皆さま、こんばんは。
深夜の更新になってしまいましたが、昨日は浅草公会堂で上演されている「南の島に雪が降る」を観てきました。
今月に入って、原稿を書くために3本、お芝居を観ているのですが、今日の舞台は、仕事とは関係なくても観てみたいと思っていたものでした。
脚本・演出の中島淳彦さんは、最近ますます評判の素晴らしい方なのです。
東京では4日間6公演の上演ですが(9日まで)、このあと、名古屋、福岡、大阪でも上演されますので、多くの方にご覧いただけたらと思います。
原作は、「七人の侍」や小津安二郎監督の映画などでも知られる俳優の加東大介さんが書かれたもの。
昭和18年10月に俳優の加東大介さんは、大阪・中座の楽屋で召集を受けてニユーギニア戦線へおもむきます。
ニューギニアでは多くの日本兵が過酷なジャングルで戦いを続けていましたが、戦局が悪化し食糧の補給を絶たれると飢餓やマラリヤで多くの兵士が絶命し、生きる希望を抱けなくなっていったそうです。
ある日、加東さんは兵士たちを励ますために“劇団”づくりを命じられ、さまざまな特技をもつ兵士を集めて劇団を結成することになります。
加東大介さんの役を落語家の柳家花緑さん、”コロムビア所属の歌手”を川崎麻世さん、加藤さんと知己の演劇評論家を松村雄基さんが演じて、魅力的でした。
チャーミングな大和悠河さんがひとり二役で演技や歌はもちろん、洋舞も日舞も披露されて大活躍、舞台に大きな花を添えてくださっています。
加東さんが結成した劇団の上演演目はいくつかあったそうですが、この舞台で実際に上演されたのは「瞼の母」でした。
主演の花緑さんが忠太郎を演じ、瀕死の兵士の”死ぬ前に雪が見たい”という思いに応えて、劇中で雪を降らせたのです。
主演の花緑さんが忠太郎を演じ、瀕死の兵士の”死ぬ前に雪が見たい”という思いに応えて、劇中で雪を降らせたのです。
”南の島”というと聞こえはよいですが、そこはジャングル。湿度100パーセントという台詞に、ぞっとしたのです。
危篤状態におちいったひとりの兵士に、”最後にほしいものは?”と仲間が聞くと、答えは”歌”でした。
音楽の教師をしていたのだそうです。
どんなときも、ささやかであっても夢をもつことは、生きていく大きなエネルギーになるのですね。
休憩を挟んで正味3時間。
登場人物がイキイキと描かれていて、じっくりもう一度観たい気持ちになりました。
浅草公会堂には、今月29日に「ティーンズカラオケ大会」が開催されるので、ホールにも浅草の街にもまた来れますが、終演後、次の用事まで時間の余裕がありましたので、久々にゆっくりと浅草の街を歩きました。
まず最初に向かったのは天晴れ地蔵さま。
花やしきの裏道を抜けて雷5656会館へ向かい、お参りさせていただきました。
「天晴れ地蔵さま、今日も、浅草に元気で越させていただいて、ありがとうございます」
そして、浅草寺をお参りして、境内を抜け、アンヂェラスに寄って、ダッチコーヒーと、夏季限定のレモン”アンヂェラス”(ミニロールケーキです)をいただいてひと休みしました。
たまたま人力車の車夫の方がお客様に”創業70年”と、このお店の説明をされているのが聞こえたので、子どもの頃から両親につれてきてもらっていたのですが、これまでではずっと浅草らしい歴史あるお店という認識だったのです。
でもあらためてうかがってみたら終戦の年である昭和20年に創業されたそうで、まさに戦後の歴史とともに歩んできたお店なのだなあと、今さらですが思い、感慨深かったです。
ひと休みしたあとは、愛しい方のお姿をひとめ見たくて、田原町方面へ向かいました。
というわけで、その場所にだんだん近づいていって...。
真正面に立つと、その迫力と、きよしさんの熱いまなざしに圧倒されそうになります。
次の画像、PCでご覧になっている方は、ぜひ拡大してみてくださいね。
雷門前の横断歩道を雷門側から渡ると、左には東京スカイツリーが見えて、
そして、そのまま右を見ますと!
そこには、われらが”氷川きよし”の姿が見えるのです!
都営浅草線に乗ろうと、雷門側から横断歩道を渡っていたら、たくさんの旅行者の方が横断歩道上に立ちどまって写メしていたので、わたしも、もう一度信号待ちをして、旅行者の方に混ざって横断歩道の真ん中で写メしてまいりました。
大きな看板ですが、この横断歩道からはかなり遠目に見えます。
そして、皆さま、
文末にビデオメッセージのつもりで、動画を撮ってみました。
編集せずいつもながらの一発勝負で失礼します。
往来が激しいので、途中、人物がくっきり入ってしまい、2度撮り直しましたが(汗!)、よろしければご覧くださいね。
機種によっては再生が難しい場合もあるかもしれませんが、写した画像は、写メのとほぼ同じで、動画では走る車の様子をおさめてあります。
浅草公会堂には29日に「ティーンズカラオケ大会」があるので、またうかがう予定です。
さあ、今夜は「第47回 思い出のメロディー」ですね。
きよしさんはどんなに素敵な「上を向いて歩こう」を歌ってくださることでしょう。
今夜はNHKホールに観覧にいってまいりますが、昨日、川崎麻世さんが演じていた、”コロムビア所属の歌手”の歌声が戦地でどれほど兵士たちの心なぐさめ、生きる希望を与えたのかを知りました。
歌の素晴らしさ、歌手という存在の素晴らしさをあらためて感じながら、”氷川きよし”の歌声を聴かせていただきたいと思っています。