さま、昨夜の「うたコン」、ご覧になりましたか?
テーマは”心に響く 愛の言葉とヒット曲”で、オープニングは谷原さんと渡辺えりさんがドラマ仕立てで進行してくださいましたね。
そして、きよしさんはそのドラマのなかで「碧し」を唄ってくださいましたが、ドラマの世界の空気をまとって、最近、聴かせていただいている「碧し」より、しっとり感があるように感じられて、素敵だなあと聴き入りました。
テロップに、GReeeeNさんの曲であることや、「ラジオ深夜便」のなかの”深夜便のうた”として好評であることが書かれていましたが、そのことをとりあげての歌唱でないことに、正直、意外に思ったのです。
でも、こんなふうに人生のドラマのなかで、氷川きよしの歌声がながれてくる風景って、なんて素敵なんだろうと
聴きながら感じておりました。
渡辺さんが歌唱されたちあきなおみさんの「夜間飛行」もドラマティックで素晴らしかったですね。
放送ではテレビでも随所に映っていたかと思いますが、大黒摩季さんが歌唱されているときの、きよしさんの”ノリノリ”な様子、最高でしたね(喜)。
歌唱にあわせての手拍子が次第に激しくなってこぶしをふりあげられ、その場でスタンディング! そしてステップをふまれて大黒さんを応援されながら、ご自身も一緒に楽しまれている様子のきよしさん。
大黒さんが唄いおえると、パンツのウェストをササッと整えておられました(笑)。
スリムになられたゆえですが、そんな仕草もチャーミングなきよしさんだったのです。
終演後の”歌のプレゼントコーナー”のおひとり目は水森かおりさん。
この日の坂本冬美さんとの「しなやかに歌って」はもちろんですが、「からたち日記」がほんとうに素敵で、聴いていてこころがほっこりしました。
水森さんは「早鞆ノ瀬戸」を唄ってくださいましたが、この曲をリリースされたことで、山口県と下関市、そして、カップリング曲の「宇和島 別れ波」のご縁で宇和島市の観光大使(特使や親善大使など名称は自治体によって多少異なりますが)に任命され、すでに20もの自治体の観光大使をつとめられているのだそうです。
これからますます、日本の魅力、そして日本の女性の魅力をひろめてほしいですね。
おふたりめは竹島宏さん。
この日は西城秀樹さんの「ジャガー」を歌唱されましたが、そのときの衣裳で登場。
いちばん心配だったのは、台詞を噛まないかということだったそうですが、谷原さんは
「いつもは”切ない王子”の竹島さんですが、今日は”激しい王子”でしたね」
と絶賛されると、
「僕、今日は唄いおえて袖にもどったら(ホッとして)半泣きでした。また録画をみてダメ出ししたいと思っています」
と。
そんな竹島さんに、
「竹島さんは育ちがいいから。僕だったら、シャツの胸のボタンもうひとつあけますよ」
と谷原さんがアドバイスされると(笑)、
「えっ、そうですか?」
とその場で竹島さんが胸のボタンをもうひとつあけられたので、”キャーッ!”とファンの方の声。
「もう、終わったんですから、だめです」
と谷原さんが竹島さんの胸元を隠すと、
「そんなたいした胸板じゃないです(笑)」
と笑っておられた竹島さん。唄ってくださったのは「月枕」でした。
竹島さんのファンの皆さまは、「ジャガー」をお聴きになってどんなお気持ちだったでしょう?
というのは、竹島さんの「ジャガー」、情熱的で素敵でしたけど、きよしさんのファンのわたしとして、もしも、きよしさんがこの「ジャガー」を唄ってくださったとしたら? と想像して...。
もう~、気が遠くなる思いになったのです(汗)。
いつかきよしさんにも唄っていただきたいような、でもそのとき自分がどうなってしまうのか怖いような...。
阿久悠先生の情熱あふれすぎる歌詩をみつめて、ますますドッキドキのわたしです。
さあ、そして、”歌のプレゼントコーナー”のトリは!
竹島さんを大きな拍手でお送りすると、スポットライトは舞台下手の谷原さんと小郷知子アナウンサーにふたたびあたり、そこで、客席に満天の星のごとくぺンライトがまたたいたのです。
そこで、谷原さんが、
「誰かわかっているでしょうけど(笑)、お呼びしましょう。氷川きよしさんです」
と、そんなふうにおっしゃったかと思います(笑)。
そこでステージにあらわれたのは、もちろん! 氷川きよしさんでした(喜)。
白地の着物に黒袴にお召し替えされていたのです。
「僕、2つ噛んでしまいました、役者が本業なのに」
と谷原さんがおっしゃると、
「全然わかりませんでした。すばらしかったです」
とフォローされたきよしさんに、
「ドラマから歌に入るのっていかがでしたか?」
と谷原さんはおたずねになったかと思います。
きよしさんは、
「気持ちが入りましたね。だから気持ちよく唄わせていただけました」
とお答えになり、
司会のおふたりが、きよしさんの「碧し」のポップス調の歌唱も素晴らしさと、ジャンルを超えて多くの方にきよしさんの歌が届くことをお話しくださると、
「ポップスうを唄うのって楽しいですよね。
(もちろん)演歌も楽しいんです。
これからもこころがある歌をジャンルを超えて唄っていきたいです」
とそこまでおっしゃると、ひと呼吸おいて、
「がんばります。
80の半分になりましたので」
と(笑)。
そこで、きよしさんが9月6日に40歳になられた話題になると、おふたりが、きよしさんはとても40歳にみえず、30歳にみえるとおっしゃってくださいました。
きよしさんは、そうおっしゃる谷原さんはおいくつなのかうかがうと、45歳とのお返事。
そういえば水森さんより1級上とおっしゃっていましたものね。
「あっ、皆さん、今、(45歳)そのままだって思ったでしょ」
と谷原さん(笑)。
ダンディでスマートで素敵な型のに、終演後の”歌のプレゼントコーナー”ではいつも3枚目に徹して、もりあげてくださって、あたたかな方で、ありがたさでいっぱいです。
そして、ここで、「男の絶唱」が9月18日付のオリコンCDシングルチャート総合で第2位になったことをおしらせくださったのです。
きよしさんは、大きな拍手に包まれて、「男の絶唱」を唄ってくださいました。
颯爽と、そして蓮の花びらを感じさせるようなこまやかで鮮やかな歌唱に夢みる思いにさせていただきました。
終演後は出待ちをしました。
早めにホールを出たつもりでしたが、”プリンスロード”にはみるみる列ができて...。
いつにもまして多くの方が並ばれていたのではないかと思います。
今夜は「碧し」をありがとう!
40歳ほんとうにおめでとう!
「男の絶唱」総合第2位おめでとう!
そんな思いを抱きながら、きよしさんをお見送りさせていただきました。
長い列に、車はゆっくりゆっくり走ってくださっていたので、青信号に間に合わずエントランス付近で信号待ちになったようで、そちらの方から歓声がきこえてきたのです。
その歓声に耳を傾けながら、デッキの反対側に身を寄せて、かつての渋谷公会堂側の道路を通りぬけるきよしさんの車をまた見送らせていただいて...。
幸せな思いで帰途についたのです。
さてさて、きよしさんの「碧し」の感動を誰かに伝えたい!
と思われた皆さま、こちらからNHKさんに声を届けられます。
今日は終日仕事がんばって、明日はに越谷サンシティホールでのコンサート夜の部にまいります。
FC限定の”リクエストコンサート”が近づいてきましたね。
どんな曲を唄ってくださるのか、どんどん楽しみになってきました。