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Channel: 天晴れ! HK伝説 ~氷川きよしさんに出会えた奇跡に感謝!~
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”エントリーナンバー11番、氷川きよしさん。曲目は「さすらい慕情」です” サンバでにぎわう浅草で開催されたティーンズカラオケ大会は大盛況でした。

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「エントリーナンバー11番、氷川きよしさん。曲目は『さすらい慕情』です」
司会の西寄ひがしさんが紹介されると、
「よろしくお願いします」
きよしさんはワントーン高い声でそうおっしゃってお辞儀をされると、イントロにあわせてリズミカルにからだを動かしながら下手側に移動し、1コーラスめを歌いだされました。

今日、浅草公会堂で開催された「ティーンズカラオケ大会」でのこと。
下は9歳から上は24歳、北は北海道から西は兵庫まで。
全国から選ばれた10名の方たちが歌唱を終え、特別参加の民謡ガールズの皆さん、そして、はやぶさの皆さんのステージと続いて、いよいよ、きよしさんのミニコンサートとなったのですが、出演者の皆さんの歌う様子を楽屋のモニターでご覧になってじんときて涙をこぼされたり(後半で具体的に書きますが)、歌手をめざしてオーディションを受けていた頃のことを思い出されたことを数曲歌唱されたところでお話しされた直後のことでした。

”さあ、僕も初心にかえって、歌うぞ!”
という、きよしさんの思いを瞬時にくみとってのアドリブだったでしょうか?
きよしさんは、ほんの一瞬、西寄さんに視線を送られると、かつてのその瞬間に戻って、”よろしくお願いします”とワントーン高い声でおっしゃったのです。
嬉しそうなきよしさんの様子に、みているわたしも、幸せな思いにさせていただきました。


イメージ 1

以下、この記事では、浅草の様子、コンテストの印象、あらためてきよしさんのミニコンサートという流れで書いていこうと思います。


浅草駅に着いて、あまりの人の多さにびっくり!
そうなんです。わたしが知らなかっただけで、この日は浅草サンバカーニバルが開催されていたのです。
出かけるギリギリまでかかってようやく仕事の原稿を仕上げて、解放感と脱力感いっぱいのわたしでしたが、道路を渡るにも規制がかかっていてひと苦労。のんびりなどしていられませんでした(笑)。
サンバのパレードが通りすぎる合間に横断歩道の通行が再開するので、心わきたつサンバのリズムに、
”サンバもいいんだけど、でもね、わたしはサンバよりもきよしさんなの! 早く、浅草公会堂にいきたいの!”
と、パレードを見物している方とは別の意味で、気持ちがはやり、心躍らせていたのです(笑)。


イメージ 2

ようやく雷門までたどりついたあとは裏道(といってよいでしょうか?)を抜けて...。
見えてきたのは、宮田レコードさん。
飾られている全身ボードとポスターが目に飛び込んできたら、きよしさんがお出迎えしてくださっているようで足どりも軽くなりました。
さあ、浅草公会堂までもう少し!

この突き当りを左に曲がると浅草公会堂があるのです。
時折、小雨がパラパラと降っていましたが、幸い、傘をささなくてもやりすごせる程度でした。

イメージ 3


西寄さんの司会でカラオケ大会はスタート。
最初に出演者の皆さんがステージに勢ぞろいし、審査員、ゲストが登場しました。
審査員は、宮下健治先生、杜奏太朗先生、長良音楽出版の小田美佐子さん、長良プロダクションの三原浩樹さん。
ゲストはきよしさんとはやぶさの皆さんでした。

出演者のなかに、見たことのあるかわいい少年が!
そう。その少年は4月20日に北海道・岩内町で開催された「NHKのど自慢」で、きよしさんの「獅子」を歌って、チャンピオンになった方(きよしさんがゲスト出演された回ですね)で、皆さんもすぐに気づかれたようでした。

