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Channel: 天晴れ! HK伝説 ~氷川きよしさんに出会えた奇跡に感謝!~
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「あ~~、歌った、歌った~! (でも)疲れちゃったぁ...」  と、思いきり自然体のきよしさん。”全力疾走”の最高のステージをありがとうございました。

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「僕がいるから大丈夫だよ~」
市原市市民会館でのコンサート・夜の部の質問コーナーでのこと。
2番めに当選された方が”緊張して...”と、やっとひとことおっしゃったもののそのあとの言葉がでず、マイクをもったまま泣いておられると、きよしさんは優しくそうおっしゃいました。
「ね、深呼吸しようか。
ふ~。
ふ、ふ、ふ、はー」
きよしさんが一生懸命に深呼吸されていたのですが、その呼吸法ってラマーズ法みたいと思っていたら(笑)、司会の西寄ひがしさんが、すかさずツッコんでくださり、皆で爆笑。
質問者からも、
”落ち着きました”
とのかわいいお声でお返事が返ってきたのです。

「わかってます。全部わかっていますから」
お隣にすわっている質問者のお母さまが、”娘は目が見えないので”と説明されようとすると、きよしさんは、大きくうなずきながらおっしゃったのです。

その質問者(以下はMさんとしますね)は、2004年に銀座三越で開催されたドドンパ祭りにお越しになった時は7歳だったそうですが、イベント終了後のハイタッチ会のときに、その方とはじめてお会いしたきよしさんは彼女の手をとりながら、感激のあまり涙されたのです。
そのことはワイドショーなどでも報道されたのでご記憶にある方もおられるかと思いますが、2012年8月25日にゲスト出演された、徳光和夫さんのラジオ番組 「とくモリ! 歌謡サタデー」でも、徳光さんが、きよしさんがファンを大切にされていることを褒めてくだり、とりわけファンとの交流で忘れられないことを問われると、
きよしさんは、10年ほど前からずっときよしさんの応援をしてくださっている女の子のことを話してくださったのです。
「目が不自由なのですが僕の歌を聴いていてくれてて。僕の姿はわからないと思うんですけど、歌だけ聴いてくれて(コンサートにも)来てくれてるんですよ。
どういうふうに僕のことがその子の中で映っているのかなあと思うと、いろいろ考えさせられますし、ちゃんとしていかないといけないっていう気持ちにもなりますし。
その子にとって少しでもいい存在になれたらいいなと思いますよね」
と。
そうおっしゃるきよしさんに、徳光さんは
「 心眼で、心の眼で見ていると思うんですよ。氷川きよしをね」
といってくださってじんときたのです。
以前、コンサートできよしさんの歌を歌うと色紙をいただけるという企画があったのですが、あるコンサート会場でMさんのお父さんが手を挙げられて歌ってくださったことがありました。
「○○○のために歌います」とおっしゃって大きな声で歌ってくださったのですが、Mさんへの愛がこもったあたたかな歌唱でした。

そんなことを思いださせていただきながら、このときのトークを聞かせていただいたのです。
Mさんは今年18歳。すっかり素敵な女性に成長されたその方は、学校の予餞会できよしさんの「白雲の城」にチャレンジされ、Mさんは三味線、先生が歌とギターを演奏してくださったということでしたが、先生(男性)も一緒に来てくださっていたのです。
この日、オープニングから2曲めに「白雲の城」をきよしさんが歌ってくださいましたが、お聴きになっていた先生が泣いておられたことを、お母さまがおっしゃると、
「えっ? なんでですか?」
ときよしさんは真顔でお聞きになったのです(笑)。
すると西寄さんが、
「感動したからでしょう」
と、絶妙のタイミングでフォローされ、さらに
「ほかになんの理由があるっていうですか!」
と。
ほんとうにそうですよね(笑)。

さらに、
「歌っていただけませんか?」
とのきよしさんのリクエストに、座席から飛び上がりそうなほど驚かれた先生は何度か固辞されたのですが、
「じゃあ、一緒に歌いましょう」
と、きよしさんが歌いだされると、一緒に歌われて、素敵な歌声を聴かせてくださったのでした。

Mさんが、きよしさんの「白雲の城」の詩吟の素晴らしさを話題にされると、
「♪疾きこと 風の如し~」
と吟じはじめたきよしさんに、
”あっ、それは「武田節」じゃ?”
とMさんが小声で(笑)。
ほんとうに一瞬のことでした。
出だしのその部分をお聴きになっただけで気づかれるなんて、素晴らしいですね。
きよしさんはじめ、客席の皆も感心していたのです。
”耳が、すごくいいんですね~”というようなことをきよしさんはおっしゃっていたかと思いますが、すぐさま、
「♪国破れて~~ 山河在り~ 城春にして~~ 草木深し~」
と「白雲の城」の詩吟入りバージョンで吟じられている杜甫の「春望」を吟じてくださったのです。
きよしさんの生詩吟にすっかり酔いしれ、いつかそんな山河を臨みながらきよしさんの歌唱や詩吟を聴かせていただきたいなあと、雄大な中国大陸を想像しながら思ったのでした。

