第15回目を迎えた「虹の架け橋 まごころ募金コンサート」(於・NHKホール)の観覧にいってきました。
このコンサートは日本音楽事業者協会が主催する”チャリティーコンサート”で、災害の復興支援のために入場料の一部と集まった寄付金を贈ってきましたが、今年は5月29日に発生した口永良部島噴火災害で被害を受けた鹿児島県尾久島町に役立てていただこうと贈られました。
今年のテーマは”時代をつなぐ歌がある”でしたが、きよしさんの歌唱を聴きながら、まさに氷川きよしこそは、”時代をつなぐ歌手”なのだなあと確信を抱かせていただいたのです。
放送は、NHK BSプレミアム で11月22日午後7時30分から(予定)とのことです。
以下、きよしさんを中心にコンサートの様子を書きたいと思いますが、その前に今夜放送された「木曜8時のコンサート」のこと、少しだけ書かせてください。
帰宅してさっそく録画でみたのですが、素晴らしかったですね。
テレビせとうち開局30周年記念ということで、倉敷市民会館で公開収録されましたが、思いがけずきよしさんが夜の美観地区で「大利根ながれ月」を歌ってくださる映像が流れて...。
超サプライズな演出にうっとりしました。
氷のモチーフをあしらった深い藍色(といっていいでしょうか? あるいは群青色?)の着物姿のきよしさんが、夜の倉敷の美観地区にたたずまれている様子をみていたら、夢のなかにいるような気分になったのです。
そしてかつて倉敷市民会館で開催されたきよしさんのコンサートに参加した帰り道、夜の美観地区をとおってホテルに戻る道々、タイムスリップしたようでゾクゾクした思いになったことまでよみがえってきたのでした(喜)。
お客様が参加する”リクエスト合戦!”のコーナーも、”あっちむいてホイ!”で、もりあがり(笑)、「きよしのズンドコ節」と「きよしのソーラン節」のうち、「きよしのソーラン節」をリクエストされた方が勝利されたのですが、楽団のか方が両方の楽譜を用意されている様子が映し出されたので、こんなふうに描かれているのかと楽譜を興味深く見させていただきました。
このコーナーのとき、客席にプライベートでお越しになった徳光和夫さんが紹介されてびっくりしましたが、”競艇ツアー”でいらしたという徳光さんの言葉に、きよしさんが大きくうなずいていらっしゃいましたね。
そして客席の真ん中ほどの通路に出演者の皆さんが横一列に並ばれての歌唱は、お客様と渾然一体になっていてとても新鮮に感じられたのです。
と、書きだしてみると、饒舌になってしまいますね。
失礼しました。
失礼しました。
でもでも、それくらい、きよしさんが素敵だったんですもの!
お許しくださいませ。
お許しくださいませ。
では以下は「虹の架け橋 まごころ募金コンサート」の話題に戻ります。
このコンサートは第1回が開催されたのは2001年11月26日。
会場は東京国際フォーラムで、その年に起きた三宅島大噴火への支援をきっかっけとしてスタートしました。
きよしさんは第1回目は体調不良で出演できませんでしたが、以後は毎年出演され、今回で14回目の出演。昨年は日本武道館で開催された”デビュー15周年記念コンサート”の翌日という日程にもかかわらず出演されました。
そんなあれこれを思い出して、ここにもまた氷川きよしの歴史があることを感じずにはいられず、また、きよしさんが最多出演歌手であることに、あらためてファンとしても誇らしい気持ちになったです。
そんなあれこれを思い出して、ここにもまた氷川きよしの歴史があることを感じずにはいられず、また、きよしさんが最多出演歌手であることに、あらためてファンとしても誇らしい気持ちになったです。
さて、オープニングは女性歌手10名の方による「素敵なランデブー」で、事務所の先輩の水森かおりさんもいらっしゃいました。
続いて男性歌手7名が登場し、「明日があるさ」を歌唱。きよしさんのソロパートもあり、後半は女性歌手の皆さんも加わって出演者全17名での明るい歌声が響きわたりました。
司会は徳光和夫さんと藤原紀香さん。
きよしさんは、ブルーの(地紋が入った)ジャケットにシャツは白でエリはウィングカラー、蝶タイ、パンツ、カマーバンドは黒のサテンで靴は黒のエナメルでした。
徳光さんに、きよしさんが最多出演者であることが紹介されると、
「明日にむかって、ともどもに歌を口ずさんで、一緒に生きていきましょう」
とご挨拶されました。
続いて、出演者の皆さんのヒット曲を主に後輩歌手の方が一緒に歌わせていただくというコーナーになりました。
トップバッターは川中美幸さんで、「ふたり酒」を野村将希さんと。
坂本冬美さんが「祝い酒」を川野夏美さんと、鳥羽一郎さんが「カサブランカ・グッバイ」を松原健之さん、ジェロさんと、水森かおりさんが「釧路湿原」を桜井くみ子さんとという組合せで7組が歌ったところで、いよいよ聴こえてきたのは、「きよしのズンドコ節」のイントロでした。
どなたとコラボなのかしら?
