「髪の色、変わりました?」
「はい。カツラを変えました(笑)」
って、もう、そんなはずないでしょ(笑)。
大宮ソニックシティでのコンサート・夜の部でのこと。
司会の西寄ひがしさんの問いかけにきよしさんはサラッと答えると、客席の”ええっ、またそんなこといって!”という反応にきよしさんはいたずらっぽく微笑まれると、
「ブリーチして。ブリーチって脱色することなんですけどね。
だから僕、いったん金髪になっちゃって(笑)。
それでその上に色をのせて、この色になったんです。
僕、一生に一回は金髪にしてみたいですよね~」
と、きよしさん。
少しグレーがかっていたでしょうか。スモーキーな光沢があり、茶と黒を基調にしているようにみえました。
コンサートの前日にカラーリングされたようでしたので、来月15日の「うたコン」の生放送でじっくりみることができるでしょうか。
ちなみに金髪になったところ、写メされたのでしょうか?
ちなみに金髪になったところ、写メされたのでしょうか?
西寄さんが、
「コンサートで(髪を)シルバーにしたことがありましたね」
と、2011年の「きよしこの夜Vol.14」のオープニングの「獅子」での演出を話題にされると、
「ああ、『きよしこの夜』でやりましたね~。
あのときは、それはやりすぎだっていうあたんですよ。
でもやってみて、あのようなものになったら、会長が、”すげえな、きよしは”っていってくれました」
ときよしさんがお答えになりました。
わたしは、あのロングの銀髪に、細部のネイルまでこだわって付け爪までされた雄姿が思い出しながら、観る人の度肝を抜いたあの見事な演出が様々な試行錯誤のなかで生まれ、最後は会長が絶賛してくださったエピソードに感じ入っていたのです。
きよしさんは、
「新しくなにかをやろうとすると、いい、ダメ、普通の3つに分かれるんです。
でもそれを恐れていたら新しいことはできませんからね」
とおっしゃり、そのながれで、「ゲゲゲの鬼太郎」のオープニング曲を歌唱されていることを西寄さんがインフォメーションされ、唄ってくださいました。
西寄さんは、ひとしきり感動され、
”JYCの理事としても絶賛いたします”というようなことをおっしゃったので、きよしさんはじめ、皆が、”JYC”ってなんでしょう? というムードになったのです。
「JAPAN YOKAI CLUBでございます(笑)」
との西寄さんのお答えに大爆笑。
さらに、”オバケパーティーコンサート”があったら楽しいのではという話題に転じると、
「やりたいですね~」
ときよしさんが誰よりも乗り気な様子でしたが、今年は10月に座長公演がありますから、どうでしょ。
でも、いつかぜひやっていただきたいですね。
”ふれあいコーナー”のおひとりめの当選者は2階席18列におすわりの方。
春日部市からお越しでファン歴10年ということでした。
息子さんが「ドラゴンボール」や「ゲゲゲの鬼太郎」でのきよしさんの歌唱をお聴きになって、”すごくいいね”といってくださったというメッセージだったかと思います。
その方のお声がとてもお若かったので、小さな息子さんだと思っていたら、きよしさんも息子さんのお歳をうかがおうとして、思わず、
”息子しゃん”
といってしまったので、場内大爆笑でした(笑)。
気をよりなおされて(笑)、
「息子さんはおいくつなんですか?」
ときよしさんがおたずねになると、きよしさんより5つ上の45歳とのこと。
”まだひとりなんですよ”
とその方がおっしゃると、
「私たちもそうですよ」
と西寄さんはおっしゃり、
きよしさんと西寄さんは手をとり、声をあわせて、
「ふたりそろって独身です~」
と(笑)。
そして、きよしさんが、
「こればかりは縁ですからね。
でも、ひとりはさびしいで~す」
とおっしゃっておりました。
おふたりめの当選者は1階30列におすわりの方。
品川区からお越しの方で、この春、入社した新人の方に、こころを大切に伝えていきたいとがんばっておられるそうですが、きよしさんにさらなるアドバイスをというメッセージを書かれていました。
「そうですね~。
やっぱり、”がんばってねー”っていってもね、”おまえががんばれよ”って(笑)。
僕は、一緒にがんばろうねっていっているんですよ」
ときよしさん。
そしてその方が病院食をつくるお仕事をされていて、さらに”産科”とうかがって、きよしさんと西寄さんは、”サンカ?”としばし、ピンとこなかったので、またまた大爆笑(笑)。
それこそ、目下ご縁がありませんもの、仕方ないですよね。
その方がとくに盛り付けに気配りされていることをうけて、西寄さんが先日おつくりになった塩辛のパスタの話題になりました。
とてもおいしくできたそうですが、写メをご覧になったきよしさんは、手厳しく、
「焼きそばかと思いました」
と。
「たしかに茶色っぽくなってしまいましたけど、おいしかったんですよ」
とおっしゃる西寄さんに。
「そうですか。
でもお店には出せないですよ~」
とツンデレきよしさんだったのです(笑)。
そして、ニューアルバムからというところで、5月29日に「新・演歌名曲コレクション7-勝負の花道」が発売されることが決定した話題が少しだけ出て、もう、きよしさんのなかでは”ニューアルバム”というと、そちらが思いうかぶという話題になったのです。
そんなやりとりをうけて、「炭坑節」から歌唱される構成だったのですが、
”今のところは一番新しいアルバム”と西寄さんが曲ふりの際、おっしゃると、きよしさんの笑いのツボにはまってしまったようで、吹きだしそうになられて...。
イントロはいったんストップ(笑)。
「きよしさん、いらんこといって、申し訳ない」
と西寄さんも本音がぽろん。
きよしさんは、いったんセンターに戻られると、
「きーちゃん、落ち着け、きーちゃん、落ち着け」
と(笑)。
そして、ふたたび「炭鉱節」のイントロが奏でられると、ステージ下手へ移動されて、なにごともなかったように、唄いだされたのでした。
もう、最高ですねっ!!!
ラストトークでは、来場のお礼を言葉にされると、
「一瞬一瞬を大切にして唄って、思いを伝えていきたいと思います。
ツアー初年度は、コンサートは今年限りでできなくなるんじゃないかなって毎日思っていました。
まあ、できなくなったらなったでそのときはそのときだと思っていました(笑)。
それが皆さんがお越しくださって、おかげで今日までつづけてくることができました。
ありがとうございます。
これからも歌で自分の思い、そして歌の主人公の思いをつたえることができたらと思います」
と、ここでもう、とどめようがないというように、”きよしコール”がまきおこりました。
きよしさんは、おおきくうなずくと、しばらく”きよしコール”に聴き入り、皆の思いを全身全霊でうけとめてくださっているようでした。
そして、
「ありがとうございました。
大宮、最高!」
とおっしゃったのです。
そんな客席と一体の熱い思いの余韻がそうさせたのでしょうか。
アンコールでのサプライズプレゼントで唄ってくださった「勝負の花道」で、
「皆さん、一緒に唄ってください!」
と、きよしさんがおっしゃって、歌詩を1フレーズずつ声にだしてくださったので、最後の最後まで2500人が声をあわせて「勝負の花道」を大合唱したのです。
きよしさんの歌声が天窓からさし込む光のように響くなか、四方から皆の歌声が全身を包み込むように聴こえてきて、わたしはあたたかな思いに満たされていきました。
胸がいっぱいになったのです。