”きよし君に質問があります”
と、Mさんは前置きされて、
”「白雲の城」のキーがあがったのはなぜですか?”
ときよしさんに質問されたのです。
あまりにもストレートな、けれども予期せぬ問いでしたが、きよしさんもこれ以上ないほどにストレートにお答えになりました。
「はい。(キーが)あがっています。
『白雲の城』だけでなく、(他の曲も)みんなあがっています。
すごい、わかるんだね~。
ただ、それがなぜかということは、今はまだいえないのですが。
でももう少ししたら、あらためて、皆さんにお知らせしたいし、お知らせしなくちゃならないと思っていますので」
笑顔でそうおっしゃたきよしさんに、なんて誠実な人なんだろうと、わたしは見惚れていました。
トークの流れのなかで予期せず投げかけられた質問をとおして、あらためてどんなときも相対する人に心から向き合うことのできるきよしさんに、そんな人だから、これほどまでに聴く人の心を揺り動かす歌が歌えるのだなあと感じたのです。


話題が前後しますが昼の部の”ふれあいコーナー”での”質問コーナー”に当選されたおふたりめの方は、2003年におこなわれたきよしさんと一緒にいくハワイツアーに参加されたということで、その話題もはずんだのです。
「全国から500人のファンのかたが参加してくださって、飛行機をチャーターして。
パレード(ホノルルのアロハフェスティバル)にも参加したんです。
それで、9月のいつでしたっけ(9月12、13、14日です)、“氷川きよしDAY”にしてくださったんですよ。
懐かしいですね~」
と。
質問は、カラオケ大会で「さすらい慕情」を歌うことになり、練習しているので歌唱指導をしてほしいというものでした。
その方がキーを4つあげて歌うことを確認されると、お手本に(?)きよしさんが4つあげて歌ってみせてくださったのです(笑)。
その歌唱は西寄さんいわく”ママさんコーラス”という、必聴ものでした。

その方が歌ってみてくださると、とても美しい歌声で、客席からも歓声があがりました。
「すごくお上手です~」
といおうとして、”おじょじょ”となったきよしさん、苦笑されていたのです(笑)。
「『さすらい慕情』のさびの部分の、”♪逢いたいよ・・・”は、最初はしゃくって(下からその音にあげる)いたんですが、いきなり、”あ”の音にあててほしいって(先生やスタッフ)にいわれて、今の歌い方になったんです。
大会では、○○さんらしく、自然体で歌ってくださいね」
と、きよしさんは結ばれたのです。
そして、きよしさんは、質問者の方が「さすらい慕情」を歌って喝采をあびたとき、お隣にすわっているお友だちが、”やるわね~”という感じで、ひじでトンと軽くその方の腕をついたのをご覧になっていたそうで、すかさず、その方の真似をされて西寄さんの腕をひじでトン!と(笑)。
大爆笑の客席に、
「ね、女性の皆さんてよくこうしますよね、なんででしょうね(笑)」
と嬉しそうにおっしゃってから、何度か西寄さんとひじをぶつけあって、愉快そうに笑っておられたのです。

そういえば、昼の部の終盤で西寄さんが、
「私も”氷川きよし”に出会って、人生が変わりました。
日々、目標をもってがんばろうと思えるようになり、今日までがんばってくることができました。
これからも”氷川きよし”と一心同体の歌の旅は続きます。
20周年に向かっていついつまでも応援をよろしくお願いいたします」
とおっしゃったのですが、その言葉を聞きながら、”氷川きよし”に出会えた幸せをしみじみとかみしめたのでした。

ごめんなさい。
すべてを書ききれないかもしれないと思い、昼夜通してお伝えしたいことから書きだしたので昼の部と夜の部を行きつ戻りつして書いております。
読みにくい点、どうかお許しください。
夜の部で”昭和の名曲コーナー”で、「愛の讃歌」まで熱唱されたきよしさんを舞台袖に見送ると、
「絶唱、氷川きよし!」
と絶賛されたあと、
「氷川きよしとビールは、ナマが1番!」
とおっしゃって、大うけとなりました。

また「さすらい慕情」の2コーラスめを舞台上手側で歌っておられたとき、客席にノリノリのご主人がいらっしゃるのに気づかれて、きよしさんも急に腰をおとしたくだけた振りにチェンジされたのです。
お隣にすわっている奥さんが注意されていたそうですが(笑)、きよしさんは嬉しくなってしまって、歌い終えるとご主人に話しかけられたのです。
「ああ、そうですか。茂原からいらしたんですね。
奥様はお上品な方ですね~。
何度もご主人を注意されて(笑)。
でも、いいんですよ~。コンサートは自由にしていただいて。
皆さんがノッてくださるの、僕、嬉しいんですよ」
とおっしゃったのです。
そこで、すかさず西寄さんが、
「来週からダンサーになりませんか? いかかでしょうか?」
とご主人をスカウトしてくださいました(笑)。