はやぶさの皆さんに続いて紹介されたきよしさんは、
「皆さん、こんにちは! お元気ですか?」
とご挨拶され、ご自身のコンサートのときのように、”イェイ!”、”イェイ、イェイ!”、”ヨーッ!”と客席とかけ声のキャッチボールをして、緊張を和らげ、盛り上げてくださいました。
「皆さん、今日はがんばってください。僕も陰ながら応援しています」
きよしさんは後方上手、下手に並んでおられる出場者の皆さん双方会釈されたのです。


ところで、はやぶさのヤマトさんは2007年に開催された”ティーンズカラオケ大会”に当時13歳で出場されて、デビューへの道を歩まれたのですが、わたし、そのときも観覧にいったなあと思い、帰宅して”HKファイル”を探してみたら、そのときのチケットがありました。

イメージ 4
※右下がティーンズカラオケ大会(2007年4月4日開催)のチケットです。


当初、ファンクラブから送られてきたチケットはぴあのシステムで発券された文字だけが印刷されたものでしたが、入場時に、”記念にこちらのチケットをどうぞ”と、このカラーのチケットをくださり、座席番号の控えとして半券の方が手渡されたのです。
2007年は、4月4日に大会が開催されましたが、デビュー8年めのきよしさんは、その翌月の5月9日に「あばよ」と「きよしのソーラン節」を2曲同時発売し、広島厚生年金会館で通算888回目のコンサートを開催されました。
こうして”HKファイル”をめくると、自分のなかでは最近のことのように思えることばかりなのですが、このあとに何冊もファイルがあって、このときのことがもう全部のファイルの半ばくらいになっていることに、今回、あらためて驚いたのです。


今回の大会は、審査員の杜先生が講評で、「十人十色の歌唱で、コンサートとしても十分に楽しませていただきました」
とおっしゃっていましたが、まさにそのとおり。
歌唱はハイレベルでしたし、歌唱後の西寄さんとのトークもとてもはずんで、楽しかったのです。
きよしさんの曲では、「さすらい慕情」、「扇」、「面影の都」が歌われましたが、他の歌手の方の代表曲を歌唱された皆さんも、それぞれ個性があって、心のこもった熱唱でした。

審査員の皆さんに客席でお聴きになっていましたが、きよしさんは楽屋のモニターでご覧になっていて。
特に先に書かせていただいた「NHKのど自慢」でチャンピオンになった少年は、3歳からきよしさんの歌を聴いて、ずっときよしさんの大ファンなのだそうですが、そのことをご存知のきよしさん、今回は「扇」を歌う彼を楽屋のモニターで見ていたら、涙が出てきたのだそうです。

彼の名前は小山田祐輝くん。
その歌唱に客席はわっとわきたち、万雷の拍手が贈られたのですが、今年中学1年生ということでした。
この大会では、彼が優勝しました(喜!)。
おめでとうございます!!
西寄さんに感想を聞かれると、
”すごく、すごく、すごく、すごく...もう~、嬉しいです”
とちょっぴりほほを染めてかわいらしい声でお答えになっていました。

審査員特別賞は、山川豊さんの「ナイアガラ・フォールズ」を歌唱された細川ゆとりさんが受賞されました。
ゆとりさんは10歳。劇団四季の「サウンド・オブ・ミュージック」に出演されるなど、活躍されていることを西寄さんが紹介してくださいましたが、このステージには、「サウンド・オブ・ミュージック」のトラップファミリーの女の子やアルプスのハイジを思わせるような衣裳で登場。
透きとおった歌声は天使の歌声のように思えたのです。
西寄さんに、”山川さんのどんなところが好きなんですか?”と聞かれると、
”シブいところが好きです”
との答え。
西寄さん、思いっきりこけておられました(笑)。
受賞の際、涙をこらえていたのですが、係の方に誘導されて下手側に立っておられたきよしさんのお隣に移動すると、きよしさんが優しく言葉をかけられたようで、その言葉にこらえていた涙がぽろぽろとこぼれだしたのです。
きよしさんは優しく頭をなで、肩を抱いて”がんばったね、よかったね”とさらに声をかけておられた様子でした。
そして、
「おじちゃんちの子になる? かわいがるよ~」
と優しくおっしゃった、きよしさんの言葉に、ゆとりさんも客席も、すっかり笑顔になったのでした。
ちなみに各賞が発表される際、目をつぶって思いきり下を向いて、誰よりもドキドキしている様子だったのは、われらが氷川きよしさんでした(笑)。
きよしさんいは、受賞される方のお気持ちも、残念ながら賞をいただけい方のお気持ちも、どちらもよくおわかりなのでしょうね。