ステージにあらわれたきよしさんは、黒のスパンコールのジャケットに黒のベスト、シャツは白、パンツと蝶タイは黒のサテンで靴は黒のエナメルという出で立ち。
さあ、どなたと?
と思っていたのですが、なんと、きよしさんはおひとりで歌いだされ、1コーラス歌いおえたあとの間奏でだったでしょうか?
出演者の皆さんが左右にわかれて登場され、きよしさんはそのセンターで皆さんと歌われて、最後は「ありがとうございました~!」とおっしゃって、大きく手をふられたのです。
粋な演出に大満足でした。
粋な演出に大満足でした。
次のコーナーは”昭和の名曲”を歌い継ぐというもので、出演者皆さんで、「東京五輪音頭」を歌ってスタートしました。
ちなみに、原宿駅付近にある五輪橋(ごりんばし)、いつもながめているだけだったのですが、コンサートの余韻をたのしみながらの帰り道、写メしてみました。
※五輪橋(ごりんはし)
さあ、そのコーナーのトップバッターはきよしさんで、「高校三年生」を歌ってくださいました。
歌唱される前に川中さん、鳥羽さんとともにステージ下手のトークスポットに登場され、徳光さん、藤原さんとお話しされた際、徳光さんに昭和の名曲の魅力を聞かれて、
「心にじわっと、(あえてもう一度強調して)じわーーっと、染みてきますね」
ときよしさんがお答えになると、徳光さんは、
「今日もしみじみしたところで歌ってください」
そうおっしゃって、きよしさんを送りだしてくださったのです。
ステージ左右にボックスシートがあり、出演者の皆さんがすわっておられたので、きよしさんも歌いおえると、シートに着席され、他の方が歌っているときは、一緒に口ずさみ、手足を曲に合わせた振りをつけて動かされていました。
その様子がとても楽しそうにみえたのですが、ピンキーとキラーズの「恋の季節」を、伍代夏子さんが、北山たけしさん、大江裕さん、松原健之さん、ジェロさん4人による”キラーズ”をしたがえて歌われたのですが、すわっていながらもその両足は、まるで一緒に歌っているかのようにリズムを刻み、両手を情感豊かに動かし、歌を口ずさみ、”キラーズ”の一員に加わりたかった様子のきよしさんだったのです。
「ブルー・シャトウ」のイントロが流れたとき、どなたが歌うのかしら?
と思った瞬間、北山さんと、なんと、この日、指揮をされていたはずの三原綱木さんがあらわれたので、もうびっくり。
おふたりの素晴らしい「ブルー・シャトウ」に大喝采でした。
ほかにも「ブルーライト・ヨコハマ」、「ああ上野駅」といった名曲が続いて、最後は「世界の国からこんにちは」をコーナーに出演された歌手の皆さんでの合唱となりました。
ここで、出演者が勢ぞろいされ、義捐金の贈呈式となり、屋久島町(来場されたのは町長さんでしたでしょうか? 曖昧でごめんなさい)に贈られました。
※TOKYO 1964
親柱の照明の点検口だそうです。
そのあとは、”カラオケで歌われる名曲コーナー”となり、先のコーナーに出演された歌手の皆さん以外の歌手の方がかわって登場され、大江さんによる「函館の女」、「浪花節だよ人生は」や、ジェロさんによる「いとしのエリー」といった曲をなど聴かせていただき、夏川りみさんの「涙そうそう」では、藤原紀香さんが一緒に。
個人的な思いですが、ジェロさんの歌う「いとしのエリー」がとても素敵だったので、今のきよしさんだったらこの曲をどんなふうに歌ってくださるかしら? と想像がふくらんで、聴かせていただきたいなあと願望もふくらんだのです。
するとそこで、きよしさんが坂本さん、鳥羽さん、川中さんに続いて舞台下手側のトークスポットに。
ちなみになぜわざわざ下手側と書いているのかといいますと、今回は上手側にも同じようなセットが設われていたのです。
きよしさんは、18日に放送された「NHKのど自慢」でもお召しになっていた、真っ白なマオカラーのスーツを着用されていました。
恒例の色紙の披露をしてくださいましたが、今回は、
”咲かせてみせるぜ男花”と書かれ、「男花」のステッカーを色紙の左上に貼られていたので、
徳光さんに、”新曲の宣伝じゃないの?”