そんなうちとけたトークのあと、ニューアルバムの話題になると、
「演歌は日本人の心、ポリシーとかプライドだと思いますから、大切に歌っていきたいです。
僕、この人生のなかで、自分が亡くなったあと、少しだけでも”氷川きよし”って名前が残ったらなって思うんです」
と、大いなる覚悟と決意を言葉にされたのです。
そしてポップスコンサートの話題に転じると、
「ええと、何日でしたっけ? ああ3日前。
もうすでに懐かしいような気がしますね~。
始まるまではいろいろと準備をしましたけど」
と、おっしゃって、このひとつ前の記事に書かせていただいた「男花」の話題をされたのです。

美空ひばりさんの「リンゴ追分」を紹介されているときに、きよしさんが得意のひばりさんの声真似を披露してくださったのですが、その流れで(だと思います)、21日の「NHK歌謡コンサート」で淡谷のり子さんの「別れのブルース」を歌唱された話題になると、
「女性の歌なので、キーが高いんですよ。真ん中はファルセットですし...」
きよしさんはそうおっしゃって、「別れのブルース」を、”♪むせぶ心よ”というサビの部分の手前までア・カペラで歌ってくださったのでした。
「男花」の初ナマ歌披露の感動とともに忘れられない「別れのブルース」の哀切をにじませて素晴らしい歌唱に感動していたので、この日、ふたたびナマの歌唱を聴かせていただいて嬉しさいっぱいのわたしでした。
西寄さんが淡谷さんの声真似で、
「きよしちゃん、『別れのブルース』、あなたにあげるわ」
と、おっしゃったのですが、まるで淡谷さんの魂が乗り移ったかのようでした。
「リンゴ追分」の話題のとき、きよしさんに、”もし(ひばりさんに)お会いしたら、なんておっしゃるでしょうか?”との問いを投げかけられた西寄さん、
あまりの予期せぬ問いに、”そんな無茶ブリしないでくださいよ”と、返答に困っておられたのですが、最後はこれ以上ない素敵な(きよしさんもびっくりの)淡谷さんの声真似をしてくださったのです。
「別れのブルース」の素晴らしい歌唱に、淡谷さんがきっとそうおっしゃるに違いないと、西寄さんの声真似に”大大共感”の拍手がおこると、
「物真似王者決定選でした~!」
西寄さんがそうおっしゃって、きよしさんと横に並んで一緒にお辞儀をされたのでした。


夜の部の質問コーナーに当選されたおひとりめの方は、なぎなたをされている72
歳の女性。
“どんなときに充実感を感じますか?”との質問でした。
なぎなたと聞いて、弓道のイメージが浮かんでしまったきよしさん、皆に“違う~”と思いきりいわれてしまい、
「(だって)知らないも~ん」
と唇をちょっぴりとからせてひとこと(笑)。
はじめに弓道をイメージしてしまったのでうかびにくかっただけで、あとで画像をご覧になったら、“なんだ、それなら知ってたのに~”とおっしゃるのではないでしょうか(笑)。

そして、質問には、
「走ることですね。
水分たくさんとって、厚着して走ってバンバン汗かいて。
バーッとシャワー浴びて、着替えて、よし、仕事いくぞって」
とお答えになりました。

夜の部のオープニングトークで、
“昼の部にもいらした方?”
と聞かれてたくさんの手が挙がると、きよしさんはうわっと驚かれて、
「昼の部で全力疾走しましたが、夜の部では、さらに全力疾走でまいります!」
と力強くおっしゃったきよしさん。
その言葉以上の全力疾走&全身全霊をこめたステージを繰り広げてくださいました。
きよしさんは、「大井追っかけ音次郎」までを歌い、いよいよ「番場の忠太郎」の1曲を残すのみ(アンコールがありますが)となった、ラストトークで開口一番、
「あ~~、歌った、歌った~! (でも)疲れちゃったぁ...」
とおっしゃったのです(笑)。
思いきり自然体のきよしさんに、この日一番と思える大きな大きな拍手がおこりました。
昼の部に引き続いて“きよしコール”がおこりそうになったのですが、きよしさんがお話をはじめたので、場内は一瞬しんとしたのです。
コールをしたかった思いはきよしさんに伝わったようで、
「皆さんが日々健康で笑顔でありますように」
と、きよしさんのかけ声で皆で一本締めをしたのです。

きよしさんはアンコールのラストの「きよしのズンドコ節」まで、そのスピードを緩めるどころか、見事なラストスパートをかけ、
歌い終えると。
「終わりっ!」とおっしゃったのでした。

きよしさん、素晴らしいステージをありがとうございました。


※皆さま、ご報告、お時間いただきましたが、お伝えしたかったこと、なんとか書けたかなと思います。
とりあえす、わたしも“終わりっ!”ということで。
駆け足で失礼します。
ポップスコンサートのトークはまたあらためて書かせてくださいね。


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