審査員の宮下健治先生は、講評の際、きよしさんの熱烈リクエストに応えて、「さすらい慕情」の出だしを歌ってくださったのですが、突き抜けるような高音で、「さすらい慕情」のデモテープで宮下先生の歌唱を聴いて鳥肌がたったとおっしゃるきよしさんのお気持ちが一瞬にしてわかる素晴らしい歌声でした。
宮下先生は、
”私だったら色気が出ちゃって、出場者の皆さんのように、まっすぐで素直には歌えないなあ”と前置きされてから、
「出場者全員が歌い手志望だと聞きましたが、声も大事、節回しも、こぶしも大事。
声は前に前に出す。
怖がらないで堂々と前へ。
この会場だったら3階席に向かって、」
先生はそうおっしゃって、”あ~!!!”と発声してみてくださり、さらに、
「あとは日本語を大切に。
日本語の母音は、”あいうえお”の5つしかありませんから、その、”あいうえお”をしっかり聴かせる。
この”母音の送り”で、優しさ、思いやり、あったかさを表現できるようになれば。
あとは、切なさが少しあればいい。
それらが(表現)できたら、必ず歌い手になれます」
と結ばれました。

先生のこの言葉は、歌い手さんや表現を志す人のみならず、わたしたちの生き方にもつながりますね。
これまで作品をとおして、きよしさんの歌唱を通じて感じていた先生のお人柄を、直接感じて、どうしてあんなに素敵なメロディーが生まれてきたのか、わかる気がしたのです。

きよしさんは、最後のご挨拶で、受賞の2人を祝されると、すぐに後方に立っている8人の出場者の皆さんの方を下手、上手、それぞれに振り返って、今日の舞台のために一生懸命歌の練習をして衣裳を準備して、どれほどがんばって臨まれたかを言葉にされ、その努力をねぎらわれたのです。


イメージ 5
※きよしさんのボードにグッと近づいてみました。

先に受賞シーンを書かせていただきましたが、
実際の流れでは、出場者10名の歌唱が終了すると、客席でご覧になっていた審査員の皆さんは別室に移動され、この日特別出演の民謡ガールズの皆さんが登場。
民謡界のコンクール等で活躍中の少女たちが6人集結して結成されたユニットで、今年の「夜桜演歌まつり」にも前座で出演されましたが、わたしはそのときは見られなかったので、今回初めて。
とった「よさこい鳴子踊り」、「九州炭坑節」、「竹 田の子守唄」、「花笠音頭」、「ソーラン節」を披露してくださいました。
皆さん、とっても一生懸命で、そしてかわいいんです。
そして民謡の斬新なアレンジに、わたしは個人的に、早逝した篠田昌巳さんという音楽家の「東京チンドン」というアルバムが思いだされもして、感慨深かったのです。
篠田さんのことは、またあらためて書かせていただきたいと思いますが。

そしてはやぶさの皆さん。
「ちょっと待ってよヨコハマ」、「なんでヨコハマ…」、「岸壁の母」、「宗右衛門町ブルース」と歌唱され、8月26日に発売されたばかりの新曲、「月あかりのタンゴ」を披露し、盛り上げてくださいました。
客席にきよしさんのファンがたくさん来場していたので、
ヒカルさんが、
「いつも氷川先輩のファンの皆様に、”きよし君の後輩ね~”と行く先々でよくしていただいています。
ほんとうにありがとうございます。
この機会にお礼をいわせていただきたいと思いまして」
とおっしゃると、その両隣のヤマトさんとショウヤさんがヒカルさんの言葉に深くうなずいて、頭をさげられたのです。
素敵な先輩には素敵な後輩が育っていくのですね。
嬉しくなる一幕でした。
はやぶさの皆さん、ますます翔いてくださいね!

