いよいよコンサートも大詰め。
オープニングトークで発した”完全燃焼”という言葉以上に、その愛と情熱を炎のように燃え滾らせての熱唱が続いたのです。
袴姿でステージのセンター階段最上段から登場されたきよしさんは、「箱根八里の半次郎」のイントロにあわせて、颯爽とステップを降りてこられたのですが、最後の一段で、ふと足をとめて...。
その瞬間、キリリとした表情から一転、いたずらっ子のように微笑えんで、”見て、見て!”といわんばかりに、”ぴょんっ!”と飛んで、ステージに着地したのでした。
もう、子どもみたいなんだから。
でも、そんなきよしさんの飾らない無邪気な様子に、たまらない幸せを感じさせられたことはいうまでもありません。
”さよなら渋公(SHIBUKO)!”
10月4日に建て替えのため閉館することになった渋谷公会堂でのコンサート・夜の部でのことでした。
”今、このときがいちばん幸せだと思えます”とこの日きよしさんがおっしゃた言葉が心にしみて...。
わたしにとっても思い出深いこのホールでの最後の時間を、きよしさんとともにすごさせていただけるご縁の不思議と、幸せを感じてもいたのです。
と、コンサートのことを書く前に、
明日は、いよいよ氷川きよし第28弾シングル「愛しのテキーロ」×「男花」(両A面)の発売ですね。
わたしは今日、1日早く、銀座の山野楽器さんに寄って購入してきました。
渋谷公会堂でのコンサート・夜の部に参加するので、そちらでも購入できるのですが、これまで銀座の山野楽器さんでは必ず購入すると決めてきているので、自分のなかのこだわりなのです。
正面エントランス左側にきよしさんの新曲の特設コーナーがつくられていたのですが、そこに並べられているCDがなんだかゴソッという感じで、少なくなっていて...。
正面エントランス左側にきよしさんの新曲の特設コーナーがつくられていたのですが、そこに並べられているCDがなんだかゴソッという感じで、少なくなっていて...。
これって、かなりのハイスピードで売れてるってことですよね(喜)。
と、お隣にかなりご高齢と思われる方が予約票をもっていらして。
その方も、やっぱりきよしさんのCDを受け取りにいらしたのだそうです。
明日、発売日当日、きよしさんは、「ヒルナンデス!」、「おもいッきりPON!」、「L4YOU!」(エル・フォー・ユー)に生出演されるので、テレビでもたくさんお逢いできますね。
明日は朝から終日仕事なので、録画をしっかりセットしておきました。
それにしても、きよしさんが新曲をリリースされるたびに、なんでこんなに心わきたつのでしょう?
もうすでに今日、CDを手にしているわたしですが、発売前からのわくわくドキドキはまだとまらなくって...。
なにか素敵なことがおこりそうな予感がするとういか?
うーん、そう、きっときっと、それは”ヒットの予感”なんでしょうね。
今の思いを書きだしてみて、とてもクリアにそう思えたのでした(嬉)。
さあ、そんな”幸せの予感”がとまらないままに、”氷川きよし コンサートツアー2015~渋谷公会堂 FINAL~”
の夜の部に参加させていただきました。
セットリスト&構成はわたしが前回参加させていただいた上越文化会館でのコンサートを基準に書きますと、”オリジナルヒット曲のコーナー”で歌ってくださった「雪子の城下町」にかえて、「一番星よ こんばんは」を歌ってくださったのです。
1コーラスでしたが、あったかくて優しい歌唱に、スカイツリーが、そして長良会長の声まで聞こえてくるような気がして...。
フルコーラス聴かせていただきたい思いになりましたが、でも、そうしていただいたら号泣してしまったかもしれません。
曲にこめられた、人が人を思う優しい思いが、”氷川きよし”の歌唱の力で、あふれ出すように広がって、聴く人を包みこみ、その心にしみいっていくのだなあと、もちろんこの曲に限ってのことではありませんが、とりわけこの日は「一番星よ こんばんは」を聴いていて、感じ入ったのでした。
新曲「愛しのテキーロ」×「男花」(両A面シングル)の明日の発売に先駆けて、会場ホールでもCDを先行販売して大盛況。
皆できよしさんとともに発売を祝したのです。
「愛しのテキーロ」を披露してくださると、あのセクシーな衣裳のまま”ふれあいコーナー”になるのですが、
「詩の内容も大人っぽいんですよね。
まだまだ子どもですけど...。
いや、もう(子どもだっていっていられない年齢ですから、世間的には十分)大人なんですけどね」
と、きよしさんが「愛しのテキーロ」についておっしゃると、
司会の西寄ひがしさんが、「大人のムード、むんむんですよ」とフォローしてくださいました。
曲のタイトルにある”テキーロ”という言葉は、スペイン語で、”好きだよ”という意味の”Te・quiero (テ・キエロ)”と、メキシコのお酒”テキーラ”との造語なのだそうです。
「振付も簡単でワンタッチです」
きよしさんはそう前置きされると、「愛しのテキーロ」のイントロを”ふふふふふん”と歌いだされて、セクシーな振りをふたたび披露してくださったのです(笑)。