坂本さんに、”その手があったか”
川中さんに、”わたしも今度、シール貼ろ(笑)”
と、大うけでした(笑)。
わたしは、きよしさんの色紙を見つめながら、「男花」をアルバムで世にだすことになったときから、”「男花」は僕の心境そのもの”とずっとおっしゃっていたことを思い、だからこそ、色紙に、いちばん好きで、自分の思いそのものの言葉を書かずにはいられなかったんだなあと感じらのです。
ほんとうに一途な方。
きよしさんが、徳光さんの言葉に、
「歌の花をたくさんたくさん咲かせたいなあと思って」
というようなことをおっしゃると、
徳光さんは、大きくうなずき、「ぜひ咲かせてください」と、力強くいってくださいました。
色紙に書かれた言葉といえば、鳥羽さんは”どうも、どうも”でした。
「一日中、”どうも、どうも”と、わたしはこの言葉を何度もいっています。
ありがたいですし、この言葉が大好きです」
とおっしゃられていて、とても心に残ったのです。
きよしさんの「男花」の歌唱は力強く伸びやかで、なんて爽快だったことでしょう。
うなりも、結びのロングトーンも心地よくて、感動でふるえてしまいそうでした。
この日、出演者の皆さんの素晴らしい歌声を聴かせていただいていましたが、わたしはこの世界のどんな歌声よりも、きよしさんの歌声が好き。
きよしさんに出会ってからいつもいつもそう思ってきましたが、あらためてこの夜、そう思ったのでした。
今回のテーマは”時代をつなぐ歌がある”ですが、きよしさんのおかげで自分の知らなかった時代の空気を感じ、その時代に生きていたひとたちの息遣いや鼓動まで感じさせていただいてきたわたし。
そう、氷川きよしこそは、”時代をつなぐ歌手”なのだなあと、しみじみと感じ入って...。
幸せに包まれていました。
坂本さん、鳥羽さんが歌い、川中さんが「一路一生」を歌ってくださると、いよいよエンディング。
司会者、出演者一同がステージに並ばれ、客席の皆も一緒に「ふるさと」を歌いました。
今年は早々にチケットが全席完売したとうかがっていましたが、満員御礼のNHKホールには、大きな歌声が広がっていって...。
日本という国に生まれた私の”ふるさと”は日本なんだなあと、あらためて感じたのでした。
コンサート前の会見で、坂本さんが、”天災がなければそれに越したことはないけれど”と前置きされてから、でも災害がおこったら、歌を通して支援していきたいとおっしゃっていたそうですが、ほんとうにそうだなあと思います。
この日の色紙の披露で、
水森さんは”初心そして前進”、
北山さんは”夢一途”、
ジェロさんは”一期一会”と書かれているのが印象的でした。
とくに”一期一会”ということばは英語にはない言葉で、ジェロさんがいちばん好きな日本語なのだそうです。
そして”笑門来福”と書かれた伍代さんが、生きていればつらいことや悲しいこともあるけれど、どんなときにも笑顔を忘れずにいることの大切さをお話しされ、ああ、そうだなあとその言葉がまた心にしみました。
コンサートのリハーサルの様子がオリコンスタイルなどにアップされていて、こちらからご覧いただけます。
さて、明日、きよしさんは伊勢崎市文化会館でコンサートを開催されますね。
わたしは昼夜、参加させていただきますので、帰宅が遅くなるので日付が変わってからになりそうですが、また楽しいコンサートの様子をご報告させていただければと思っています。
またお会いできますように!
最後に五輪橋を写メしたあと、明治神宮側に向かって神宮橋(志んぐうばし)を写メ。
なんだか東京のど真ん中とは思えないムードですね。
※木々が山の稜線のようにもみえ、厳かなムードが漂っています。