イメージ 6
※こちらは浅草公会堂の側面のシャッターに描かれている江戸絵です。


さあ、そしていよいよきよしさんの登場です。
「新・演歌名曲コレクション-さすらい慕情-」のジャケットでお召しになっているブルーのスーツ姿で登場されました。
布地に、銀糸あるいはプラチナの粒子が織り込まれているのか、時折キラキラと光ってなんとも素敵です。
あのエリはマオカラーというそうで、スラリとしたきよしさんに、お似合いですね。
オープニングの1曲は「きよしのズンドコ節」でした。
きよしさんは、高校生のときに出演された、NHK「BS 歌謡塾あなたが一番」の話題をされて。
飯塚市で開催されたそうですが、司会の井上順さんに、”演歌歌手になりたいの?”と聞かれて、”はい、なりたかです”と博多弁でお答えになったのだそうです。
そして、「小山田くんは札幌のコンサートにも来てくれていたそうで、3歳のときから僕の歌を聴いていてくれたんですですよね。
楽屋でモニター見ていたら、泣いちゃって...」
と、小さなファンの方たちや後輩の成長を嬉しく思っていることをさらにお話しされ、
「僕自身も(そんな皆さんに)背中を押されるというか。
だからこれからも感謝の気持ちを忘れずに歌っていかなくちゃいけないって思うんです」
とおっしゃったのです。

そして(ごめんなさい。このタイミングでだったか記憶が曖昧なのですが)、
「箱根八里の半次郎」、
「ちょいと気まぐれ」を歌ってくださいました。

寒くなってきたのでからだを冷やさないようにという話題になると、
「僕も旅先にも毛布を持っていきます。
黒いので、ドンキホーテで買ったんですけど、白いTシャツを着ていると、黒い毛羽がたくさん付いちゃって...。ガムテープでとってるんですけどね(笑)」
と場内を大爆笑させてくださいました。
きよしさんは、あまりの大うけに、「そんなこんなで(笑)」と、ご自身で仕切られて(笑)、
「デビュー16年めに突入させていただきました。
調子がよくなってくると鼻が伸びるので(ピノキオの鼻が伸びるような仕草をされて・笑)、そんなときは自分でポキッと折って(笑)」と、
今度はその伸びたお鼻を折る仕草をされたのでした。

さらに、
「デビューしたときは22歳の若者でしたけど、今はバカ者です(笑)」
と、おっしやって、またも大うけでした(笑)。
高校生のときの、ご自身の演歌との出会いを語ってくださり、
「兄弟船」、
「情熱のマリアッチ」
と歌唱。

西寄さんが、「最近ますます、“あれ”とか“それ”が多くなっているように思いますが、それで(皆さんと)通じあっているんですね」
とおっしゃると、
「でしょう?」

自慢気におっしゃるきよしさんでした(笑)。
ここで、この記事の冒頭のやりとりがあり、きよしさんは、
「さすらい慕情」を歌ってくださり、最後の1曲を歌う前に、
「皆さんに、”この歌で行こうよ!”といっていただいて、これは皆さんの歌なんだなあと思いました」
きよしさんが、そうおっしゃると、
「男花」の、イントロが流れてきて、きよしさんは、音に身をまかせるかのようにそのからだを舞わせたのです。
生きとし生けるものを鼓舞し、慈しみ、抱きしめるような歌唱に酔いしれながら、きよしさんに“皆さんの歌”といっていただけた嬉しさがこみあげてきて、涙がこぼれそうになったのです。


※以上、駆け足での更新で失礼します。
場内大爆笑のクラゲや首の筋肉の話題(笑)はまたあらためて書きますね。

明日、きよしさんはいわき芸術文化交流館 アリオスでコンサートですね。
参加される皆さま、きよしさんと素敵な時間をおすごしくださいね。


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