「大変にセクシーな振りに、ファンの皆の視線も、きよしくんの顔と、下のほうをいったりきたりして、忙しいですね」
なんて西寄さんがおっしゃると場内大爆笑(笑)。
さらにきよしさんが振付のレクチャーをしてくださって、またまた大うけでした。
今回の新曲のCDが3タイプあり、それぞれに3曲とカラオケが入っていることなどをインフォメーションされると、
「素晴らしい! 安いのよ! これは買わないと!」
と、テレビショッピングで有名な方を彷彿させるハイトーンのお声でおっしゃられたのです。
お昼に放送された「徹子の部屋」を西寄さんと一緒にご覧になられらそうで、徹子さんの話題でも盛り上がりました。
収録の際、徹子さんが”あなたの髪型、セイコーしているわ”と何度もいってくださったのですが、きよしさんには最初その意味がわからず。
あとで、スタッフの方に、”成功している”ということでほめてくださっているのだとおしえていただいたのだそうです。
「僕、ありがたいなって思って。
僕が黒柳さんの前で新曲を歌わせていただくことを、”ライフワーク”にしているというのも、(ほんとうにそうなんですが)、僕は最初、”ライフワーク”っていう言葉をしらなかったんです。
それを黒柳さんが、(僕の思いにふさわしい”ライフワーク”という)言葉を探してくださったんですよね。
黒柳さんはそうやって言葉を探して紡いでくださるんです」
きよしさんは、徹子さんの声真似をまじえて、楽しそうに収録の様子をお話ししてくださいました。
わたしは、言葉について、そんなふうにうけとめておられるきよしさんに感動してじんときてしまったのです。
「年末に向けて、これまで以上の、”アレをアレして”」
勢いあまって、やっぱり”アレ”になってしまったきよしさんでしたが、”アレをアレするんだ”と、各自がその胸にきっと同じ風景を描いたのではないでしょうか。
今、このくだりをお読みくださっている皆さまも、きっと。
だって、皆、きよしさんと心が通じあってるんですもの。
これぞ、言葉以上の言葉というものでしょうか。
なんて(笑)。
「渋公、最後です」
きよしさんは、親しみをこめて、あえて”渋公”とおっしゃったでしょうか。
「1回、公演ができなかったこともありました。
14年やっていると、いろんなことがありますが、今が本当にいちばん幸せだと思えますね~」
きよしさんは、思い出が刻まれたホールを見わたして、そうおっしゃったのでした。
ここから、”ふれあいコーナー”になりました。
おひとりめの当選者は2階席の方。
新曲のステッカーを揃えたくて、5か所に予約をされたそうです。
そしてKIYOSHIのポップスコンサートにも参加され、とても感動したことも書き添えておられました。
するとそのことをうけて、”どんなところがよかったですか?”ときよしさんがお聞きになって。
その流れで西寄さんが”何か歌ってくださいませんか?” と、きよしさんにリクエストしてくださったのです。
突然のリクエストでしたが、きよしさんは”一瞬間”、思案されると、
英語で歌唱して大好評だった、ハリー・ニルソンの「without you」をア・カペラで歌いだされて...。
ひと節、またひと節とその歌唱は続いて、さびの部分まで歌ってくださったのでした。
ちなみに、西寄さんとともに正座した状態での歌唱でしたが、きよしさんの歌声の豊かさに酔いしれたのです。
おふたりめの当選者は横浜からお越しの方でした。
横浜と聞いて、観覧車やホテルなどみなとみらいの印象的なものをきよしさんが挙げられると、
”うち、違います”
と、当選された方がおっしゃったので、きよしさんは西寄さんとともに大コケされて、床に転がってしまいました(汗!)。
横浜といっても広いですものね(笑)。
その方は”きよしさんのコンサートに来るたびにドキドキして2歳くらい若返った気になるけれども、終わってしまうとさびしくなってしまいます”と、まるで皆の思いを代弁してくださるようなメッセージを書いてくださっていたのです。
「もっと長い時間できたらいいんですけど。
いつか40曲くらい、3時間半くらいかけてのコンサートをしたいですね。
3時間半のコンサートでも大丈夫な方?」
きよしさんが客席にそう問われると、たくさんの(ほとんど全員だと思います)手が挙がり、大きな拍手がおこりました。
秋の話題になると、先日(24日の「ごきげん歌謡笑劇団」の収録でのことですね)、里見浩太朗さんから銀杏の扱い方をおしえていただいたことをお話しされて、”そういうことを受け継いでほしいって里見さんにいわれたんです”
ともお話ししてくださったのです。
このあとで、「男花」の合いの手の練習を皆でしてから、きよしさんは衣裳チェンジされて「男花」を熱く熱く歌ってくださったのでした。
そしていよいよコンサートも大詰め。
この記事の冒頭に書かせていただいていますが、袴姿のきよしさんが颯爽とステージのセンター階段を降りてこられたのです。
”ぴょんっ!”
最後の一段をジャンプしてステージに降りたきよしさんは、デビュー曲の「箱根八里の半次郎」を鮮やかに爽やかに歌唱されました。
思えば、このホールでこの曲を何度歌われたことでしょう。
続いて、「大利根ながれ月」、「三味線旅がらす」、「大井追っかけ音次郎」と4曲歌唱され、ラストトークとなりました。
「22歳でデビューして、当時は、”若いのに演歌を歌ってえらいね”とほめていただきました。
最近はそんなこともなくなってきて...。
とほほほ...」
きよしさんは苦笑しながらそうおっしゃると、”そんなことないよ~”という客席の反応に微笑まれると、
「ようやく演歌の似合う年齢になったんだなあと思います」
と静かにおっしゃったのです。
そして、”きよしコール”がおこると、一生懸命に”皆さんコール”を重ねてくださり、
「渋谷公会堂は4年後には新しくオープンするそうですので、そのときにもまたコンサートができたらと思います。
そのときにはちょうど20周年を迎えますので、それまでにひとまわりもふたまわりも歌手としても人としても成長できるよう、がんばっていきたいと思います。
皆さん、20周年に向かって一緒にまいりましょう。
僕はもう走り出して、数日経っていますけれども(笑)。
氷川きよし号、氷川丸に乗って、一緒に漕いで、20周年に向かって、”男花”を咲かせましょう!」
「一剣」でコンサートを締めくくり、
そのあとのアンコールでは「一緒節」、「きよしのソーラン節」、「きよしのズンドコ節」を一気に歌唱。
よほど気持ちがよかったのでしょう。
歌い終えると、
「終わりました~」
とひとこと(笑)。
そして、「ありがとうございました~、どうぞお元気で、またお会いしましょうね~」
とおっしゃり、
”氷川きよし コンサートツアー2015~渋谷公会堂 FINAL~”、昼夜2公演の幕を閉じたのでした。
偶然はなく、すべては必然と、きよしさんも以前おっしゃっていたことがありましたが、あらためてそのことを思っていました。
15周年という港を出港し、次の20周年という次の港に向かっての航海にでた今、”男花”という曲に出逢えたこと、その曲がファンと”氷川きよし”との心のつながりと絆を確かめあうかのように、アルバム収録曲からシングルカットされて世に出るという道筋をたどったこと。
そのすべてが偶然とは思えないのです。
氷川きよしには数々の素晴らしいオリジナル曲がありますが、この「男花」は、氷川きよしの歌手人生とともに歩む歌。
歌うほどに、美しさ、鮮やかさ、豊かさをまし、その人生の折々に誰も見たことのない大輪の花を咲かせてくださることでしょう。
と、ここまで書いてきて、新曲のCDを手にしても、とまらないどころか増しているわくわくドキドキの理由(わけ)が自分でようやくわかってきたように思います。
こちらはぶれてしまっていますが、昨夜の渋谷公会堂。
ぶれているのは夜間撮影だからだけではなく、わたしの心も写し込まれているためでしょうか?
余談ですがFC会報「きよ進」で告知されていたのに、なぜか発売記念企画のプレミアムイベント賞とリハーサル招待賞のこと、今日まで知らなかったわたしです(汗!)。
Kさんに、
”10月27日のプレミアムイベント、敗者復活戦みたいで嬉しいっ!”
と、夜の部の待ち合わせのメールに書き添えたのです。
渋谷駅で合流して渋谷公会堂に向かう際にもそのことで舞い上がっているわたしでしたが、ふとKさんがどことなく冷静な様子に気づいて、
”もしかして、もう知ってた?”と聞くと、
Kさんはとてもいいにくそうに、”うん、「きよ進」に載っていたから」と(笑)。
あいかわらずの粗忽者のわたしで、お恥ずかしいですね。
※駆け足でのご報告で失礼します。
カップリング曲の3曲のことも、あらためて語り合いたいですが、コンサートでの西寄さんが披露されている”振り”が脳裏によみがえってきそうです(笑)。
それから、渋谷公会堂は、沢田研二さんが10月2日から4日まで3days公演を開催され、最後を飾られるのだそうです。
追伸:ゆりかもめさん
寒くなってきましたが、おからだ大切になさってくださいね。
きよしさんも、”からだを大切にして、元気で、皆で一緒に20周年を迎えましょう”とおっしゃっていました。
記事を書くことでいっぱいいっぱいでお返事を書けずにいますが、いつも思っています。